掌編小説集1 (1話~50話) 気まぐれ 作者: 蹴沢缶九郎 掲載日:2016/01/17 別れを切り出したのは女の気まぐれで、浮気をしたのは男の気まぐれ。 部下を叱ったのは上司の気まぐれで、仕事をさぼったのは部下の気まぐれ。 エサを食べなかったのは犬の気まぐれで、散歩に連れて行かなかったのは飼い主の気まぐれ。 晴れていたのは天気の気まぐれで、翌日の雨模様も天気の気まぐれ。 人を創り出したのは神の気まぐれで、人が亡くなったのは死神の気まぐれ。 そして、この話を書いて終わらすのは著者の気まぐれである。