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掌編小説集1 (1話~50話)

気まぐれ

作者: 蹴沢缶九郎

別れを切り出したのは女の気まぐれで、浮気をしたのは男の気まぐれ。


部下を叱ったのは上司の気まぐれで、仕事をさぼったのは部下の気まぐれ。


エサを食べなかったのは犬の気まぐれで、散歩に連れて行かなかったのは飼い主の気まぐれ。


晴れていたのは天気の気まぐれで、翌日の雨模様も天気の気まぐれ。


人を創り出したのは神の気まぐれで、人が亡くなったのは死神の気まぐれ。


そして、この話を書いて終わらすのは著者の気まぐれである。

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2017/08/20 14:54 退会済み
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