真っ赤な花
この作品には意味はありません。
この作品には価値はありません。
この作品には希望はありません。
この作品には救済はありません。
この作品を読んで生じた感情は全て気のせいです。
コメのとぎ汁として花壇に捨てましょう。
いい肥料になります。
真っ赤な花が好きでした
身も凍るほどの赤色が
真っ赤なお花を愛でている
あなたのことも好きでした
私の家の前にある
花壇は花でいっぱいで
あなたはそれを眺めては
満足そうに微笑んだ
あなたが笑ってくれるから
花の手入れも苦にならず
毎日花壇を手入れして
あなたが来るのを待っていた
あなたは女子に大人気
歩けば女子がついてくる
私はそれを眺めては
優越感に浸ってた
花壇にあなたがやって来て
花壇を眺め微笑んで
こんな日々が永遠に
続けばいいと思ってた
ああそれなのに、それなのに
あなたに彼女できちゃった
花壇に来なくなっちゃって
微笑む場所は女の隣
だから私は決めました
真っ赤な花を咲かせましょう
あなたが笑ってくれるほど
きれいなきれいな赤い花
真っ赤な花が好きでした
身も凍るほどの赤色が
私の身体に咲きました
さあ、私を見て微笑んで
以上が、男女一組をシャベルで刺し、殺害した女の手記である。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体とは一切関係ありません。
どうも、梅花希紀です。
この作品は、私が地元のとあるコンクールにて賞をいただいた作品です。
前作とはうって変わって、私がかなり荒んでいた時の作品ですね。
恥ずかしいです。