復帰第一戦なるか
細川兵部です。いよいよ敵本陣に乗り込む事になりました。
さて、交渉の方は・・・
時を越えた武将 第9話「復帰第一戦なるか」 始まります
(*・ω・)*_ _)ペコリ
☆ 浅井長政本陣
長政本陣前についた和美達は、
「京極家の使者として参りました。長政殿にお目通りを願いたい」
本陣を護衛している武士に伝えた。
武士は本陣出向き使者来訪を告げると、長政は連れてくるよう伝え、
武士は、和美達を本陣に連れてきた。
中央に浅井長政が居て、右隣に赤尾孫二郎清綱と安養寺三河守氏久、
左隣に海北善右衛門綱親と雨森弥兵衛清貞がいた。
和美達は、長政の前1間の所に腰掛けた。
「京極家の使者として来ました。
木下和美です」
和美は書状を安養寺に渡した。
長政は読み終えると安養寺に渡した。
氏久も読めってことらしい。
氏久は清綱に回し、清綱は長政に渡しさらに、綱親そして清貞に回した。
長政は書状が戻ってくると
「清美とやら、この書状の中身存じているか?」
「無論ですよ、長政殿」
「ほう、此処には義輝公の名が入って御座るが」
長政の家臣らは和美達を取り囲んだ。
捕まえる為にだが、しかし和美達も繋がっていた。
「もし、私達に手を出せば、解ってますねどうなるか、」
「どうなるのかな、偽物さん 」
長政の家臣は一斉に飛びかかったが、
※ シューン
和美達は消えた。長政の家臣2人を連れて・・・
長政は叫んだ
「くせ者じゃ、探せー」
☆ 上平寺城城内
和美達は帰ってきたが、長政の重臣2名連れて・・・
「ただいま」
和美は叫んだ。
瞬く間に重臣は取り押さえられ、
吉伸の前に引き出された。
「ようこそ、上平寺城へ 安養寺殿と海北殿ですな」
吉伸は聞いた。
「偽物風情が」
氏久は返事代わりに罵ったが、
目の前に背中を向けて片膝ついてる男先程の使者だと解っていたが、
背中を見て驚き震えだしている。九曜紋が背中一面に描かれている
氏久は、ゆっくり周りを見渡した。
平四つ目結の他に白地に九曜紋や月星紋さらには二両引紋の陣旗が並んでいる。
氏久は元京極家の家臣で高吉の父・高清と共に足利家家臣として共に転戦していたので
目の前の男が噂の男、将軍家に在りしと言われた。
細川家当主 細川兵部だと言う事を・・
吉伸の一言で解った。
「兵部、ご苦労であった」
「吉伸様ただいま戻りまして御座います」
「首尾は」
吉伸は解っていたが改めて聞いた。
「決裂です」
「さよか、義兄上に浅井家謀反と伝えねばならんのう」
「御意」
細川は2名の方を向きそして前を見て返事した。
「お、お待ちください」
氏久は平伏し言葉を遮った。
「三河守、どうしたのじゃ」
「引かせますので、お許しください」
「氏久、何言うとる」
綱親は訳解らず安養寺に聞いたが、氏久の耳にはその言葉は入ってこなんだ。
「必ず、説き賦せます」
「出来るのか」
「・・・・」
「まぁよい、高吉殿はどうする」
吉伸は高吉に一応聞いてみる。
「やらせてみれば、どうでしょうか?」
「2人を除外まで送り出せ」
2人を場外に出した後、吉伸達は軍議をしていた。
「しかし、無理だな」
政興は呟く
「長政は来るか」
「このまま引いてくれると良いのですが」
高吉は吉伸の問いに答え落胆する。
細川勢や足利勢を連れてきた美鈴が、
「来たらお仕置きしましょう、ね殿」
「でも流石はタイガーだ 見事な策だ」
周親は親友の感心をしている。
「まさか、軍勢を借りてくるとは思わんだ」
政興も同じ思いのようだ。
「さてそろそろかな」
☆ 長政本陣
「ただいま、戻りました」
本陣に安養寺と海北が帰ってきたのである。
「何処に行っていた」
長政は、おもむろに聞いてきた。
しかし、何故か氏久は俯いたまま綱親に支えられていた。
「綱親、何があったのじゃ」
長政は綱親に聞いた。
氏久では話にならんと、判断した為である。
「上平寺城の城内」
「してどんな様子であった?」
「はっ、意気盛んでありました」
「兵の数は」
「1500人」
長政は床机に腰掛け、
「上平寺城を攻める」
と発表した。
「「はっ」」
そのとき、我を戻した氏久が、
「なりませぬ、あの書状本物で御座りまする」
「なにゆえ、そう思う、確たる証拠でも有ったか」
「はっ、 城内にて上野民部大輔信孝殿、伊勢伊勢守貞孝殿が居られました。
尚城内には、二両引紋の軍旗が翻っておりました」
上野信孝は、足利泰氏の6男義有を上野家初代として、将軍家の近臣として代々仕えた家柄で信孝自身は、11代将軍足利義稙と共に備中に落ちるが、義晴の将軍就任と共に京へ義晴亡き後も義輝に仕えた近臣である。
伊勢貞孝は、1535年に貞忠の没後、家督を継いで幕府の政所執事となり、1550年から足利義輝の補佐をして京を守ってきた。
長政は二引両の軍旗に驚き、立ち上がり聞き直した。
「まことか」
「 尚先程の使者何ですが、書状の本人細川兵部大輔藤孝殿に、間違いなし
使者の背中と城内の軍旗には九曜紋がありました」
「引き上げだ」
「しかし」
清綱は今のうちに浅井の北近江支配を確たるものにしたかった。
しかし長政の決断は早かった。
「小谷に戻るぞ」
「はっ」
浅井軍は昼過ぎには今浜まで戻ってきていた。
吉「はぁー」
白「また、落ち込んでいるのか?」
吉「そりぁそうだよ、せっかくの活躍場が・・・」
白「はぁと言いたいのは、こっちだよ 父親の○○公に昔言われただろ、大将たる者、先頭切って暴れるのは愚であるって、もう忘れたのかい、
それで大事な家族や宿老を死なせてるんだよ。
又同じ過ち冒すきかい?」
白「これを見ていだいてる皆さん、ありがとうございます。
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今後とも、応援よろしくお願いします。
感想、質問等が ありましたら、メッセージお待ちしております。
次回「それぞれのその後」お楽しみください
吉「」