昼・宴会の出来事
みなさん、こんにちは 光江です。
今日は、宴会中の出来事だそうで、 いったい何が起こったのでしょうか?
では
時を越えた武将 第7話 「昼・宴会の出来事」 始まります。
改正内容2011年6月29日19時08分 次回の題変更の為
本丸大広間に、円になるよう(実質は長方形)並べた長机にパイプ椅子が並べられている。
本丸大広間に入ってきた武将達は、右往左往している。
「各自、名前が書いてあるので、そこに着席してください」
小山虎政の妻の光江が案内する。
武将達は長机の周りをぐるぐる巡り、自分の席を見つけた方から座っている。
そこへ小姓や女衆が、御膳を運び込んでくる。
食材はと言うと、平成の世から仕入れた物で、洋和風の料理である。
時代を超えてきた者には、普通にレストラン等で食える、人気メニューの詰め合わせである。
小山夫妻や佐山定国はこっちに来て10年になる。懐かしい食事である。
この10年よくやってくれた、この3人の労いの料理を作ろうと和美の母・美子と俊定の母・絹と和美の兄・俊明によるコーディメートであった。
この時代の人々にとっては、未知なる食事である。
「このパリパリしてるエビは何ですか」
藤孝は箸で突っつきながら聞いた。
「エビの天ぷらですよ、この出汁をつけて食べてくださいね」
光江が微笑みながら答えた。
隣で聞いていた蒲生下野守が 出汁につけたエビを食べている。
「これは美味じゃ、盛信もやってみろ」
再びエビに出汁をつけ食べている。
「これは美味いですね」
関安芸守は、義父の定秀を真似て食べている。
「これは何でしょう?」
滝野貞清が隣の定国に、黒くて丸いのを差して聞いてみた。
「ハンバーグです」 モグモグ
佐山定国は、頬張りながら答えた。
藤林長門守は赤色の出汁が、かけてある麺をツルツル言わし、口周りを真っ赤にながら、
「これは何で御座るか?」
と、隣の大館義美に聞いたが、義美は、
「拙者に聞かれても知りもうさん」と答えながら、コーンスープを飲んでいた。
義美にとっては、名前などどうでもよく美味しければ、良い感じで黙々と食べている。
長門守の隣に座っていた。中年女性が、
「スパゲティですよ、 ホッホッホッ」と笑いながら答えた。
吃驚した長門守は、
「どちら様ですか」と聞き直した。
「妾は、今は無き伊東 祐親が娘で頼朝の妻で八重じゃ、 ホッホッホッ 」
「これは、失礼しました。」
長門守は慌ててお辞儀した。
「よいよい、今は食を楽しもうぞ」
「はい、そうでありました」
再び、ツルツル言わしていた。
食事が終わりかけになって、皆の前に、デザートと飲み物が運ばれてきた。
「これは何で御座るか?」
多羅尾四郎右衛門が聞いた。
「プリンですよ」
俊定が答えた。
「そうか、そうか、プリンであるか」
と言いつつ箸で食べようとしていたのを、
俊定は見て、丁寧に食べ方を教えていた。
食後のデザートを食べ終えて、皆で雑談していたら、
一人の将が入って、
「申し上げます」
吉伸の前で片膝をつき報告しょうとした時、その男は、目の前に関係者が居る事に気付いた。
吉「如何でしたでしょうか? 俺としては、もっと料理を楽しみかったんだが、」
白「すみません、ネタ切れでした」
吉「何、ネタ切れじゃと」
刀を抜く吉信
吉「まぁよいは、」
白「許してくださるので」
吉「これを飲め」
緑色の飲み物を渡した。
吉「グッと飲めよ」
白「まさか」
ゴクゴク
白「・・・・」
吉「次回・上平寺城」 お楽しみください