大広間の出来事2
細川兵部です。
今回は短いかも。
では、
第6話 「大広間の出来事2」始まります。
細川兵部 Side
吉伸殿って、どこから出て来るんかなぁ。
と思い、キョロキョロ周囲を見渡すと、壇上の左側から出てきた。
「えっ、若い」
思わず呟いた。
家老達の若さも然りながら、当主も若いときた。
なんと言っても祖父の頼朝様だ。
どう見ても60歳から70歳やし、
1192年に幕府が出来たから、本人なら380歳以上って事になるし、
「解らん?」
細川兵部は、1535年足利家代々に仕える、細川刑部少輔元有の次男で将軍側近の三淵大和守晴員の次男として生まれ、7歳で元有の兄で山城・勝龍寺城主・細川刑部大輔元常の養子となり、1552年従五位下兵部大輔に叙任、元常の死去により1554年家督相続した。
細川兵部大輔藤孝は足利義輝の従者をしていた。
源頼朝は、1147年河内源氏の源義朝の三男として生まれ、
平氏打倒の兵を挙げ関東を平定し鎌倉を本拠として、
1192年征夷大将軍に任命され、1199年水神に領せられ没す。
と承久記に書かれている。
などと考えていたら、
「クックックッ」
妙な声に隣を見たら、下を見て笑っていた美鈴殿がいた。
「美鈴殿」
それがしは、怒りながら呼んでみた。
「ごめんなさい」
美鈴殿が謝ってきたよ、何故?
とりあえず、聞かなきゃ解んないやで、
「何が可笑しいんですか?」
「藤孝殿の顔が・・クックックッ」
はぁ~、何言ってるのやら・・
「だってぇ、百面相みたいで面白くて・・クックックッ、 又だわ、ごめんなさい。
もう駄目、少し席外します。 クックックッ」
そういって出て行ったのだが、解らなくて目を壇上に向けた。
「皆さん、こんにちは、高い所から失礼致しております。
私が当主の木下吉伸です。
不在の折りに皆さんには、大変苦労懸けて申し訳なく、皆さんのお力添えにより、
こうして来れた事有り難き事と厚く御礼申し上げます。
有難う御座いました。
これからも、私にご協力の程宜しくお願いします」
いやぁ、なんて低いお方だろう?
大名衆では聞いた事がない。
それがしは、感服しどうしで御座った。
細川兵部Side END
吉伸が着席すると、小姓がスタンドマイクを檀上右へ持ってく、
「次ぎに、朝廷より新任官、授与」
「西園寺左大臣公朝様どうぞ」
「帝より、官位を授ける。
一、源頼朝、貴殿を正一位を授ける。
二、当主吉伸は、正五位上を授け近江守に任命する。
三、佐山定国に、従五位下を授け駿河守をに任命する。
四、藤堂虎高に、従五位下を授け刑部大輔に任命する。
五、和田惟政に、従五位下を授け紀伊守に任命する。
帝からの配慮、心して励むでござる」
終わるやいなや頼朝は、
「有り難きお言葉、我ら一同謹んでお受け致しまする」
代表して返事すると、
公朝は、頼朝の言葉を胸に退出していった。
「続きまして、招待者の紹介します」
「現将軍・足利義輝殿の代理として、細川兵部大輔様」
「隣国共同者・六角家より、蒲生下野守定秀様」
「同じく、関安芸守盛信様」
「京極家当主、京極中務少輔高吉様」
「続きまして当家・城主の紹介です」
「名取城主・百地丹波守政西」
「関岡城主・大館義実」
「柏原城主・滝野貞清」
「阿山城主・藤林長門守」
「水口城主・和田紀伊守惟政」
「滝城主・瀧川宗右衛門範勝」
「信楽城主・多羅尾四郎右衛門光俊」
「勢多城主・山岡美作守景之」
「三雲城主・三雲対馬守定持」
「尚、和田紀伊守は上様の護衛、山岡美作守は六角様の護衛を頼みます」
「以上です」
虎政は淡々と進めていく。
「では代表して、殿の家臣として、民を守り殿の名を汚さぬよう心して励む所存であります」
政興は、声を大にして言い放った。
「励め」
吉伸の一言に一同は、平伏していた。
「お昼となりました。食事の用意が整いましたので、暫くお待ちください」
虎政が閉めるのであった。
吉伸縁戚・招待者・家老・城主・武将達は、本丸の大広間へ足を進めた。
吉「ホント、短いな 」
白「すみませんで 後ろの大きな鍋は? 」(*゜ω゜*)ん?
吉「いや、なに、ちょっと料理をな」(。-∀-)ニヒ♪
白「さぞ美味しい料理なんでしょうなぁで、何の料理を」(^ω^;)
吉「きっと、美味いぞ」(。-∀-)ニヒ♪
※ シューン
吉「なかなか、勘が鋭いなぁ」
清美「次回、昼 宴会の出来事 、 お楽しみに♪ 」