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家臣集合

遅くなって、ごめんなさい。  いざ、書こうとしたら、オリキャラと武将のデーターの書いた紙を無くしてしまい、改めて小さいノートに、書いておりました。

そこそこ書き終えて、 本城はどんな城 と言う事で 現存伊賀上野城にいろいろ付け加えた縄張図作成していました。で予告の題に近づけるべく長文になってしまいましたが、急ぎ足で書いた部分はありますが、楽しんで頂ければなぁって思っております。


時を越えた武将 第4話 家臣集合 始まります。


翌日、吉伸一行は領国の本城になる伊賀上野に到着した。


「しかしなぁ、ホント呆れるわ」

「まさかここまでとはねぇ」


和美と周親は幅20mの堀を渡りながら呟いた。

前方には総高30mの反り返った石垣と城郭、

1層・2層・3層となっている曲輪や三の丸、二の丸、本丸、

さらに大きく5層の天守閣で、白亜塗籠造りの二層櫓を含める複合式天守が見える。

しかし それは大手門からの見た目である。


「にゃはははは、みんなも変わんないよ 」


清美は答えたが、その言葉に百地が反応した。


「他のみんなも、いろんな事が出来るか?」

「うん、出来るよ」


清美は百地に微笑み返した。


「あっ、紹介してなかったな」


吉伸は、大手門を越えた所で、思い出したように言った。


「もしかして忘れてたって事無いよね 吉っち」


いつの間にか、横にいた大柄の少年は、吉伸の右肩に右手を回し、

左手に拳を作り、主君であるはずの吉伸の胸を軽く叩いてた。

それを見た百地は、止めに入った。


「そなたはいったい、主君に何をしてござる?」

「よいよい」

  

吉伸は、制止させるのだった。

主君の肩に乗せながら、大柄の少年は答える


「俺が紹介するよ、俺達は吉っちの友達で、彼女が第一側室、木下和美」 


「宜しくお願いします」と会釈する


「そして、こちらが第2側室、近衛清美で近衛前関白植家殿の三女 」


驚く丹波を捨て置き話し続ける。


「で、このチビが」

「チビって言うなぁ」


周親は怒っているが、それも捨て置く。


「曽田周親、吉っちの近習」


百地は頷いてる


「最後に俺が、筆頭家老の長山従五位下筑後守政興である。

解ったかな? 丹波殿」


驚いた百地丹波はキョトンとして見据えている

それもそのはずである


側室が前関白の娘で、目の前の少年が、自分の上司である家老、

丹波は考えすぎて、その場に座り込んだ。


「うーん」


「さて、行くかぁ」


吉伸は また一人で歩き出した。

首を傾げ腕を組んでついて行く百地丹波


吉伸は城内の南と西側さらに北側にある武家屋敷の間を、

クネクネとつづら折りなっている道を進んで、

北側の入口に当たる、北谷門をくぐり抜け、一層櫓の北谷櫓を通り、

一旦層から出て坂道を南へ登っていくと20mの堀を渡り、

見能門をくぐり二層櫓の三の丸(見能丸)を、

右横に見ながら坂を上がっていくと、

西側に二の丸櫓口にたどり着く。


この二の丸は三層櫓になっており、

伊代の丸と言われる一層櫓が、北側に連なっている。


西に向けて歩き、さらに北に移動すると、

総高30mの反り返った石垣と、幅25mの堀に包囲された

本丸入り口にたどり着く。


本丸には 北側に五層の天守閣と2層の櫓、

南側に3層の小天守閣と2層の櫓、

それをつなぐ1層の大広間兼食堂と玄関さらに大浴槽がある。


吉伸は 

「明日10時に二の丸の大広間に集合な」


と家臣達に言い残した。

ホントならすぐに皆集めるのだが、さすがに疲れていたのだろう。





吉伸と木下和美と近衛清美は天守閣に、

家老である小山虎政と長山政興と曽田周親は小天守閣に移動した、




☆ 小天守閣



「今帰った」


虎政は叫んだ。

すると、奥から 小柄の男と頑丈そうな男とかなりの年配らしき男と利発そうな少年2人10歳ぐらいの少女と 4歳ぐらいの男の子が出てきた。


「お帰りなさいませ、父上」

「「「「「御家老(様)お帰り(なさい)」」」」」

「ただいま」


留守居達が挨拶をしていた


「タイガよぉ、もしかしておめぇの娘か?」


政興は手を少女の頭を撫でながら問いかけた。

留守居人達は 政興の言動に驚き怒り。

何しろ当主吉伸の次に偉い家老の虎政に、

「おめぇ」って見下しているからである

虎政も照れながら


「さよう、娘の美鈴でござる」


虎政が少女を軽く説明する。

政興は留守居達の殺気を感じて、挨拶する事にした。


「俺は、長山従五位下筑後守政興、当家筆頭家老である。殺気納めてもらえるかな?」


政興は挨拶すると、にっこり微笑んだ。


「「「「「「えぇぇぇぇ」」」」」」


城内に木霊する驚きの声。

すかさず一人の年配者が


「それがし、山崎庄五郎でござる」

「宜しくね、道三殿」

政興は名前のところだけは、本人のみ聞こえるように言った。

庄五郎は驚いた。

このことを知っているのは、美鈴と虎政と虎政の妻で光江殿だけだからである。



「藤堂与左衛門虎高です」

「うん、源ちゃん久しぶりだね、元気そうでよかったよ。あの時は皆から嫉まれていたからね、元気な源ちゃん見て ホッとしたよ。これかも宜しくね」


虎高も吃驚していた。

源ちゃんって呼ぶ少年なんて記憶にないからである。

あるとすれば、信虎様に居たときぐらいか

「もしや源五左右衛門様?」

「うん、正解、でその子は与吉君だね」


「藤堂与吉です」

「うん、よく言えたね、父のように立派な将となりて、殿を助けてね」


撫でられた与吉は恐縮していた。


「山岡孫太郎です」

「うん、君もよく言えたね」


またも、撫でている政興。


「滝野十郎吉政です お見知りおきを」

「うむ、宜しくね、十郎」


「で次、俺だね、」


小柄の男が一歩前に出て言う


「俺も殿の友達で当家三番家老の曽田周防守周親、宜しく」


一回転してファイティングポーズをとる


それを見て呆れる一同

空気が一辺にさめてしまった。

政興は空気変えようと、話を変える


「タイガ、みっちゃんは?」


政興が言う「みっちゃん」とは、虎政の妻で光恵の事である。

政興が友というのは、先程まで居た平成の世で、

吉伸、虎政、周親、光恵、和美、清美と此処に居ない佐山太郎定国は、

小中高大とエスカレーター学校での、同級生同士なのである。


「殿の部屋だ」


虎政は答えた。


「じゃ、行くか」


一同は各部屋へ行く



☆ 天守閣



天守閣入口に入った吉伸、和美、清美達の目の前には、二名の女性が三つ指をついていた。


「「殿、お帰りなさいませ」」

「うむ、ただいま、みっちやん、雪ちゃん」


吉伸は、微笑みかけた。

いつもなら「よっしい」と言って飛んでくる光恵達だが、その日に限って真剣な眼差しである。

「殿、慶寿院様と大政所様と北政所様がお待ちでございます」


吉伸達は、吃驚して暫く動けなかった。

慶寿院は、清美の父である近衛植家の姉で現将軍・足利義輝の母で、

大政所は、清美の生母で近衛植家の妻、

北政所は  清美の現関白である兄・近衛前嗣(前久)の妻、

この時代での最大の後援者とも言える。


吉伸らは、三大後援者と言える女性達居る部屋に入り、三人の前で平伏すると、

代表して 吉伸が口を開いた。


「大政所様、慶寿院様、北政所様には、ご機嫌麗しく大変嬉しく存じ上げます。

尚、此度は私の為に、ご尽力戴き大変有難う御座います」


「婿殿、そのような堅い話は抜きじゃ」

「されど、本来なら清美殿が正室になるべき所、第三婦人になってしまった事、

心よりお詫び申し上げます」

「いやいや、和美殿が居なければ、こうして逢う事も適いますまい」


「それに、清美が決めた事、此度は婿殿が帰ってくると、聞きましてのう、

皆で来た次第じゃ、でも清美、若くなったのう、羨ましいのう」


「「えぇほんにのう」」


大政所と慶寿院が同意する


「どうしたのじゃ」


大政所が聞いてきた。

それには和美が答えた。


「恐れながら申し上げます、それにつきましては、時を越えたときに可能となる力に御座います」


「さよか、残念よのう」

「「はい」」



「吉伸殿、今日は疲れただろうのう、湯浴びなどして、くつろぐがよいぞ」

「はっ」

大政所の一言でお開きとなった。

吉伸が平伏するのを見て、和美と清美もそれに習った。


吉伸達は、部屋を出て自分たちの部屋に入って行った。


清美は久々に母に会えた事もあり、大政所達と共に一夜を過ごし、

他の者は各自の部屋で一夜を過ごした。


翌日は早朝から、大忙しである。来客もひっきりなしで対応に追われている。


二の丸大広間には正面には、五七桐の家紋が、

正面右に近衛牡丹と武田菱、正面左に笹流胆と二引両が並んでいる


青白く光り輝く甲冑、白糸威大鎧と白銀に輝く太刀、沃懸地杏葉螺鈿太刀 

と黄金に輝く太刀、一期一振が 並べられていた。


来客・家臣達は皆、豪華な家紋や武具に驚いていた。


しかし、始まると、さらに驚く事は皆知らない・・

白「\(__ ) ハンセィ」

吉「今日は、素直に首を出しているではないか」

白「・・・・・」

吉「データー無くしたと聞いたが、我らの力も書いていなかったか」

白「はい、書いていました」

吉「個人データー無くして、生きて戻れると思ってはいまいな」

白「いえ、 やっぱり  ・・・・ 」

吉「よく聞こえんが?」

白「逃げる」


※ シューン


吉「逃げ足だけは、早いやつめ」


吉「次回、大広間の出来事」お楽しみあれ




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