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同盟か臣下か?②


部屋に帰った大政所は、清洲の街を楽しむことにした。

付き添いは藤孝と長政と高吉が選ばれ、

吉伸は、賢秀と虎政と共に清美の能力瞬間移動にて、

三河岡崎城内の二ノ丸御殿へと来ていた。

室内からの移動の為、草履は履いていない当然室内への移動となる。

驚いてる賢秀はほっといて 吉伸は部屋から出ようとする。


「ここは何処なんですか」


賢秀は疑問を吉伸にぶつけてみた。

吉伸は、にっこり笑って

 

「三河岡崎城」


聴いた賢秀は驚いて出て行こうとする吉伸の着物を掴んだ。


「心配はいらん」

そのとき、廊下に人が通り目があった。


「そこもと・・暫しお待ちを・・」


廊下から一目見て、そう言うと主君である家康のいる部屋へと向かった。

吉伸は探索するつもりがその一言で 


「仕方ない座るか」


と呟くと本丸御殿の真ん中でドカリと座り込んだ。





吉伸達を見た家康の家臣は彼のいる部屋に走り込んで来た。


「殿」

「どうしたのじゃ元忠」


家康の代わりにその場にいた家康の近侍である数正が問いた。


「おぉ数正か、ここにいたか すぐに殿と来てくれ」

「だから、何があったのじゃ少し落ち着いて話したらどうじゃ」

「わしは落ち着いておる、それより広間に珍客がおる」

「だから、落ち着けって」

「武田の使者がおる」

「はぁー ゆっくり話せ! 武田の使者では解らんではないか、殿も困っておいでじゃ」

「確か、飯富殿のご子息では無いかと・・」

「まぁよい


家康は呆れながらも二人の会話をさいぎると広間の方へ歩き出した。


「殿、お待ちを御供します」


数正や元忠も後に続いた。







「うまい茶だ」

「さよう 旨い」


足音が大きくなってきた。吉伸達は家康の到着を確認すると

手に持っていた茶を降ろした


「竹千代殿、いや家康殿か? 久しいのう」


虎政は家康をその場に座らせ後ろへ下がった

吉伸は上座にドカッと座ると


「家康、息災で何より」


その仕草に三河武士の数正と元忠は手を刀にかけ


「貴様、何やつ」


斬りかからんとしたが、家康は無言で引かせた。


婦女まで連れてきている者達が、喧嘩をしにわざわざ岡崎まで来るはずがない、

我が名の幼名知っている何者かは知らぬが奴らの話に付き合うか。





次回 時を越えた武将  「 同盟か臣下か?③ 」 お楽しみに

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