表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/50

同盟か臣下か?

信長は何の為に呼び止めたのか?



時を越えた武将 始まります



翌日 大広間に通された吉伸達は、織田家中を見渡すように座っていた。


「御館様の御成です」


小姓はそう言い放つと、そこから信長が入ってきて吉伸の目の前に、

そして家臣ら先頭に座り込んだ。


「わざわざ、お越しいただき、僭越の如くであります。大政所様に至っては御健康であられ、いたく・・」

「もうよい、妾らを呼び止めたは如何様なことか?」


大政所は信長挨拶を打ち切ると本題へと切り替えさせた。


「はっ、 今養父の遺言により美濃を攻めております。さすれば大儀をより確かにする為、美濃の守護を上様より頂きたく後添えして頂けないでしょうか?」


「されば妾の婿の臣下になりなはれ、いかがや?」


「婿とおっしゃいますと」

「妾の横にいる婿の門前に馬を繋げよと言っておるのじゃ、どうする上総殿?」


信長は大政所の横にいる両者を見た。そう、大政所の左に青年と右に少年がいた。

右か左か、どちら事言っているのか解らない信長は暫し交互に見て取った。


「どうしたのじゃ、まぁ良い少し疲れたから決まれば呼びに参れ」

「行くぞえ」


大政所は少し広げた扇子で口元押さえながら、退室していった。

吉伸らも一礼し付いて行った。


残された信長とその家臣達は信長の言葉を待っていた。


「どうすればよいか存念のあるものは無いか?」


いつもなら決定事項の事後報告である、信長らしからぬ言葉に一同驚いた。が

聴いている以上答えなければならず。


「佐渡ないか」

「・・・」

「右衛門尉は」

「・・・」

「甚左衛門はどうだ」

「・・・」

「隠岐守は」

「・・・」

「」



「えーーい、どいつもこいつも、いい大人が答えがないのか」


苛立ちを見せ始めた信長であった。


「兄者はないか」


信長は兄・信広に、兄なら、なんか言ってくれるはず。その期待を込めて問いた。


「まず、ひとつ、右の青年ではありませぬ」


信広は淡々と答えた。


「何故に」

「されば、彼の着ていた着物ですな、あれは将軍家の懐刀である細川家の家紋」

「うむ、であるか、 勝三郎どう見る」


「なれば、少年の方として何処の誰で何者かが気になる所存」

「うむ、 であるか」


ここには全家臣はいない、もしここに丹羽長秀や滝川一益・木下藤吉郎・浅野長勝がいれば明細的なことが解ったかもしれないが、いない者はしかたない。

信長は発言者を捜すため会場を見渡した。


「殿」

「申せ」


発言を求めたのは元弟の家臣であった柴田権六勝家である。


「こちらからの申しでとは言え、そのような理不尽な条件ありませぬ。 

大儀はもう充分です 我らだけで充分勝てまする」


大儀必要なことではあるがすでに手に入れている織田軍にとって必要はないが

将軍義輝から認められることは、さらに強力な大儀となる。


「あい解った。調べておけ」


信長は退出して行った。

残されて顔を見合わせた家臣達もゾロゾロと消えて行く。




吉伸 「珍しい事もあるもんだな」

白鶏 「なにがじゃ」

吉  「早すぎる」

白  「はぁ」

吉  「雨降らすなよ」

白  「喧しいわ」

吉  「励め」

白  「ふん」


信長の結論はいかに  吉信の策はいかに

次回 同盟か臣下か?②


お楽しみに(*´∇`)ノ

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ