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猿の結婚④

久々の更新ですが ・・・・





一益が立ち上がったとき、当主の織田弾正忠信長と信長の兄である信広達が、入ってきたのであった。一益に声をかけたのは、

信長の乳兄弟で一益の後見人である池田勝三郎信輝である。

信輝の母の養徳院は、信長の父の信秀と再婚し側室となっており、

信輝は信長とは義理の兄弟である。

一益は渋々座りなおし頭を垂らした。

一同は一益が怒鳴りつけたときから後方の一益を見ていたので、

当然視界に信長の入場には気が付いていた。

信長は秀吉の前に行くと胡座をかき、手に持っている茶葉を目の前に置くと、


「使え」


一言話し立ち上がり振り向くと、さっさと帰っていく、

残された家臣は、話友達を見つけるとそれぞれ離れていった。

そのなかでも信輝だけは、慶子の前に行くと


「大政所様、明日もう一度ここへおいでください」


頭を垂れて尋ねていた。


「いかようかは知らぬが悪い話ではあるまい」

「御意」

「あい、判った」


その返事を聴くと恒興は、


「その言葉を聞いてホッとしました」


その顔は清々しい顔となっていた。

信輝は、秀吉の方を向くと、


「藤吉郎、奥方を泣かすなよ」


信輝は捨て台詞を言うと、大政所に会釈をして一益に声かけて部屋を出て行った。


『ふーーん あれが信長か』


吉伸は、そういいながらもすでにカリスマ性のある若き当主をどうするか、彼はどうでるのか、思案していた


『へぇーかっこいいわね、タローどうする彼相当できるわよ』

『そうだな、出方次第ってところかな、』


清美は仕草で教科書通りの彼だなとそう感じ取って、

夫である吉伸に問い掛けたのだった。


『爺はどう思う』


信長を視察していた虎政は、吉伸に話かけられ驚いた。

それは話かけられたからではなく、爺と呼ばれたからだ。

虎政にとって、懐かしい言葉であった。


『はっ、されば殿の利になれば使うのも良し、害になるなら滅ぼすのも良い』

『予もそう思う。今後が急がしなるな』

『御意』


黙って吉信達の会話を楽しんでいた大政所はいい頃合いだと思い呟いた。


「さて、そろそろお暇するかの?」


大政所の声かけに答えるが如く、吉伸は側いる小姓に声かけた


「それでは、皆様こちらへ」


小姓はそう答えると、吉伸一行を部屋へと案内した。





大政所を呼び止めた信長 真意はいかに?


次回 時かけは 『同盟か臣下か?』 お楽しみに


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