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猿の結婚②

遅くなりました では・・・ 

織田の警備兵に囲まれた吉伸一行の駕籠の警備をしていた若者は警備兵達を一喝した。


その時、


「何を騒いでおるか?五郎左」


少し小柄な貫禄ある武将が訪ねてきた。

五郎左といわれた警備隊長の丹羽五郎左衛門尉長秀は、すぐさま片膝を付いた。


「三郎五郎様」


長秀は馬上の武将に事情を説明する。

聴いている武将は、織田三郎五郎信広で岩倉城代である。

そう当主である織田信長の兄で、長秀は目付として信広の与力となっていた。


信広は大政所といわれた女性を見た。


間違いない・・


信広は確信した。あのときの女性だと言うことを、

父信秀の供として上洛し、将軍・義輝に拝謁したときに、顔を会わせていたのだ。


「五郎左、その旅の衆を丁重に城にお迎えし持て成せ」


そう言うと、信広は清洲へ走った。



長秀は信広殿は何故「丁重に」と言うのか怪訝に思いつつも、信広の命である。

聞かなければならない。そう言い聞かすと、

吉伸達を岩倉城内の三の丸にある一室に通した。


「殿の命である。こちらで待たれよ」


「さよか、ならばゆるりとしょうぞ」


大政所の慶子は一同に言い放った。


「して、そなたの名はなんと申すのじゃ」

「それがしは、丹羽五郎左衛門尉長秀といいます」


「わらわは、近衛慶子じゃ見知りおくぞ」

「それがしは、足利家家臣・細川兵部大輔藤孝ともうします」

「予は、小山家の木下近江守吉伸である」

「私は妻の清美で近衛前久の妹です」

「拙者は、小山家家臣・上平寺城城主の京極中務少輔高吉で御座る」

「それがし、小山家家臣・六角家の蒲生左兵衛太夫堅秀と申す」

「拙者、小山家家臣・近江小谷城城主の浅井新九郎長政と申す」

「拙者は小山家家臣・次席家老、大和郡山城主の小山兵部少輔虎政で御座る」


次々に自己紹介する吉伸一行に、長秀は驚愕した。




「先ほど友の婚儀とおっしゃていたが、もしよろしければ誰の婚儀なのか教えてもらえぬだろうか?」


長秀は徐に話を切り出した。そう長秀は又左に頼まれて、明後日、足軽組頭に出生した木下藤吉郎の結婚式の仲人をすることになっていた。


「浅野ねねと木下藤吉郎殿の結婚式で御座る」

「なんと、それがしはご両人の媒酌人を頼まれて御座る」


長秀が驚いたのは、まさか国を左右する人物が来るとは思っていなかったのである。


「ほう、これも縁かの」


慶子は長秀を観察しながら言った。



長秀は話そこそこに清洲へ走った。



吉伸達は観察した長秀の評価会化となっていた。

次回も お楽しみに(*´∇`)ノ

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