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順政虚しく

更新遅れました事 お詫び申し上げます(*・ω・)*_ _)ペコリ



時を越えた武将 第22話 「順政虚しく」 始まります


管領である畠山摂津大夫吉興による論功行賞によって、大和は小山家の領土となって、それに追従する様に、小山家の家臣になった筒井家の面々達は、

翌日、小山家の代理と申す者が待機している隣の部屋に居る。


「初めて御意を得ます。筒井家家老筒井順政で、隣にいますは、主君の順慶であります」


順政は順慶の父・順昭の次弟であり、11歳になる順慶に成り代わり政務を行っていた。

横にいる順慶は叔父の順政を真似て平伏している。


「順慶であります。以後御見き知りを」

「固い挨拶は無しや、顔をあげてな」


筒井家の人々は、隣の部屋から可愛らしい女の子の声がしたので顔をあげると、

10歳ぐらいの女の子が座っていた。


「私は、小山美鈴、宜しくね」

「代理の者が居ると聞いたのだが?」

「私だよ」

「何だと!!」


順政は美鈴を掴み突っ掛かってきた。

それを他の武将が順政を掴み止めに入って時



※  シューーーン



美鈴は、瞬間移動で伊賀上野城の二の丸の大広間に移動した。

順政が美鈴に掴み掛かってる真っ最中に、小山家の家臣達の居る前に移動したのである。

その事を知らない順政は、美鈴の顔しか眼中に入っていなかった。

掴まれたまま、美鈴は報告した。


「ただいま帰りました」

「何をふざけ取る!!」


順政は気付かなかったが、順政の後ろの武将は周りに武将達が達並ぶのを見て、

慌てて平伏した。


「いつまで、掴んでるのかな?」


大広間の一段高い所にいる武将は、順政を睨んだ。

その視線を感じて順政は、怒りの矛先をその武将に変えた。


「貴様、何やつじゃ、誰に向かって言っている」


と言い放すと、少女を突き飛ばし、刀を手に持つとドタドタとその段上に居る青年に詰め寄ってきた。


「控えよ、順政」


順政は声の主の居る右側を見た。

青年であるが、順政には逆らう事は出来ない。

青年の羽織には白色で刺繍がされている家紋・松毬菱が強調されている。


「細川様何故此処に?」


順政は冷静さを取り戻すと、

先の戦いで元主君の畠山摂津大夫吉興の隣に居た青年を思い出した。

彼は、将軍・足利義輝公の側近、細川兵部大夫藤孝であった。


「それがしは、此処の主にお礼を言いに来たのよ」


藤孝の答えに対して段上の青年を見た。

順政は首を傾げ、周りを見渡した。

見たところが無い場所にまた首を傾げる。


「細川様、此処は何処ですか?」

「ここは伊賀上野城だ」


後ろからムスッとした声がしたので振り向くと、

20代半ばの男性が座っていた。


「貴方様は?」

「この城の城代で家老の小山虎政と言い、先程貴殿が突き飛ばした娘の父だ」


順政は冷や汗を掻いていた。


「申し訳御座りませぬ」

「ふん、もう遅いわ」


虎政が言うと、細川兵部は


「そなたは、今後の主君になる方に刀を抜いたのじゃからな」

「じゃ・・・」

「そう、小山家当主の木下近江守吉伸様じゃ」


順政は、細川兵部の回答に落胆し後悔したが、すでに遅かった。


「筒井順政」

「はい」


順政は恐る恐る顔を上げた。


「順政には引き続き筒井城の政務を行え」


吉伸の言葉に順政は驚き聞き直した。


「あのう、誠でしょうか」


順政は打ち首を覚悟していた。どんな理由があるにせよ、主君である吉伸を切ろうとした事は紛れもない事実、場合寄っては、お家断絶も覚悟せねばならない事を順政はしてしまった訳だから、しかし吉伸は、順政に政務をせよと言った。


「但し、5万石じゃ残りは収公といたす」

「はっ」


順政は承諾するしかなった。


「で、順慶は俺が預かる」

「えっ、なんと」


順政は疑った。順慶を人質に貰うと言っているのと変わりないからだ。


「順政、順慶が大きくなって城主に復帰するまでの間に、手柄をたてよ、

こうなったのは誰が悪いのか、よく考えよ自分のしでかした事を」


「で」


「十市新二郎遠勝は大和龍王山城主5千国、

秋山遠江守教家も大和秋山城で5千国、

箸尾高春は大和箸尾城主で5千石与える。


尚、高取城は島左近信勝

信貴山城は井戸才助良弘

多聞城は柳生家厳を それぞれ城代といたす」


吉伸の発表に家臣一同平伏した。

次回 「猿の結婚式」お楽しみに



質問、感想お待ちしています(*・ω・)*_ _)ペコリ

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