表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/50

えっ貝吹山の戦い

いよいよ、史実の久米田の戦いを元にした。 貝吹山の戦いが切って落とされようとしていた。


時を越えた武将  第15話

「えっ貝吹山の戦い」始まります



冷戦が一昼夜続いたが、

畠山隊の総大将で高政の次弟である紀伊守護の畠山修理亮政尚が紀伊勢16000人を引き連れ、

高政の3弟の畠山左衛門督政頼大和勢の12000人が、

平松源左衛門宗時の居城である土居城に到着した。

土居城とは貝吹山から2キロ東に在る平城で代々平松家の居城であった。

その到着を待っていた岸和田を囲んでいた畠山総州家の一人、畠山右衛門督尚誠は、2000人を残して反転した。


「申し上げます。

岸和田を囲んでいた鈴木勢が、いえ畠山勢が反転しました」

「アホかぁ、そんな報告せんでも見えとるわ」


使者の報告に怒声をあげる義賢であった。


「それより、今から義親の所に行き八幡山の南東2キロ地点に来る様に伝えよ」

「はっ」

「少し待て書状を書くから渡せ、良いな」

「はっ」


書状を受け取った使者は義親の所へ走った。

それを聞いた三好政康は、


「豊前守殿、そこは田園で御座るが」

「それがどうした?」

「それにそれがしの領民が丹誠込めて作った田があると申しておる」

「それがどうした。

それがしは総大将でござる」

「我が領民達に死ねと申されるか」

「勝てばよいのじゃ」


政康は自軍に戻ると、政勝を呼び寄せ、使者を呼び


「義親に田を荒らさぬ様伝えよ」


使者はその言葉を胸にしまうと義親の陣へ走った。


1刻半後 

尚誠は5000人で魚鱗の陣を引き、春木川を越え背水の陣をとった。



義賢の書状を受け取った義親はすぐさま、指定の場所へと移動開始したが、半刻後政康の書状を読むと現場に付くなり、その場所の村人達に、事情を説明し村人達の手によって田園の中に旗指物を並べさせその場に居る様見せかけた。



篠原長房は尚誠が渡河を終えると先鋒として鈴木軍に攻め出し始めは優勢だったが、

鈴木軍率いる鉄砲隊が現れてから苦戦をしかけ、政康に援軍を要請したが、政康は後退しだしていた。


さらに、東方に陣を引いていた修理亮政尚は、津田監物算長と嫡男の太郎左衛門算正軍1000人と筒井軍8000人を後詰めとして本陣へと向かわせ、政頼をその場に残して、

政尚自身は、久米田池の南側を迂回し久米田城南側に陣を移動させた。


義賢は後退している康長・政康・政勝に代わり三好盛政を送り込んだ。

しかし、劣勢は変わりなく、


「申し上げます。」

「何事!!」

「三好下野守政康様、三好右衛門大夫政勝様、三好山城守康長様、御謀反」

「何!!山城守までが・・」


「そうか、義親に通じていたかそして義親の遅軍も説明が付く」


「高政にしてやらたか、なれば一刻も早く兄上の元へ行かねばならぬ」


義賢は一人で話していて脱出方向を探していた。

そして東へ馬廻り衆100人で駆けだした。



総崩れとなった篠原軍と盛政軍は総州家により拘束され政尚の元連れて行かれ、

東へ逃げた義賢は一行は、津田親子率いる根来衆の鉄砲隊によって討ち取られた。



吉信  「次回、管領登場、お楽しみに」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ