それぞれのその後
小山美鈴です。前書き初登場になりますので、知ってる方も居られますが、まずは自己紹介します。
私、父・小山兵部少輔虎政と母・小山光江の一人娘で平成19年生まれで
19年の時に父と母と一緒に、今から10年前にこちらの世界に来ています。
と言うわけで、
時を越えた武将 第10話 「それぞれのその後」始まりますよぉ
☆ 上平寺城
「殿、浅井勢が引きまする、今のうちに追撃命令を」
高吉の家臣は追撃を即するが、吉伸が却下する。
「今後の事だが、約束通り京極家は小山家家臣として、我が家臣の仁木義政を家老職として預ける。そして月星紋の軍旗使用を認める。」
「有り難き幸せ」
高吉は平伏した。
これで、京極家としては、浅井、六角との縁が出来たわけである。
吉伸は改めて城内と景色を見渡した。
上平寺城は海抜330メートルにある山城で、南北300メートル東西50メートルの敷地に本丸と二の丸がある。攻めにくく守りやすい城であった。
今日は晴れていた事もあって伊吹山がよく見えた。
「和美、いい景色だね」
「うん」
吉伸は和美の肩に、和美は吉伸の腰に腕をまわして、寄せ合って景色を眺めていた。
「又来たいね」
「うん、又連れてきてあげる」
和美は顔を吉伸の肩に凭れさせる。
将軍家や京極家の皆が見ている前で、座り込みラブコメをやり出した。
暫くすると、そこには何十組ものカップル・夫婦が来て、
星空が微笑むように、明るく、そして少し暗く・・・輝いていた。
☆ 小谷城
「新九郎、そこへ座れ」
城に帰ってきて本丸に、上がった長政は驚愕した。
いるはずのない人物が、座っていて声をかけてきたからである。
彼の名は、浅井宮内少輔久政で長政の父である。
普通なら久政が城にいても可笑しくはないのだが、
長政は、久政を竹生島に幽閉していたのである。
長政が父の前に座ると、
「そなたが当主だから、六角を攻める事は何も言わん。
しかしじゃ姉婿を大儀なしで攻めるとは、どういった了見であるか」
「申し訳ありません、今が追い出す好機と考えました」
「それにじゃ問題なのは、将軍家の使者を蔑ろにしたそうじゃの、今回の件で大きな借りが高吉に出来てしもうたわ」
「それを何処で」
「小山和美殿から聞いた。そなたにはもう少し、世間の事知らせとかいけんかったようだわ」
落胆する父を見て長政は、
「ご教授お願いします」
「良かろう、これから新九郎は、当主として浅井家を導かなければならん。
解らん事、知りたい事、何でも聞いてこい。
そして、自分の判断で導いていくのじゃ、よいなワシは、小丸に移る事にする」
「はっ」
久政は息子の返事を聞くと本丸を出て行った。
元々久政の竹生島幽閉は、久政親子の六角家からの支配を壊す為の策略であった。
☆ 京・将軍館
翌日、細川兵部居城の勝竜寺城で細川家の兵を連れて帰らせた美鈴は、将軍家の兵と細川兵部と清美の家族を連れて将軍館に来ていた。
「上様、ただいま帰って参りました」
細川兵部が元気に義輝の前まで来て挨拶した。
「うむ、兵部よく戻った」
そのとき、兵部の後方に4人の女性と3人の男が入ってきた。
「これはこれは大政所様に北政所様に母上、よくご無事で何よりです」
「上様におかれましては、ご機嫌麗しゅう」
「ごゆるりおくつろぎください」
義輝は御三方に挨拶すると
「左大臣殿も元気そうで何よりじゃ」
「上様にはご機嫌麗しく」
西園寺左大臣公朝も細川兵部の隣で挨拶した。
「民部に伊勢守もご苦労じゃた」
「はっ、無事任務終了しまして御座ります」
上野民部大輔信孝と伊勢伊勢守貞孝は、
挨拶をすませると室外へ出て行った。
「此度は当家の為、力添え頂き誠に有り難き幸せ、当主吉伸に成り代わりお礼言上申し上げます」
美鈴は義輝に礼を述べると深々と頭を下げて、
「上様に申し上げます。此度の件で京極高吉様、当家家臣になりました事、報告申し上げます」
美鈴はそのまま伏せて報告していた。
吉「今回は短かったな」
白「すみません駄文で」
吉「許さぬ、しかし次回活躍の場はあるのだろうな」
そろり・そろり そろり
ダッダッダッーー(((((((((((((((ヘ(^o^)/ ニゲロー
吉「この、時を越えた武将をイメージした詩が完成しました。
http://ncode.syosetu.com/n5187u/
見に来てください。
次回、『将軍館』お楽しみください」