序章1
白鶏 環書 です
初投稿になります (*・ω・)*_ _)ペコリ
「ようやく戻ってこれたか」
少年は大きく伸びをして周囲を見渡している
「本当に戻ってこれたんでしょうか?」
「でも何か・・・違和感があるようなんですが?」
二人はその違和感を取り除こうと 見渡してる。
見渡す限りの田園風景にポツリポツリとある麦わら屋根の家、
コンクリート造りの建物もない、
電信柱もない、
もちろん、車など走ってない。
今までと違う風景
でも大きく聳える一本の翌檜の木、 それだけが前の風景と変わらない。
しかし5人にとっては懐かしい風景だが、たった一人を除いては・・・
ただ初めて見る土地には違いない。
「じゃ あんた達は私の力疑うって言うの」
少し派手めの着物を着ている少女は頬を膨らませて怒っている。
派手めと言ってもこの時代ではの話だが、前居た所ではごく普通の着物の柄である
「ドウドウ」
少年達のリーダー的存在である吉伸は両手を上下に振りながら宥めようとしていた
少女は 吉伸の前に来て
「私 馬なの ? 」
「違ったのか ?」
「ふぇぇぇぇぇ 酷ーーーい」
膨らませた頬がさらに膨れる
周囲に爆笑の渦が起こる
「あっーーーーー」
もう一人の少女が、仲間を指さしながら叫んだ
一同は一斉にその少女を見ると、
少女は地べたにしゃがみ込み、何か必死に訴えているが声にならない。
吉伸は近くまで寄って、背中を軽く叩き、
自らの両腕を斜め下に向かって伸ばした。
「はい、やってみて 」
少女は吉伸の真似をして落ち着かせようとする
「吸ってぇー 吐いてぇー」
吉伸は少女の行動に合わせるように声かける
「ふぅー」
少女は、吸い込んだ空気を一気に吐き出す
どうやら落ち着いたようだ。
「清美、どうした」
「わ・若返ってる」
清美は驚きながら答える
一同は頷いている
吉伸達は知っていたようだ。
「えぇーーーーみんな知ってたの?」
仲間の反応が気になって清美は聞いてみた
「出発する前、説明したよ」
先程吉伸に、馬扱いされて膨れていた少女は答えた
清美は聞いてなかったようだ
俯いて赤面する清美の背中を再び軽く叩いた。
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