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祝福された双子は私達でした⁉︎ 〜冒険者になるけど許してね?〜  作者: 桜夜
第1章 幼少期編

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004

 リュシアンとオレリアンは神界から祈りの間に戻ってきた。2人は記憶が定着し、今までの5年間が前世の家族と同じようにとても大切にされていたことがわかって少し泣けた。少しだけ2人で話し合い、その後は隣にいる家族達の元へ行くために歩き出した――


「これからはねぇちゃんがにぃちゃんか……」

「間違えないでよ……。後、にい様だから。それかリュシアンだからリンでいいよ」

「じゃあ俺は……いや、僕はオレリアンだからレンだな」

「まぁ、その見た目で俺は合わないね……」

「だから僕なんだよー」

「じゃあ私は私のままで行くかー」

「じゃあ早く民達にお披露目して休憩してる間に聖獣を孵化させようよ」

「そうだね」

「じゃあ行きますか!」

 私達は扉をノックし声をかけた。


「「しつれいします」」


「「ただいま戻りましたこと、ご報告させていただきます」」


「2人ともお帰りなさい」

「おかえり」

「祈りはどうだった? ちゃんとできた?」

「2人なら大丈夫だろうよ」

「お二方ともお帰りなさいませ」


 上からお母様、お父様、お兄様、お姉様、クレールスが順番に話しかけた。


「「ただいま! ちゃんとできました!!」」

「ルナ様とステラ様にも会えましたよ!」

「お二方とも優しかったです!」


「……お二方は愛し子ですから会えたんですね。普通は祈りを捧げるだけで神様達には会うことはないんですよ、良かったですねぇ」


 クレールスはそう答えた。


「次は民達にお披露目だな。王城に戻って準備ができたら民達にお披露目するからバルコニーがある部屋に来てくれ」

「「はーい!」」







「クレーおじいちゃん今日はありがとうございました!」

「また来ますね!」

「愛し子様達のまたのお越しをお待ちしております」


 こうして王家一行はクレールスと入口の方に戻り、挨拶をしてから大聖堂を後にした……。

民達は双子達を見るためにバルコニーの下に集まっていたのか、帰る時には誰もいなかった……。





「それではお二方ともこちらの衣装に着替えます」

「うん!」

「わかった!」


 2人ともほとんど同じ衣装で白が主体の服である。差し色に使われているのが少し違い、リュシアンは薄紫色、オレリアンが濃い紫色で金色が刺繍に使われており、アビ・ア・ラ・フランセーズのような服をしている。パンツが膝より少し上くらいのハーフパンツに、靴下が白のガーターソックス、靴は白い革靴のような物。とにかく全身が真っ白の豪華な衣装だった。


 髪型はリュシアンが前髪をかきあげ風にし、センター分けをしている。その後ろをハーフアップで髪留めに藤色のリボンを結んでいる。オレリアンはウルフカットのような髪型に、後ろを藤色のリボンで一つに結んでいる。動くと尻尾のようにゆらゆらと動いていて意思があるようだ。




「レンいい感じだねぇ、私はどうかな?」


 私はくるっとひと回りしてポーズを取ると、周りにいる侍女さん達が胸を押さえてうずくまる。とても愛らしい……。いつ死んでもいい……。と聞こえる。みんなにはまだまだ長生きしてもらいたい。


「うん、いいとも思うよ! かわいい!」

「じゃあおとう様達のところに行こうか」

「うん!」


 私達は手を繋ぎながらお父様達のいるところに向かった。




「失礼いたします。リュシアン殿下とオレリアン殿下をお連れいたしました」


「お支度終わりました!」

「どうですか⁉︎」


 私達はくるっとひと回りして2人でポーズを決めた。


 お父様達は胸を撃ち抜かれたように膝から崩れ落ちた……。お母様は座って紅茶を飲んでたけど微笑んでくれた……。


「リュシアンもオレリアンも随分とかっこよくしてもらったのね~とっても似合うわよ!」

「可愛い……。かわいすぎる!!!」

「天使っ! ここに天使達が降臨した!!! マイエンジェル!!」

「2人ともとてもいい、とても可愛いぞ!!!」


「「ありがとうございます!」」


 上からお母様、お父様、お兄様、お姉様の順番で褒めてもらった。次はいよいよステータス確認だ! 一緒に見るために我慢してたんだよね~

 

民達のお披露目までに後1時間くらいあるしいいよね?



「おとう様達、崩れ落ちてるところ申し訳ありませんが、ステータスの確認してもいいでしょうか?」

「そ、そういえば、そうだな! ステータスの確認をするか!」



「それではいきますよ!  『ステータスオープン!』」







【リュシアン・ベネディクト】 (5)

種族:人族 

Lv1 HP:1500/1500 MP:2000/2000


スキル

四大魔法 Lv1

空間魔法Lv1

光魔法Lv1

闇魔法Lv1

聖魔法Lv1

総合武器Lv1

総合格闘技Lv1

隠蔽Lv1

魔力操作Lv1

召喚魔法

無限倉庫(インベトリ)

神眼

完全無詠唱


聖獣???


称号

双生神の愛し子 聖獣の主人 双子の兄




【オレリアン・ベネディクト】 (5)

種族:人族 

Lv1 HP:1500/1500 MP:2000/2000


スキル

四大魔法 Lv1

空間魔法Lv1

光魔法Lv1

闇魔法Lv1

聖魔法Lv1

総合武器Lv1

総合格闘技Lv1

隠蔽Lv1

魔力操作Lv1

召喚魔法

無限倉庫(インベトリ)

神眼

完全無詠唱


聖獣???


称号

双生神の愛し子 聖獣の主人 双子の弟




「「おぉ……。でたぁ! おとう様達、僕たちのステータスはどうですか⁉︎」」


「うん…。予想通りというか予想以上というか……」

「これは、すごいですね……」

「あら……」

「おっ! リュシアンもオレリアンも武器と格闘技のスキルを持っているのだな! それにしても2人はすごい良いな!!」


 上からお父様、お兄様、お母様、お姉様が答えた。


「そうなのですか?」

「よくわからないです……」

「普通はこんなにHPやMP、スキルは多くないんだ。スキルなんて5つ持っていればいい方だからね……。

しかも2人のはいくつかのスキルが統合された後のようだね。みんな基本的に魔法は1種類多くても2、3種類しか扱えないんだよ。まぁ、これから勉強が始まるから徐々に学んでいけばいいよ」


 お兄様が少しだけ教えてくれたが、近々勉強が始まるらしい。そこで詳しく教わろうかな……。


「「はーい! 勉強頑張るね! おにい様!」」

「頑張って!」


 お兄様はそう言いながら私達の頭を撫でてくれた。

そろそろ1時間が経過する。侍女さんたちに最終仕上げをしてもらいバルコニーへ歩き出した――



「皆の者! 本日は我が息子達の5歳の生誕祭に集まってくれてありがとう。息子達がこうして無事に五歳を迎えられたのは民達がいてくれたからだ! 本日はぜひ祭りを楽しんでくれ!」


 お父様がその場で話すと声が大きく響く。多分魔法がかけられているのだと思う。次はいよいよ私たちの番になる。


「それでは息子達から挨拶がある! リュシアン、オレリアンこちらに来なさい」


「「はい」」


 私達は前に出て自己紹介から始めた。


「皆様お初にお目にかかります。私は双子の兄、リュシアン・ベネディクトでございます。本日は私たちのためにお集まりいただきありがとうございます。五歳という節目を無事迎えられ嬉しく思います。皆様、是非生誕祭をお楽しみください」


「続きまして、皆様お初にお目にかかります。私は双子の弟、オレリアン・ベネディクトでございます。本日は私たちのためにお集まりいただきありがとうございます。短くはなりますが本日の生誕祭を是非お楽しみください」


 リュシアンとオレリアンはお辞儀をし、話を終わらせた。民達の反応は歓声がすごく、喜んでもらえたみたいだった。


「それではこれにて披露目を終わる! 皆よ戻って楽しむがいい!」

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