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祝福された双子は私達でした⁉︎ 〜冒険者になるけど許してね?〜  作者: 桜夜
第2章 学園編

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本日は大幅に遅れてしまい申し訳ありませんでした。

なんとか書き上げることができましたので、投稿させていただきます。

「じゃあ私から始めるよ! 私の名前は――」

「ちょっと待って、防音の結界を張ろう。誰が聞いてるかわからないからね」

「そうですね、私が張りますよ。《防音結界(サイレント・ドーム)》》」


カイトが一言唱えたら、足元に黒と紫の渦巻く魔法陣が浮かび上がる。

それがゆっくりと広がりながら周囲を覆っていく。

やがて、その範囲内のすべての音が吸い込まれるように消え去り、まるで深海の底や、宇宙の闇に放り込まれたかのような静寂が訪れる。


「これで話しても大丈夫ですよ」

「ありがとう、カイト。では改めまして、私の本名はリュシアン・ベネディクト。双生神様の愛し子だよ。学園ではリアン・ウェスティスでリアンや、リンと呼んでね。相棒は白虎のキースで八年の付き合いなんだ。みんなよろしくね」

「僕はキース! みんなも気軽にキースって呼んでね! 僕はリュシアンが生まれた時から一緒なんだ、みんなよろしくね!!」


「じゃあ次は僕だね、僕の本名はオレリアン・ベネディクト。リュシアンの双子の弟で双生神様の愛し子をしている。学園ではレオン・ウェスティスで、レオン、やレンと呼んでよ。パートナーは白狼のルキでリンと同じく八年の付き合いなんだ。みんな、よろしく」

「我はルキだ、我の名は好きなように呼んでくれていい。我もキースと同じくオレリアンが生まれた時から一緒にいる。よろしく頼む」


「では次は私ですね、私の本名はカイト・シュバルツと言います。学園ではカイト・ヴァルターです。カイトと呼んでください。契約者は夜天の黒龍(やてんのこくりゅう)です。皆さんよろしくお願いします」

「我は夜天の黒龍(やてんのこくりゅう)だ。お前達は気軽にヨルと呼んでくれてかまわん。これからよろしくな」


「次は俺な! 俺はハルトだ。ハルトと呼んでくれ! 契約したのは白竜(ホワイトドラゴン)のルシフェルだ、みんなよろしくな‼︎」

「我は白竜(ホワイトドラゴン)で名前はルシフェル。気軽にフェルで良い。よろしくな」


「じゃあ最後は僕だね。僕はエルドリック・リヴァリス。長いからリックって呼んで! 僕の共鳴者は疾風の神霊、ゼピュロスだよ。よろしくね」

「私は疾風の神霊、ゼピュロス。お前達なら好きなように呼ぶがいい。これからよろしく頼む」


「これで全員自己紹介したね! 私達はこの五人で行動しているからみんな仲良くしてね! 喧嘩はダメだよ」


「「「おぅ」」」

「後は、基本的に小さい姿で行動すること」

「「「あぁ」」」

「あと、冒険者のパーティ名どうする? 登録しなきゃ。一人一つ考えて一番しっくりくるものにしよう」


「じゃあ僕から、僕は《蒼天の風(そうてんのかぜ)》ね」

「では、次に私で。私は《風華の旅路(ふうかのたびじ)》でお願いします」

「次に俺な! 俺は《蒼炎の誓い(そうえんのちかい)》だ‼︎」

「次に僕で。僕は《星辰の冒険(せいしんのぼうけん)》ね。最後はリアンだよ」

「みんな考えるの早すぎ! 絶対考えてたでしょ! もう……」


「当たり前じゃん!」

「パーティー名は必須ですよね」

「ワクワクするよな!」

「で、リアンはどうする?」


「私も考えたんだけど《黎明の星(れいめいのほし)》はどうかな? 意味は『新しい始まりを照らす希望の星』や『暗闇を切り裂いて進む道を照らす存在』なんだけど……。私達が卒業して外国を見ていくときに、困難なことも起こると思うんだけど、それを乗り越えて新しい未来を切り開くっていう意気込みでもあるんだ……」


「……僕はそれがいい。気に入った!」

「私も自分で考えたのも良かったですけど、リン様の考えたもののほうが私達にぴったりですね」

「俺は、それいいなって思った! 俺達らしいじゃん!」

「僕も、僕達らしいなって思ったからリアンのがいい‼︎」


「じゃあ、満場一致で《黎明の星》で決まりだね」

「うん、僕達らしくていいね」

「私達らしく冒険したいですね」

「どの名前も良かったな‼︎」

「じゃあ、そろそろ授業も終わるし戻ろうか」


「「「うん(おう)」」」


 リアン達は《防音結界》を解除し、クラスメイト達のいる場所に戻った。

「みんな集まったな。これで授業を終わりにするが、しっかり仲良くなっておくように。いざという時、言うことを聞いてくれないようであれば大変な事になるからな」


「「「はい!」」」

「それでは、解散!」


 授業が終わり学園の中に戻った。戻ったら帰る支度をし、みんなと一緒に寮へ帰る。





 ◇


 


 数日後、先生から放課後に学年委員会があるから最初に集まった部屋に行くように言われたのでリックと一緒に向かう。



「今日はなんで呼び出されたんだろうね」

「え、リアンは何も知らないの? 伝統的なあの行事だよ⁇」

「え? なにそれ、知らない」

「リアンって本当になにも知らないで学園に入ったんだね」

「あはは……。先生がなにも教えてくれなかったからね」

「多分、今日の話は『入学洗礼の儀』だと思うよ」

「なにそれ??」


「この行事はね、上級生と新入生が模擬戦するんだよ。今年の新入生がどのくらいできるのか学園の関係者だけではなく、各国の上層部や騎士団、魔法師団などが見に来て、いい選手がいたらスカウトしていくんだよ。上級生達もプライドがあるから本気で戦いにくるよ。

ただ、出られる人数はほんの一部の人だけだけどね」

「へぇ、そうなんだ」


 リアンとエルドリックは話が途切れたタイミングで会議室に着き、中に入った。


「今度は、まだ半分くらいしか集まっていないね」

「そうだね、前回は話し込んじゃったから」

「やぁ、リアン君達こんにちは。前と同じように座ってね」

「こんにちは、ユリウス先輩」

「こんにちは、前と同じ席ですね。わかりました」

「うん、よろしくね。まだもう少しかかりそうだから話していてもいいよ」

「わかりました」

「じゃあ僕達は座ろうか」

「そうだね」


 リアンとエルドリックは席に座り、授業について話をしていた。三十分程したら全員が揃ったようでユリウスが始めの言葉を口にした。


「それでは、第二回学年委員会を始めるよ。今日の議題は、毎年恒例のこの時期に行う行事《入学洗礼の儀》についてだよ。一年生は初めてだろうけど有名だから一回は聞いたことあるよね?」


「「「はい!」」」


 リアンは微妙な顔をし、エルドリックは呆れた顔をした。


「……若干名知らない子がいるようだけど、この行事は新入生の一年とそのほかの学年がそれぞれ戦う行事だよ。一年生は今の自分の実力を思い切って出して欲しいし、そのほかの学年は一年生に負けないように全力で戦ってね。じゃあ詳しいことは副生徒会長のヴァルデールから話すよ」


「皆さん、ごきげんよう。私は副生徒会長のイリス・ヴァルデールと申します、よろしくお願いいたします。早速、《入学洗礼の儀》について説明に入らせていただきます。

 この行事は学園の敷地内にある、闘技場で行われます。闘技場の収容人数は約二万人で、観客は生徒全員と、教職員、保護者、住民の皆様や各国の代表者様、騎士団の方や魔法師団の方々です。戦う生徒達は、上級生と同じクラス同士で戦います。SならS同士で、AならA同士で戦います。四年未満は五人ずつで戦い、四年以上は三人ずつで戦います。

 1年Sクラスは全員出場してもらい、2〜6年は一組ずつ出場します。

Aクラスは十名ずつ出場し、個人トーナメントを行います。BとCクラスは五名ずつ出場し、BとC混合で個人トーナメントをしていただきます。


1年Sクラスは必ず全員出てもらいますので、五人一組のチームを四つ作っていただき、どのチームが二回出るのか決めてください。

 ルールですが、一つ目にどちらかのチームの最後の一人が戦闘不能になるまで続行します。リタイアするのも大丈夫ですがあまりお勧めはいたしません。

 二つに即死級の攻撃を行うのは禁止です。

 三つ目に正々堂々と戦いましょう。不正は許しません。

 基本的なルールはこの三つになりますが、今回の行事に限り自分のパートナーである契約者を出すことは禁じられています。《入学洗礼の儀》はこのような感じにはなりますが、ご質問等ある方はいらっしゃいませんか?」

「「「大丈夫です」」」


「それでは皆さん、用紙をお配りしますのでこちらに出場するチームを書き、来週までに提出してください。以上です」

「「「はい」」」

「それじゃあ、ヴァルデールありがとう。今日はこれで解散。みんな来週までに提出を忘れないでね」

「「「はい」」」


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