表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/10

エピローグ

こんにちは!晴春述です!

更新しましたので、是非ごゆっくり〜〜!


 「マジで?お前付き合えたの?」

「うん」俺は少し顔を赤くして言った。

「よっしゃー!!」と歓声が班のみんなから上がる。

「おいおまえら!はよ寝ろっつの!」

担任の怒鳴り声がした。お前ら、ずっとこのテンションだったの? 

「まあ、寝ますか、疲れたし」

「だな!」田中克幸は、そう言って電気を消した。



 帰りのバスが出発する。俺はまた、田中の隣だった。通路側だ。すると、向かいの斜め前の藤木さんが目配せをしてきた。「席変わろう」と。

 しかし、昨日彼女ができたばかりなのに、こうやすやすと誰かと席を交換し、別の女子と隣にいていいものか、と思ったが、それは早速打ち破られた。藤木さんの隣は佐野だった。田中と藤木さんに気を使い、そしてしめしめと、佐野の隣へ席を交換した。しかし、なぜ藤木さんはこっちを見てニヤニヤしているのだ?

 ふと思い出した。佐野と藤木さんは同じ部屋だった。だからか。だから付き合っていることを知っていたのか。少し見下されているように思えてムカついたが、別にどうでもよかった。なぜなら、僕には心強い大切な人がいるから。

 そして俺はあの時のように、寝ている佐野のほっぺをツンツンしていた。そして、うつらうつら舟を漕いでいた佐野が、ツンツンされていたのに気付いて、突然起きて、「ええっ」と驚き喚いた。「なんでいるの?」と。なんで、とは失礼な。一応彼氏だぞ?そんな佐野に俺は、しーっ、と口元に人差し指を当てて牽制した。秘密を知られる人数は最小限にしなければ。

「てか、なんでいるの?」

「藤木さんが代わってくれた」

「そっか、あっちもカップルだもんね」

「そうだな」

そして、佐野が寝起きの伸びをし、他愛もない雑談を二人でしていると、担任が、CDかけるぞー、と、言ってきた。

 そしてかかったのは、『ルージュの伝言』だった。

 「ちぇ、林間学校も終わったのにこんな曲かよ」と誰かが言った。それを聞いて僕らはくすくす笑った。

 でもそれは違う。これは終わりではない。たしかに林間学校は終わったが、僕らの青春は、まだ、始まったばかりなのだから。

どうも晴春述です!

これで最終回です。

しばしの連載でしたが、お付き合いありがとうございました!

(2024/07/19) 

次の話で、また会いましょう!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ