1.婚約破棄されて追放されたけど、隣国の麗しの王太子と結婚して幸せになりました。めでたしめでたし。
私、リーン王国の公爵令嬢アイナは、幼い頃に自国の王子と婚約しました。
しかし、その直後にミリディアお母様が亡くなられた事で私の運命は暗転したのです。
お母様の死後、お父様はすぐに再婚しました。
こうして、私には新しい母と腹違いの妹が出来たのですが……
二人は一緒に暮らし始めてすぐに私を虐め始めたのです。
義母は躾と称して私を鞭で何回も叩きました。
義妹は「あれも欲しい、これも欲しい。ちょうだい」と言って私の物をすべて奪っていったのです。
しまいには……
「お前との婚約を破棄する!お前は血が半分しか繋がっていないからと、自身の義妹を虐めたな!その様な者を王族の妻にする事は出来ぬ!」
私の婚約者の王子までも。
そう、彼女はお父様と王子を騙し、やってもいない虐めという罪を私に押し付けました。
そして、この罪によって私は国外追放される事に……
だけど、色々あって隣国アルテリア王国の王太子、リューク・アルテリア様に見初められました。
その後、私は自らの汚名を返上。
無実の罪を着せた王子と義妹と義母、そして父は一般庶民に格下げされた。
その後、私はリューク様と結婚した。
私を溺愛してくれる素晴らしい夫。
私を優しく受け入れてくれた義両親や親族の皆さん。
使用人達や周囲の人もいい人達ばかり。
夫との間に子供も産まれました。
こうして、私はとても幸せな暮らしを手に入れたのです。
めでたしめでたし。
お楽しみいただけましたでしょうか?
この作品は元々短編として書いていたのですが、
書いている内に長くなっていき、長編になってしまいました。
この話を書いたのは、悪役令嬢の話で
婚約破棄→追放→イケメンに救われる→ザマァ
のお約束の流れで、
物語終了後、ザマァされた奴らはどうなったんだろう?とふと思ったからです。
追放からザマァまでの間ってそこそこ間が空きますから、妊娠していてもおかしくないわけで。
となると、生まれた子供はどうなるんだろう?
との思いから話を考えました。
ちなみに、主人公がどうやって隣国の王太子に救われたかは、とくに考えていません。
皆様のお好きな話をイメージしてください。
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