第18話 日本解放への道 4 -東北北上-
日本国と日本民主共和国との間で第二次南北戦争が勃発してから2ヶ月が経過した。日本民主共和国の埜下委員長は東京陥落により首都機能を札幌に移し釧路を副首都に移した。また、東京での化学兵器使用により国際連合は日本民主共和国に軍事的制裁を課すことを発表し米英軍の派遣が決定し、北日本の敗北は決定的となった。
日本民主共和国 首都・札幌 臨時共和国統一府
「委員長、本日で開戦から2ヶ月となりました。我々はかなり持ちこたえていますが米英の参戦となると降伏の可能性があります。覚悟のほどよろしくお願いいたします」
「うむ。中国とソ連の支援が無い以上、我々は米英両国とも相手にせねばならない。抵抗は続けていくが降伏も時間の問題なのは分かっている」
東京での化学兵器の使用を受けて国連緊急安保理では米軍7万人と在日米軍6万人を加えた13万人で参戦し、イギリス軍は3万人で参戦することとなった。北日本軍の残存戦力は初動よりも大幅に減少し、残り陸軍7万、海軍2万、空軍3万の計12万人しか残っていない状況でアメリカ・イギリスとも戦闘になれば全滅まであり得るのである。
「さて、委員長。降伏の言葉はどのようにしますか?」
「それはそのとき次第だ」
「ですよね・・・」
それもそのはず。札幌への首都移転以降、大幅に北日本の領土が日本国に占領されていっている。開戦から2ヶ月が経ったとはいえ、すでに宮城・山形・南岩手が陥落している。そうなれば降伏という2文字も頭に浮かんでくる。
陸上自衛隊 岩手・秋田攻略部隊
「隊長!敵の後退を確認!追いますか!?」
関東陥落以降、日本民主共和国の東北地方を北上中の陸上自衛隊は在日米軍との合流以降、東北地方の攻略が始まり仙台港から英軍も上陸し次々と北日本兵士を排除していった。宮城県・山形県・新潟県北部を完全掌握した後、岩手県・秋田県内に進出しアメリカ軍とイギリス軍は制空権と制海権を確保するため北日本海軍大湊基地と北日本空軍三沢基地を爆撃した他、北日本空軍秋田駐屯地を攻撃し敵軍の主力部隊を撃破した。
「敵撤退部隊の数はいくつだ!」
「具体的な数字はわかりませんがとにかくたくさんです!」
「了解。彼らを射殺もしくは捕虜として確保せよ」
攻略隊長の指示の元、陸自隊員らは撤退する部隊に攻撃を行い投降を促した。しかし、投降の途中で抵抗があったため正当防衛のもと射殺を行った。また、抵抗の無かった北日本兵は武器を地面に降ろし、両手を頭に上げて捕虜として投稿した。
「多数の敵捕虜を確保。これより彼らを仙台の臨時捕虜収容施設に収容する」
「了解」
北日本軍の岩手県を防衛していた部隊を投降させ、捕虜として仙台にある捕虜収容施設に移送した。自衛隊が設置した捕虜収容施設は仙台と横浜と名古屋と大阪に臨時的に設置されている。開戦以降の日本国が獲得した捕虜の数は8万人を越える。
「総員!敵の士気は地に落ちた!電撃的に秋田・青森を制圧せよ!」
「了解!」
日本民主共和国は劣勢に追い込まれてしまいいよいよ敗北が決定的となった。埜下委員長は果たしてどこまで粘っていくのか否か。また、佐野総理は戦後のことも見据えているようだがどのような戦略を持っているのだろうか。
8月20日第19話、8月24日最終話投稿予定




