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アニマル詩集・アニマル作品シリーズ

諦めないゾウ

作者: リィズ・ブランディシュカ




 そのあたりをふよふよ浮かんでいた死神は、猛烈なピンチの気配をかぎつけて、視線を向けていた。


 そこには一匹のゾウがいた。





「ぜったいに諦めたりしないぞぉぉぉ!」


 そのゾウは、諦めが悪い。


 どんな事でも一生懸命。


 だから諦めないゾウなのだ。


 他の動物達が簡単に諦めるような事でも、長いこと挑戦し続けていた。


 特に今回はかなり、そうだった。


「自分にできない事は人に任せた方がいいんじゃない?」


 体が小さくて、重いものがはこべなかったとあるアリは、ゾウを見てそう言った。


「頑張ってもできなかったら悔しくないの?」


 対象が高すぎて木のぼりができず、木のみがとれない昆虫は、像を見てそう言った。


「その時間で、他の事がいくつもできるのに」


 狩り上手の鷲は、ずっと諦めないでいるゾウに向かってそう言った。


 諦めないゾウは答える。


 とっても悪い、狩猟者から逃げ続けるゾウは答える。


 捕縛魔法とか、攻撃魔法とか、トラップとか、使役魔物とかを放ってくる死神もにっこりな鬼畜な密猟者から。


「諦めたら死んじゃうし、君達に助けをもとめても応えてくれないし、諦めたら命の最後だから他の事なんてできないんだよっ!」


 生きるためのゾウの逃走は続く。



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