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序章

初の投稿になるので自分でもとても不安な感じです笑笑

今回のこのテーマはちょいと珍しいんじゃないかなと思います。ぜひたくさんの人に読んでもらえたらなと思います

西暦1000年 平安時代の日本

「そなたのような醜女がなぜこのような場所にいるのだ。」

えぇぇぇぇぇぇ!?!?

(この完璧であるはずの私が!!)

誰に聞いても言われることはどれも同じだった。



2037年5月20日その日は突然やって来た。目を覚ましたころにはもう遅かった…


この世界は理不尽だと思う。生まれながらにしてその者の人生が決まってしまうのだから。


''かわいい''とは最強のステータスだ。この世で活躍、成功している人物のほとんどが所持している。歴史を辿ってみても、強い権力を持っていた貴族だったり、その時代を騒がせた武将だったりも嫁にとるのは当時騒がれていた女性だ、過去エジプトでは世の男を魅了するほどの美を持った女性「クレオパトラ」を巡り争いが起きたという。


(この話を持ってきてなにを言いたいかって?そんなの決まってるでしょ

「かわいいこそ 正義であり絶対」

ってこと)


 街で一際輝いている私の名前は白鳥菜緒。女子高生に人気のunder20の専属モデルをやっていて、その他にもドラマや映画はもちろんアニメの声優やラジオのパーソナリティーなど幅広い広いジャンルで活躍している。最近では海外のテレビ番組にも出演するくらいだ。


私を使えば成功すると思ってる輩から数多の仕事の話を持ってくる来る。今日この日にも

「時代劇 光源氏こっち向け」

という映画を撮るという話が来た。


 この映画は、平安時代に登場する女たらしの光源氏をどんな手段を使ってもいいから振り向かせろというコメディー映画になっている。


この話のヒロインは私だったが、私には当然のことだと思っていた。表向きでは

「え?私がそんな大役を?難しい役だと思いますが、ヒロインに相応しい演技ができるように精一杯頑張ります。」

と言い、内面では


(私以外に務まるやついるの?だって私って可愛いし、演技もできて完璧だから当然のことよね。)


とこんな感じでギャップの差が大きい。しかしこれを知るものは誰もいない。というのも誰にも知られないような演技力すらも兼ね備えているため知られるはずがないのだ。


しかし私が言う事は決して驕りなどではない


 15歳で芸能界に進出、高校卒業するまでには主演女優賞など数多くの賞を取るなど、実績をもつほどの実力者、色白な肌、ツヤがありサラサラとした髪の毛、大きく宝石のような瞳、高い鼻、潤った唇で整った顔つき、胸も大きく、脚が細く誰もが欲しがるルックスをしていて、誰が見ても右に出る人物はいないほどである。

(あぁかわいいって大変だわぁ)


自画自賛に酔いしれている間、打ち合わせは進んでいた


「撮影の方だけど4月の後半から始めたくて5月は丸々使う感じで、撮影の方が時代背景とかリアルを求めて京都に決めているのだが、結構時間もかかるし泊まりになるだろうけど大丈夫そう?」


(うわぁ、5月かよ。今のところ仕事あまり入ってないしいいけど、京都はないわー。今時CGで済むじゃん。。)

と思いつつも


「そうですね。仕事の都合上、途中抜けたりすると思いますが大丈夫ですよ。」としぶしぶ了承



 撮影開始の4月18日、初めて関係者が集まり、共演キャストは全員今を代表するかわいい人物だった。初めて共演する女優もいたため挨拶交えるため撮影現場を周っていた刹那、次の人物は私に仮面を剥がすレベルの衝撃を与えた


「はじめまして平田清子です。白鳥さんのスキルを見習い盗みたいと思いもます。足を引っ張らないようにだけ精一杯頑張ります。宜しくお願いします。」


(どうせ体重は100を越えてるし、鼻も口も小さいし眉毛薄いしその上細い目でしょ?よく今を生きれてるよね。これが人生の負け組というやつね。いやぁ私なら恥ずかしくて外に出れないんだけど…

てかこれ食生活どうなってるのよ。

朝塩ちゃんこ、昼味噌ちゃんこ、夜醤油ちゃんこ。。)


(いやもう力士やん。平青龍かて。私なんて炭水化物はもちろん、全てにおいて必要最低限しか取ってないのよ。)


とイジリにイジって蔑んだ目で見つめていたらすべてのキャストの挨拶からスタッフの挨拶まですべて終えていた


撮影の方も進みホテルでは親睦会や慰労会を込めて映画関係者でお酒を交わした。

「芋焼酎もってこい。」


そこでは酔っぱらっていたせいかいつもの自分を見失っていた。

(芋焼酎なんて家でしか飲まないのに。)


私は監督に

 「今現代の映画だから白鳥さんを使ってもかわいいってなるけど、時代背景を考えれば平田さんだよね。まあそこは需要ってところが大きいけど。」


「そ〜でしゅか?私みたいな人間、どこにいても輝けますしゅ!平青龍なんか引き立て役でしかないぃ!こんなのに負けるとか人生最大の恥だす!!」

 

と人生で初めてもう一人の私が外に出てしまった。

 当然笑うものいれば呆れていたものもいた。空気は微妙な感じになったが、流石は芸人の平田、このようなことを言われるのは日常茶飯事だった。

しかし流石に白鳥が浮いてると感じたのか


「ちゃんこ鍋ね~醤油が好きですね。よく練習後食べてるんですよ。特に白菜が好きですね。」


「だからそんなに口が臭いのかー!?」


「何が白菜食べたら歯〜臭いだ!これでも朝昼晩欠かさず歯磨きしてるんだぞ。てかそもそも力士じゃねーよ。誰が平青龍だボケェ!」

とボケをかまし会場の雰囲気が戻った。

私は大きく息をついた。


「あんな奴でもいいことあるじゃん。てか私があいつを引き立ててどうすんのよ」

と若干開き直っていた。


その後は酒を交えながら仕事の話からプライベートの話で夢中だった。

そして時計の針は刻々と進みとうとう12時を過ぎお開きとなった。流石に9時から始まっていた飲み会だったためか私は部屋にポップ・ステップ・ジャンプで布団に潜る。眠りにつくのはあっという間だった。

「かわいいってしゃいこおぅ〜」

と馬鹿みたいな寝言を出している彼女にはこれから起きることは想像のつくことができないであろう。


「うーん。嫌だ飲み過ぎちゃった。今何時だろう。」

と言いながらも辺りを見渡すと昨日まで過ごしていた部屋と景色が違う。まだ酔いが残っているのかと思いながらも自分の目を疑ったが、

「夢かぁ〜」

ととりあえずまた寝始めた。

どうでしたか?ぜひ感想やコメントをください。初めてなのでたくさんの意見があると続篇のクオリティーが良くなると思っています

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