表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/48

日本での買い物編③日本での今後の話をするにゃ

 まりのに抱っこされた後は、みんなで食事をしながら今後の打ち合わせをした。今後の一番の問題はエリクサー問題で、未だにまりのに頼めばエリクサーがもらえると思っている国や人が多くいるので、まりのの為にも何か考えないと窮屈な人生を送らせてしまうかも知れない。また来夢達にも近づいてくる人も少なくないそうだ。


『うーん、今後帰ってくるときに世界中に神託という事で話をするにゃ。その時にいろんな宗教のトップをどこかに集めるにゃ。フランスとかで集まってもらうかにゃ?』


「なんでフランスなの?」


『あんまり意味はないにゃ、海外に行きたいからにゃ!』

「えっ? そんな理由?」


『そうだにゃ、まりの達に海外を見せたいにゃ! 来夢も行きたいんじゃないのかにゃ?』


「そうね、フランスとか行ってみたいかも」


『お金もあるならセキュリティも考えてチャーターをするにゃ。護衛の人達も一緒につれていくにゃ』


「じゃいろいろ準備しておくからいつ戻ってくるの?」


『まりのが夏休みの時が一番だにゃ? 病院で一緒だったお友達も連れていくといいにゃ』


「わかった。なな子さんと一緒に準備しておくよ」


『お願いだにゃ、あとで法王の所に飛んでそれまでの準備をしておくにゃ』


「トラちゃん難しい話は終わったの? じゃ一緒に寝るの」


 そう言われてまりのに抱っこされてベッドへ連れていかれた。しばらく抱っこされていると寝息が聞こえるようになったのでまりのの腕から抜けてローマへ飛んだ。ローマで法王に面会してエリクサーの提供について、しばらくは提供できないのでまとめて渡しておいた。渡したエリクサーは以前に日本に植えた世界樹から出来た最後の分のエリクサーで、今後は近い将来に神託という形でエリクサーの出る世界樹を世界に1本植えるのであとはそこを世界で管理して欲しいこと。万が一それを元に争いに発展した場合にはその木は枯れることを宣言すると伝えた。

 これにより今後は世界の偉い人達が管理すれば良くなり、まりの達の手から離れる事になるだろう。まぁその後も時と場合では提供する予定だけどな……

 予想だけど結局は世界樹は枯れる運命になると思うんだよな、世界に1本しかなくそんなに量が取れるわけではないので絶対に公平に分配できるとは思えない。そんな事を考えながら日本へ転移してまりのの手の中に潜り込んで朝までぐっすり寝ることにした。


「トラちゃんおはようなの」


『おはようにゃ』


「今日帰っちゃうの?」


『そうだにゃ』


「寂しいな」


『また帰ってくるからにゃ、夏休みは海外旅行に行くにゃ』


「えっ? まりのも行けるの?」


『もちろんだにゃ、そこでエリクサーの話をして今後はまりのじゃなくて世界で管理してもらうにゃ。そうなればまりのに付き纏う奴も減ると思うにゃ』


「わかったなの、楽しみにしてるの」


 朝ごはんを食べ昨日買ったものをアイテムボックスに放り込み帰る準備をしていたら見慣れない箱を見つけた。なんだこれ?


「それ、まりのちゃん達から王女様へのプレゼントだって」


 来夢が不思議そうに見ていた俺に気づいて教えてくれた。


「DVDのビデオレターと手作りのお菓子だって」


『じゃ向こうで渡しておくにゃ』


 忘れ物がないかを確認してからみんなにお別れの挨拶をした。


『そういえば駄女神がもしかすると持っていくかもしれないから適当に本とかDVDとかを書斎に放り込んでおいて欲しいにゃ』


「わかったわ、新刊は私も楽しみだから毎月いろいろ買ってから読み終わったらちゃんと書斎に置いてるから大丈夫だよ。DVDもまりのちゃんたちが色々見た後に置いているし、お菓子も置いておくといつの間にか無くなってるから持っていってるんでしょうね」


『ありがとにゃ、お菓子は太らないようなものにしてやって欲しいにゃ。だんだん大きくなってきてるにゃ』


「ははは、わかったけどお菓子はだいたい太るからね……」


『じゃ行ってくるにゃ!』


 お別れの言葉を後に転移陣に乗りトリアムへ転移した!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ