表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

「暮らし」など

花束

作者: 維酉

たいくつを

ぺろりと平らげようとして

初恋の歌をききながら

なんだかひとり

さびしそうなそぶり


記憶の底に

あまったるくてまどろっこしい

晴れないもやみたいなものがあって

すきだった

ということなら

まだ笑えるんだけど


恋は恋になれなくて

愛は行先不明になった

まるで花束のような

毎日がすこしずつ変わっていく

だれもいない日々に

孤独で 不思議な

氷の味がする日々に


わたし 慣れない靴で

揺れ動く街のふかいところへ這入っていく

そして素敵なひとに出会って

いつか花束のような


たいくつな午後は

おしなべてきれいな群像

さびしいからって愛すのは

もうやめにしよう

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ