プロローグ
街中を歩く一人の少年
身長は人より少し大きく腰には一本の剣を携えており全身を金色の鎧で覆っている。
「あら、おはようアーサーちゃん。朝から早いのね。」
通りすがりの老人が少年に話しかける。
「当然だ!それが剣に選ばれた俺の役目だからな!」
男性ことアーサーが元気よくそれに応えると、街の大通りを門の方へ走っていった。
「まだ十七歳なのによくやるねぇ〜」
街の人間は少年を見て口々に話し出す
「ま〜しかたないだろ。なんたってあの子は、人類の希望なんだから。」
アーサーは笑顔のまま走り続けるが、それは大通りの先の門に近づくにつれて次第に険しいものへの変わっていく。
門の下には二人の人間がいた。
一人は身長2メートルほどもあろう大柄の男である。この男も全身を鎧で覆っているがアーサーの金色の鎧と違い深い青の鎧である。腰には剣が一本携えてありアーサーが近くと話しかけてきた。
「毎日毎日大変だなぁ王さんはよう。みんなが不安にならないようにいつも笑ってね〜といかね〜んだからな」
「気遣いになってないぞ、ランスロット。」
そういうとランスロットはゲラゲラと大きな声で笑い出した。
「アーサーは頑張ってるんだからそんなに笑っちゃダメ。」
アーサーを庇うように会話に入ってきたのはマーリンだ。身長はランスロットの腰くらいまでしかなく赤いフードをかぶっている。そして自分の体と同じくらいの大きさの杖を持っている…というか乗っている。中に浮いているのだ。
「俺がこうやって王としての役割を果たせているのは毎日こうやって一緒にいてくれているお前らのおかげだ。本当にありがとう。」
アーサーが二人に感謝を伝えると二人は少し照れ臭そうにしていた。
「んじゃ今日も行くか!」
ランスロットが大きな声で言った。
アーサーもマーリンもそれに黙ってうなずくとアーサーが少し力を込めて言った
「開門!!」
縦八メートルはある門がゆっくりと開く
その先は地面が血の色で染まりきっており人間の死体がそこら中に転がるまるで別空間のようになっていた。
かつて世界は六種族がそれぞれ領土を持ち共存していた。
しかしある時、突如現れた一種族によってこれまで存在した全ての種族が壊滅的な打撃を受けた。
人類はかつて王だった男が大地に剣を打ち込み持ち上げその浮島を領土として絶滅を間逃れた。
そして三百年、打ち込まれた剣と抜いた少年を王として新たな道を歩み出した。
初めてこういうことに挑戦しました。
今はまだまだ内容にも入っていないのですがもし読んで頂いたなら感想の方を是非お聞かせください。
しばらくは続けると思うので温かい目で見守っていただけたら幸いです。