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安達弾~打率2割の1番バッター~  作者: 林一
第8章 春季大会を終えて
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第54話 投手陣限定居残りミーティング

 船町北高校野球部の全体ミーティングが終わった後、鈴井監督は投手陣3人だけを残らせて居残りミーティングをしていた。


「今日の試合の結果を受けて、約束通りエースは黒山に決定する。だがな黒山、お前に大事な試合で最後まで投げてもらうにはまだまだ課題が多い。ストレートが龍谷相手にも通用することがわかったのは収穫だが、2巡目3巡目までストレート1本で通用するほど甘い相手ではない。コントロールに難のあるスライダーの改善は必須だぞ!」


「はい!」


「そして、白田と水谷。夏の大会のスケジュールは過酷だ。龍谷や三街道のような強豪校に勝つためには万全の状態の黒山をぶつける必要がある。黒山を完全休養させるために2人だけで投げ切ってもらう試合も出てくるはずだ。そんな時のためにも2人にはさらに成長してもらわないと困る。まずは白田だが、今日の3回裏に打たれたホームラン、あれは明らかな失投だったな。あんな失点をしないためにもコントロールをさらに磨くか、多少甘いコースに入っても打たれないような球の質自体を磨いていかないとダメだ!」


「はい!」


「そして水谷、アンダーとオーバーを織り交ぜた投球術、確かにすごいが研究されると対策されやすい。オーバースローの投球レベルを上げることはもちろんだが、それ以上にアンダーとオーバー、投げてくる直前までどちらがくるかわかりづらくする工夫が必要だ。今の状態だと最初のセットポジションのフォームの違いで投げ始める前からバレバレだからな。まずはそこを改善していくぞ!」


「はい!」


「野球の8割は投手で決まるなんて言葉がある通り、夏の甲子園にうちのチームが行けるかどうかはお前達投手陣がこれからどれだけ課題を克服し成長できるかにかかっている。そのことを肝に銘じてくれ」


「はい!」


「最後に1つだけ。怪我だけはしないようにしっかり休養を取ること。少しでも体調に違和感を感じたら無理をせずすぐに相談してくれ。以上だ!」


「ありがとうございました!」


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