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安達弾~打率2割の1番バッター~  作者: 林一
第35章 特待生選抜試験
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第458話 特待生選抜試験~投手編~②

 投手の特待生選抜試験も、残りはあと2人というところまで進んでいた。


(今のところ最有力候補は、最速135キロの球を投げていた飯沼かな。身長177センチ。体重77キロ。7が揃ってて縁起がいいな。持ち球はカーブとスライダー。ストレート、変化球のキレ、制球ともにまずまず。今回の参加者の中では頭一つ抜けている。安達には特大ホームランを打たれたものの、星は内野ゴロ、山田はセンターフライに打ち取ったのもポイントが高い。そして残る2人は……)


 鈴井監督が目を向けた先には、身長が160にも満たない選手が2人いて、そのうち1人はメガネをかけていた。


(えーと、メガネじゃない方は外崎で身長158センチ、メガネの方は宮山で身長155センチか。どっちも体格的に厳しそうだな。今回の投手の特待生は、飯沼で確定だな)


 鈴井監督はこんなことを考えながらも、次に試験を受ける外崎が投球練習を始めようとしていたため、スピードガンを構えた。


(まあこの体格じゃ、120も出なさそうだな)


 そんな鈴井監督の予想を、外山は良い意味で裏切った。


「パンッ!」


(なにっ! 結構速いじゃないか)


 スピードガンには、131キロと表示されていた。


(この体格で130を超える球を投げるとは驚いた。だが、一般的に投手は身長が高い方が有利だ。比嘉のような異常にキレのあるストレートを投げるとかならまだしも、今の1球を見た限りじゃキレは並だし……)


 外山は続く2球目にチェンジアップを投げた。


(変化球の持ち球は今投げたチェンジアップのみか。これならやはり、飯沼で決まりだな)


 そう決めかけていた鈴井監督だったが、外山の残り3球の投球が再び鈴井監督を迷わせることになる。


「パンッ!」


(133キロ。球速が上がったな)


「パンッ!」


(135キロ。飯沼と並んだ!)


「パンッ!」


(137キロだと! 一体どこまで上がるんだ?)


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