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安達弾~打率2割の1番バッター~  作者: 林一
第32章 夏の甲子園1回戦 船町北VS秋田腕金
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第394話 元チームメイトは語る①

 船町北高校から、南に約5キロ離れた位置にある船町南高校のバレー部員達は、午前の練習を終えると部室に戻りテレビを付けてチャンネルを甲子園に合わせた。


「おっ、今4回表の攻撃が終わったところか」


「まだ0対0みたいだな」


 ここのバレー部員達は特にそこまで甲子園ファンという訳でもないのだが、そんな彼らでも思わずテレビを付けてしまうほど、全国的な知名度と人気を誇る二刀流古田輝希率いる秋田腕金と地元千葉代表の船町北との対戦は見逃せない試合だった。


「古田も応援したいけど、やっぱり同じ地元の船町北に勝ってもらいたいよな」


「そういや船町北の野球部って、確か川合が入部したとこだよな」


「あれだけバレー強かったのにもったいねーて話してたのに、まさか野球でも全国大会に出場することになるとはな。ほんとスゲー奴だよ」


「いやいや、お前川合が投げてるとこ見たことねえだろ。あいつ滅茶苦茶ノーコンでさ、四球出しまくりで滅茶苦茶危なっかしい投球だったぞ。あの感じじゃ、きっと甲子園では投げさせてもらえなんじゃねえかな」


 そんなことを話していた丁度その時、テレビ画面に4回裏から川合が登板し投球練習する様子が映し出された。


「何だよ。言ってるそばから出てきたじゃん」


「えーマジかよ。せっかく0対0の良い試合だったのに。絶対四球連発して試合壊すぞ」


 そんなことを言っていると、投球練習をしていた川合が大きく高めに外れる暴投をした様子が映し出された。


「ほらほら、やっぱりやばいって」


「確かにやばそうだな」


「そう言えば確か、大林と中田は川合と同じチームメイトだったよな。元チームメイトとして、川合はこの試合活躍できると思うか?」


 突然話を振られた大林と中田は、お互いの顔を見合った後、確信した表情でこう答えた。


「正直野球のことはよくわかんねえけどさ」


「あいつならきっと、やってくれると思うぜ」


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