表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
安達弾~打率2割の1番バッター~  作者: 林一
第20章 特待生 比嘉流星の入部
235/479

第228話 帰りの車にて

「そう言えば監督、戸楽博士にお久しぶりですって言ってましたけど、前にも会ったことあるんですか?」


「ああ。実は去年の秋頃、スカウトの野宮さんに戸楽博士のことを紹介してもらってな。それで、黒山、水谷、白田の3人を連れて行ったんだ」


「マジっすか」


「なんで俺達も連れて行ってくれなかったんすか」


「確か吉田はその時、足を怪我していたからな」


「あーあの頃の話か。ならしょうがないか」


「でも俺は連れて行けたでしょ」


「お前は今以上にコントロールがめちゃくちゃだったからな。あれじゃあ見てもらうまでもないかと思ってな」


「そりゃないっすよ」


「ちなみにですけど、先輩達の評価はどうだったんですか?」


「白田はA評価だった。2種類のスライダーとシュート、そしてフォークと変化球を使いこなせる器用さを評価してくれていたが、全体的に球速が遅いのとフォーク以外の変化球は曲がり始めが早いからプロ相手に通用するかは微妙だという評価だった。結果的にだが、白田の大学に行く判断は正しかったかもしれないな。大学の4年間でじっくり課題を克服していけば、大卒ドラフト1位指名も夢ではないからな」


「白田先輩でもAなのか。A評価の壁は中々険しそうだな」


「次に水谷の評価だが、アンダースロー、オーバースロー共にAよりのBという評価だった」


「俺と同じAよりのBですか。プロになった水谷先輩と同じ評価だなんて、なんか自信ついちゃうな」


「おい吉田、勘違いするなよ。これはあくまでもアンダースローとオーバースローを別々に見た場合の評価で、水谷の持ち味はこの2つを組み合わせたピッチングにある。総合評価ならA以上、Sに匹敵する可能性もあると言っていたぞ」


「まっ、普通に考えたら俺と水谷先輩が同じ評価な訳ないっすよね」


「そして最後に黒山だが、文句なしのS評価だった」


「やっぱり黒山さんはすごいな」


「あの、ちなみに黒山さんのストレートの平均球速とSPVと回転軸はどれくらいでしたか?」


 ここまで黙っていた比嘉が、急に話に割って入ってきた。


「確か、平均球速は155くらい、SPVは16くらいで回転軸は20台前半だったかな」


(さすがは黒山さん。球速はまだまだ敵わないな。でも、ストレートの質なら俺の方が上だ。近い将来、必ず球速でも黒山さんを追い抜いてみせるぜ)


---------------------------------------------------------------


小説の続きが気になるという方は、ブックマークや

下にある☆☆☆☆☆から作品への応援をいただけたら嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ