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安達弾~打率2割の1番バッター~  作者: 林一
第15章 スカウトの旅
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第162話 スカウトの旅~沖縄編~①

 鈴井監督が、スカウトの旅の行先として最初に選んだ場所は、沖縄だった。


(沖縄には、野球の強豪校が多く存在する。それはなぜか? 豊な自然に囲まれて伸び伸びと育ったことにより、身体能力の高い選手が生まれやすいのか? それとも、冬でも暖かく練習しやすい恵まれた気候によるものなのか? 理由は定かではない。ただ少なくとも、沖縄には野球のうまい選手達が多く存在するという事実だけは確かだ。俺がスカウトの旅の行先に沖縄を選んだ理由は、あくまでもその事実からくるものであって、決して、夏休みに沖縄でリゾートを楽しみたいなどというよこしまな理由ではない)


 鈴井監督が、那覇空港から真っ先に向かった宿泊先のホテルの目の前には、白い砂浜とエメラルドグリーンの美しい海が広がっていた。


(しかし、長いフライトで疲れが溜まった今のこの状態では、スカウトする俺の目に狂いが出てしまう恐れがある。貴重な特待生枠を無駄にしないためにも、まずはこの疲れを癒さねば)


 鈴井監督はそう自分に言い訳をしながら、海パン1枚でビーチへと向かった。


 白いパラソルの下でデッキチェアに座りながら、優雅にシークワーサージュースを飲む鈴井監督。


(ここはまるで、地上の楽園だな。いつまでもこうしていたい……)


 鈴井監督はいつしか、深い眠りについていた。




 鈴井監督が目を覚ますと、目の前の海は美しいオレンジに染まっていた。


(もうこんな時間か。スカウトは……明日からでいっか)


 鈴井監督はスマホを取り出すと、近所の飲食店を検索した。


(おおー色々あるな。ソーキそばも捨てがたいが、やっぱり沖縄と言えば泡盛でしょ。おいしい泡盛を出す沖縄の居酒屋は……よし、ここに決めた)


 


 ゴーヤチャンプルー、ラフテー、海ぶどう。もずくの天ぷらに、島らっきょう。沖縄料理をつまみにしながら、泡盛のストレートをチビチビと飲み進める鈴井監督。


「お兄さん、いい飲みっぷりさー。今日は特別に、10年物の古酒(クース)を出そうね」


「クース?」


「泡盛を3年以上熟成させたお酒のことさー。普通の泡盛に比べて、香りが芳醇に、味はまろやかになって絶品さー」


(明日のスカウトに備えて、今日はほどほどにしておこうと思っていたが、せっかくのご厚意だ。無下にする訳にはいかないな)


「それでは遠慮なく頂きます。んっ、こりゃあ旨い。いくらでも飲めそうだ。親父さん、ミミガー追加で」


 こうして、鈴井監督のスカウトの旅1日目は、ただただ沖縄を満喫するだけで終わってしまった。


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