『楽士伯の姫君は、歌わずにいられない』人物紹介
順不同ですみません。あ、この名前の人、誰だっけ…?という時にご覧ください。
※16歳のグラン、エルゥ、レインのイメージ画
【エウルナリア・バード】
バード楽士伯家の一人娘、十歳→十四歳→十六歳。
愛称はエルゥ。
柔らかく波打つ背に垂らした黒髪、青い目。
小柄で華奢。妖精のような雰囲気の持ち主。
歌と音楽が大好き。天性の歌声の持ち主。
慣れない相手には猫を被ろうとするが、一旦心を許すと素になる。甘いもの好き。
ものすごく寝付きがいい。
【アルム・バード】
バード楽士伯家の当主、三十四歳→三十八歳→四十歳。
艶のある、ほぼ斜め分けの長い前髪からサイドまで流すように残して、襟足を短くした直毛の黒髪、濃い緑の目。
音楽と娘が好き。亡くなった妻以外は目に入らない。声は、華やかで深みのあるテノール。
基本的に、誰に対しても飄々とした態度。
皇国楽士団の歌い手の長。皇王の側近。
たまに皇王とその家族に捕まって、帰してもらえない時がある。
※過去篇より、17歳のアルム。当時、前髪は長めでそのまま下ろしてました
※続篇より、40歳のイメージはこちら。
【レイン・ダーニク】
バード家の家令、ジオルド・ダーニクの息子。エウルナリアの乳兄弟で、専属従者。十歳→十四歳→十六歳。
艶のある栗色の真っ直ぐな髪を、後ろで一つに括っている。涼しげな灰色の目。
ピアノを母、キリエに習う。天性の才はあるが楽譜を前にすると暴走癖があり、即興のほうが好き。優しいけど負けん気も強い。…が、エルゥには弱い。
※続篇100話より。17歳のイメージはこちら。
【ロゼル・キーラ】
キーラ画伯家の第三息女、十歳→十四歳→十六歳。
焦げ茶色の緩い巻き髪を、項で一つに束ねている。深緑の目。平淡な話し方で低めの声。
絵画全般に満遍なく才能を見せるが、特に人物画が好き。モデルを前にして、あえて違う表情やポーズを描く、という特技の持ち主。
公式の場以外では男装を貫く(楽だから&虫よけ)。
【フィーネ・ダーニク】
バード家の家令、ジオルド・ダーニクの娘。
エウルナリアの乳姉妹で、専属メイド。十八歳→二十二歳→二十四歳。
真っ直ぐな淡い金髪を背の半ばまで伸ばしているが、普段は編み込みのまとめ髪。茶色の目。女性にしては、やや長身。
両親よりもエウルナリアが大好き。心から仕える主だが、妹のように、宝物のようにも感じている。
実弟のレインには、肉親ではあるが同僚としての意識のほうが強い。
得意な楽器はビオラ。
【アリス・ユーリズ】
ユーリズ学問準男爵の一人娘、二十三歳→二十七歳→二十九歳。
灰色のくせ毛がコンプレックスで、いつもひっつめお団子まとめ髪。青灰色の目。
準男爵は一代限りなので、本人は平民。
優秀な歴史学者で、根っからの研究者気質。
可愛いものに弱いのは、自分の容姿に対する劣等感の裏返しだと自己分析している。面白い素質はあるけど、本人は至ってまじめ。二十七歳で、外交府づとめの幼馴染みと結婚しました。おめでとう!
【キリエ・ダーニク】
バード家の家令、ジオルド・ダーニクの妻。
エウルナリアの乳母で、フィーネとレインの母。三十六歳→四十歳→四十二歳。
淡い金髪の、緩いまとめ髪。茶色の目。とてもふくよかな体型のご婦人。手が肉厚で力も強いので、叩かれるとけっこう痛い。
ピアノの伴奏の名手で、相手あっての弾き方を好む。夫のジオルドとも、学院生時代の伴奏を引き受けた縁で知り合った。エウルナリアを大事に慈しみ、家族のことも大切にしている。スパルタだけど。
【ジオルド・ダーニク】
アルムの乳兄弟で、バード家の家令。三十四歳→三十八歳→四十歳。
栗色の真っ直ぐな髪をオールバックにした短髪、あまり感情が出ない灰色の目。
アルムをバード楽士伯家の当主として尊敬し、兄弟のように親しくも思っている。割りとざっくばらんにアルムと話すが、人前では鉄壁の家令。
ちなみに、キリエは学院の二つ上の先輩だったが、色々あって十六歳で成人後すぐに学生結婚した。意外と情熱的。
ヴァイオリンの隠れた名手。
【グラン・シルク】
シルク商男爵家の第四子息、十歳→十四歳→十六歳。
短く、癖のない赤髪を無造作にツンツンさせた髪型。十四歳では少し、伸ばしてます。きつめの濃紺の目。
父に連れられてバード邸に行った時は、どうせなら離れの楽器を見てみたいと思っていた。楽器マニア。演奏するならトランペットが好き。
父親は楽器商を営んでいる。
年の離れた上の兄二人は既に経営に携わり、外国にいることが多い。三番目の兄は正騎士。
母親は後妻で平民出身ということを、少し気にしている。口調は少し乱暴だが、繊細な面もある。
※続篇『~心のままに歌う』121話より。17歳の盛装イメージはこちら。
【ジュード】
南の大国セフュラの国王、三十四歳→三十八歳→四十歳。
真っ直ぐなプラチナ色の髪。襟足は短く、少し長めの前髪は無造作に上げて額を出している。紫の目。肌は日に焼けている。精悍で男性らしい美貌の持ち主。
上背があり、長身。声は低く豊かなバリトン。アルムの悪友。
エルゥを「姫」と呼んで可愛がる。
十四歳篇ではお妃達との離縁ができたと開始から喜ぶ、ちょっと面倒な大人。
エルゥの年の離れた友人であり、支援者でもある。
【ユシッド】
サングリード聖教会のレガート支部庁舎にいた、高位貴族の子息(推定)。みため年齢は十六~十七歳(十四歳篇当時)。
柔らかい灰銀の髪。前髪は長めで襟足はみじかく整えている。暗紅色の、若干垂れ目。眉は優しげだが、意思が強そう。いつも微笑んでいるように見られるタイプ。よく見るとジュード並の美貌。
グランより背は高い。文官風だが、体幹はしっかりしている。
本人曰く、聖教会を束ねる司祭の、後継者候補。
どことなくアルムに似た雰囲気の持ち主。
(隠し子じゃないよ!)
【マルセル・フィン・レガート】
レガート皇国の皇王。四十一歳→四十三歳。
柔らかそうな白銀の髪を額の中央で分けて、ゆるく垂らしている。前髪の長さは耳に掛けられるくらい。襟足は肩にかかる程度。夏場などは、たまに括る(かなりどうでもいい情報)。
穏やかな琥珀色の目。全体的に明るく柔和な印象。公明正大な、人格者然とした雰囲気の持ち主(実際は、そんなことはない)。
学院生の頃からアルムを気に入り、ジュードと一緒に構い倒していた。
とても、子煩悩。
泣き所は皇妃。
【ゼノサーラ・フィン・レガート】
レガート皇国の第一皇女。四人兄妹の末子。十四歳→十六歳。シュナーゼンと双子。
真っ直ぐ腰まで伸びた銀髪、澄んだルビーのような紅い目。非常に整った容姿で、髪の色以外は全て皇妃ゆずり。
一見マイペースだが、他人からの評価に左右されやすい。それを出すのはプライドが許さないという、若干めんどうなお姫様。
気はつよいが、心は小さい。虚勢は自己防衛。
でも、無邪気に唯我独尊。
赤ん坊のときからアルムが好き。
愛称はサーラ。
【シュナーゼン・フィン・レガート】
レガート皇国の第三皇子。四人兄弟の三番目。十四歳→十六歳。ゼノサーラと双子。
顔の造りや髪、目の色はゼノサーラとほぼ同じだが、目許に茶目っ気があり、悪戯っ子のような雰囲気がある。髪型は気分によって変わる(背の中程までの、癖のない銀髪)。
気の向いた時しか講義に出ない。打楽器に天性の才がある。言動がド直球なので、たまに顰蹙を買う。
愛称はシュナ。打楽器フェチで真性の叩き系打楽器奏者。
※右が16歳のシュナーゼン。左は東方騎士隊長のロキです。(続篇で登場)
【アルユシッド・フィン・レガート】
レガート皇国の第二皇子。十七歳→十九歳。
地毛は白銀色。街に降りるときは染めている。
司祭としての教育も受けているが、本人は音楽好き。楽器の研究が趣味で、指揮も出来る。一通りの楽器は触れるが、いちばん得意なのはピアノ。レインとはまた違う才の持ち主。(安定感のある弾き手。暴走はしない)
十六歳篇では、サングリード聖教会のレガート支部司祭に就任している。
ちなみに「アル」の音は、アルムを好きすぎるマルセルが、勝手に二文字もらった。
※短話集より。19歳でのイメージはこちら。
【サガン】
レガートの西の農業大国アルトナの王。五十二歳。白髪まじりの黒髪、茶色の目。中肉中背、穏やかな容貌の真面目なおじさま。長年隣国ウィズルからの難民に悩まされていた。警戒心がつよく慎重な性格。髭を生やそうか少し迷っている(←本当にどうでもいい情報!)。
【ディレイ】
十年間、東西に分かれて内乱状態たったウィズルを統一した新王。二十四歳。砂色の真っ直ぐな長髪、茶色の目。平時では背の中ほどでゆるく一つに結っている。もと、西ウィズルの将軍で旧王家を廃して王位についた。ジュードくらいの体格で、更に鋭い雰囲気の持ち主。黙っていると「なにか怒ってる?」と聞かれるタイプの容貌の青年。
(怖いので実際には聞かれない)