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008 精霊さんが居ますよ

本日4話目です。

 危なく無い限りと言う前提の元に魔物を倒しながら森の中を進む。


「ヤバそうなのが居たら速攻で逃げの一手だな。」


今の所はスライムと30センチ位のでっかいイモ虫とかしか相手をしていない。


一度、1メートル超えのムカデが居たが速攻で逃げたね!


「気付かれなくて良かったよ。 あんなのに追いかけられたらトラウマになるわ!」


以来、マップでムカデと表示されたら近付かないようにしている。


Lvとしてはスライムやイモ虫とかが3から5位だったけど、ムカデはLvが12もあった。


Lv差がありすぎる。

どうにかやっとLv3に上がったけどダメダメだよね。


「Lvの高い奴を倒せば一気に上がるかもしれないけど、『命を大事に』だよね。」


今の所はそこまでLvを上げる事が一番大事って訳じゃ無いから安全第一だ。



マップを見ながら進んで来たけれど、この先に泉があるみたいで、その周りに沢山スライムがいる反応がある。


「やっぱりスライムは水辺の近くの方が多いのか?」


スライムは全然脅威に感じないので行ってみることにする。



森の木々が開けた所に、幹の太さが5メートル以上はありそうなバカでっかい木が一本あり、そのすぐ側に小さな泉があった。


泉の水はとても澄んでいて水底が見えてる。

深さは3から4メートル位かな?

水底は砂地になっていてあちこちポコポコと砂が動いているので、そこから水が湧き出しているんだろう。


「とりあえず、周りに居るスライムを倒してから休憩しよう。」


スライム自体はゆっくりとしか動かないので、無視して泉の畔まで来れたが、そのまま気にせずに休憩なんて出来ない。


木の棒で手際よく倒していく。


核をポコポコ叩いてスライムを一掃した後、でっかい木の下で腰を下ろして休憩がてら食事をする事にする。


アイテムボックスの中からおにぎりと鳥の唐揚げとフライドポテトを取り出す。

水は魔法で出そうかと思ったが、鑑定したら泉の水が飲むのに問題無いと表示されたので、今回はコップで泉の水を汲んで飲む事にした。


「おっ、この水ウマイぞ! 魔法の水もウマイと思ったけど、それ以上だな。」


水クピリと飲んでからおにぎりを頬張る。

ほのかに温かく塩味の利いたおにぎりがウマイ!


「…………なんか~、美味しそうですね~。」


「確かに旨そうな匂いだな。」


俺の隣と後ろの方からいきなりそんな声が聞こえて来た。


ビックリして俺は、前に飛びずさって身構えてから、声のした方を見た。


ご飯を食べていてもマップは開いていて、近付くモノに注意していたが、そいつらはいきなり現れた。


「あらあら~驚かせちゃったみたいですねぇ~。」


「そりゃ、ちゃんと声をかけてからじゃないとビックリするだろ。」


俺の隣で何かノンビリしたようなしゃべり方をしていた方は、全身が水色で透き通った半透明の身体をしている。

ストレートロングの髪型で、ちょっと垂れ目気味な目に泣き黒子。


見た感じ水っぽいと言うか……こう言っては失礼かもしれないが、スライムを女性の形にしたらこうなるかな? って感じだ。


後ろの方からいきなり喋って来て、声を掛けろとかお前が言うな! とツッコミを入れたくなるような声の主は、ベリーショートに少しつり目がちで、気が強そうと言うか何処と無く体育会系を思わせる感じ。

同じように全身半透明なのは変わらないが、色は緑だ。


二人とも見た目は10代後半って感じだ。


「何か如何にもって感じで、思わずボケてみたい欲求に駆られるけど……精霊さん?」


如何にもそれらしい感じだが一応聞いてみる。


「はいはい~、私達~っ、精霊さんですよぉ~。」


「それ以外に見えるなら目と頭の病気を疑った方がいいな。」


やっぱり精霊らしい。

水色の方が水の精霊っぽいし、緑はこの大樹の精霊かな。


「あんたがこの泉の精霊で、そっちが木の精霊か?」


「違うの~、逆ぅ~。」


「私をどう見たら木の精霊に見えるのさ? 何処からどう見ても澄んだ緑は水の象徴だろう。」


逆なんかい! ってツッコミ入れたくなったよ。


水なら水色だろう、澄んだ緑って何よ!?

まぁいい、そんなモノだと理解しよう、深く考えたらきっと負けだ。


「何か俺に用があるから現れたのか?」


二人に思ったままの質問をする。


「こんな所に~ぃ、人間…………人間? 人間のようなモノが来るのが珍しくて~ぇ、つい~ぃ。」


「人間っぽい? 感じの奴が珍しいモン食ってたからついな。」


なぜに人間の所で疑問形なんだ?


「俺は何処からどう見ても人間だろう。 ステータスの人種も人間になってるぞ。」



「そうなんですかぁ~、鑑定なんて~ぇ、スキルは珍しいからぁ私達じゃ分かりません~。」


「鑑定なんて持ってないが、雰囲気って言うか、何となく感じが人間っぽくないからな。」





人間っぽく無いって、もしかして俺が異世界から来てるからか?


現在のステータス



◆ 名取 禅 25歳


人種 人間

職種 異世界の旅行者


Lv 3

HP 38

MP 532


スキル 

属性魔法 火・水・風・土・光・空間


世界地図

鑑定

転移

無限倉庫


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