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045 いきなりすぎね?

遅くなりました。

すみません!

 どうにか初級ポーションが完成したと言うのに、今度は更に上のポーションの素材採集なんて早くね?


「いきなりだな、おい! 今、錬金術関連のスキル取ったばかりだろ。」


普通は何度も繰り返してから徐々に上のポーション作りを始めるだろ?


「ね、()は熱い内に雨天(・・)って言うだろ」


熱じゃなくて鉄な、あと雨天なら中止しろよ。

何かベタすぎる間違いだな。


「ほ、ほらぁ~、採集はぁ余裕を持ってぇ~、してた方がぁ、美味しいですしぃ~。」


なんで採集が美味しいんだ?


「お前ら言ってる事が分からん、何を考えてるんだ?」


二人とも顔を背けない!

口笛吹いて誤魔化さない!


「採集なんて今じゃなくても何時でも出来るだろ?」


二人は上の方を見ながら、何度も頷くような仕草をする。


「今からじゃないとぉ~、やっぱりダメみたいですぅ~。」


「今じゃないと、お前は採集出来なくなるかもしれないな。」


どうしても今すぐじゃ無いと駄目らしい、解せぬ。

理由の説明を要求する。


「私達はぁ~、仲間との交流はぁ風の精霊達にぃ~、言葉を届けて貰ったり~、様子を教えて貰いますぅ~。」


「私らがお前のお陰で受肉して実体を獲た事も皆に知れ渡っているんだ。」


それと今回のいきなりの採集が関係あるのか?


「上の方のポーションって世界樹関係の素材ばっかりだろ?」


「今じゃないとぉ~、分けてあげないよぉ~と言ってるんですぅ。」


俺の事が大聖霊に知れ渡って、今すぐ会いに来いって事か。

それで来なければ素材を分けて貰えなくなると。


「じ、実はもっと前から催促はあってたんだ。」


「な、何となくぅ~、タイミングがぁ悪くてぇ~。」


それでポーションを作り始めて、素材として世界樹の話になるから乗っかったと言う事か。


「普通は風の精霊での話なんて、どれ位時間がかかるか分からないんだが、今回はリアルタイムだから相当だと思う。」


「風の精霊は基本的にぃ~、自由に飛び回っていますからぁ、中々すぐにはぁ伝わらないんですけどねぇ~。」


まさに風の吹くまま気の向くままにってヤツだな。


「それで大聖霊が俺を呼んでると?」


「「さっきからずっと『ごはん~~~~!』って言ってる(ますぅ~)」」


メシ目当てかい!


「私らが受肉出来る程の力を持った食べ物に興味があるんだろ。」


「普通は手に入らないぃ~、素材を貰えるんだからぁ~、ゼンさんにはぁ~、お得だと思いますぅ。」


確かに今のところ世界に8本しかない、世界樹の素材が貰えるならご飯なんて安いもんだし、会いに行くのも全然大丈夫だよな。


ただ、大聖霊ってどれ位食べるんだ?

二人も結構食べたよな?


「あ~、話は分かった。 でも一先ず向こうに戻ってから食べ物を用意してくるわ。」


余裕を持ってから行った方が良いだろ。

足りなくなってからでもいい気がするが、俺的には食べてる最中に無くなって中断するのは嫌だから、大聖霊も同じじゃねぇかな。


それでも足りなくなったら仕方がないんだけどな。


「………分かりましたぁ~、『なるべく早く、ごはん~~!』って言ってますぅ。」


「機嫌を損なうと大変だから早くな!」


ディーネは結構本気で言ってるから、やっぱり大聖霊ってのは気難しいのかな?


「じゃあ、行って来る。」


俺は向こうの世界に転移した。




『♪~~~~』


「わぁい!」


転移と共に鳴り出す携帯音。

思わず変な声が出てしまった。

着信名を見たらログハウスの時に電話した作家仲間だった。


「なんだ、アイツからか……もしもーし、何よいきなりお前から電話なんて珍しいな!」


「おーやっと出やがった! 何度も電話してるのに全然出やがらねぇから、ムキになっちまったぜ!」


話を聞く限り大した用件ではなさそうだ……。


「悪り~、今急いでんだわ! 落ち着いたら電話するわ!」


「お、おい………。」


一方的に電話を切る。

作家仲間と言ってもアイツとは中学からの腐れ縁だからな。

こんな感じでも全然平気だ……けど、ログハウスの事もあるから一応賄賂でも贈っておくか……肉が溢れてるし。


「異世界の肉でも大丈夫だろ、美味しいは正義だ。」


ついでにログハウスの持ち主にも贈っとこう。


そんな事を考えつつ、あまり待たせると悪いので買い物に走る。



「♪~~~。」


「またかよ! またアイツか?」


着信を見たら担当編集者からだった。


「もしもしお世話になっています。 今大変立て込んでますので改めて電話します。」


「もしもし、先生ーーー」


こちらも一方的に話して電話を切った。


これで打ち切られたりしないよな……なんて思いつつも、編集者にも肉を贈って誤魔化しとこうと考える。



肉を贈る暇があるならキチンと電話に対応した方が早くね?

などと言う事は大聖霊を待たせてると言うプレッシャーで頭から抜けていた。




これって絶対伏線だよな?


いつも読んで頂きありがとうございます。


ブックマーク等付けて頂けると嬉しいです!


評価してくれるともっと嬉しいです!

モチベーション維持にご協力を!(* ̄∇ ̄)ノ


別作『異世界の神様に選ばれました。』

も少しづつ更新しています。

是非そちらも読んでみて下さい!

https://ncode.syosetu.com/n5642dw/

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