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044 作ってみる。

 何でか話がズレ捲るんだが、気を取り直してポーション瓶を作ろう。


まずは土魔法で粘土を作り出して水魔法の水で練り合わせて形成するだったよな?


これって一々やる必要はあるのか?


「粘土と水を混ぜ合わせていい感じの固さで瓶を形成……。」


何となく言葉に出しながら頭の中で瓶をイメージしてみたら、目の前に粘土が現れて、水と混ざってから瓶の形が形成される。


おまけに既に乾いて素焼きまで終った状態だ。


「もの凄く器用だな……。」


「ちょっとぉ~これはぁ反則だと思いますぅ~。」


器用だろうと反則だと言われようと出来るモノは仕方ないと思うんだ。

でもアレだね、出来るのは良いけど一々完成までの手順をイメージしながらだから、数が多くなると不便だね。

数を多く作るならやっぱり手作業が効率的なのかな?


「例えばこう、呪文一つで勝手に出来るような……『瓶形成』みたいな? ……出来たよ!」


『瓶形成』って言ったら瓶が出来たよ!

さすがにイージーモードでもやり過ぎじゃね?


念の為にステータスチェックしたら複合錬成魔法ってのが追加されてた。


「なんかポンポンとスキルが出来てるんだが……おかしくね?」


「もしかするとですけどぉ~……でも不確かなのでぇ~後で確認しますぅ。」


シルフィは何か思い中る節があるっぽい。


しかしまぁ出来るんだから活用しないとな!


俺は瓶を次々に出して行く。


「……ちょっと調子にのり過ぎたかもしれないが、これくらいで許してやろう。」


次は釉薬を作って瓶に塗る作業だね。


「さすがにこれは魔石を加えるから魔法って訳にはいかないね。」


今度はイモ虫の魔石を使って釉薬を作る事にした。


「本数を作るならイモ虫辺りでも原価的には問題無いし、大きさが違うからこっちの方が面倒じゃないな。」


スライムの魔石はパチンコ玉位の大きさだがイモ虫は卓球の玉位の大きさがある。

結果的にはイモ虫の魔石の方が粉を大量に作れて効率的なのだ。


「釉薬って言っても見た目は水だよな。」


魔石の粉を混ぜて魔力を込めているからただの水じゃないけどな。


「まぁいい、魔力を抜けないようにするんだから、全体に釉薬を塗らないといけないんだよな。」


見た目はただの水なんだから瓶ごと鍋に沈めて取り出してから乾かすのが早くて間違い無いよな。


瓶をポイポイ鍋に沈めては取り出して並べて行く。

全部並べ終った所で風魔法で一気に乾かす。


「この残った釉薬勿体ないな。」


「でもこれも魔力が抜けるから保存は出来ないぞ。」



うーん、これもカード化出来ないのかな?


料理したモノはカード化出来て、ポーションなんかも出来るのに作りかけのは出来ないとは謎だ。


一応、ポーションの中身、釉薬と言う意味では完成品なのに。


「そこの所の基準は創ったヤツに文句を言ってくれ。」


創ったヤツって大聖霊様じゃん! 亜神様じゃん! 言える訳ないじゃん!



「ゼンさんのぉ~、アイテムボックスに入れておけば良いんじゃないですかぁ~?」


おう……また忘れてたぜ!

カード化が便利過ぎて存在感が薄れていた……ってかさっき作ったポーションもアイテムボックスに入れておけば解決じゃん。


放置すると魔力が抜けるとか余計な事を考えずにすんだよ……。


「なんかゼンは凄いようで抜けてるのな。」


言うな……最近自覚してるんだから!


さっそく残った釉薬とついでにポーションも収納した。

もう少しで瓶も完成しそうだけど念の為だ。


「最後に火魔法で本焼きってヤツだな。」


火魔法で釉薬と素焼きの瓶を定着させる工程だな。


「窯みたいなので焼かなくて良いのか?」


普通は窯で焼くのが本当だろうけど、窯の事はなんにも書かれていないんだよな。

当たり前過ぎて説明の必要性を感じなかったとか?


いやいや、ファンタジーを信じるんだ!


「『ファイヤーウォール』」


俺は瓶に向かってファイヤーウォールを放ち、壁で閉じ込めるように、温度は徐々に上がるようにして焼き上げるイメージをした。


「ファイヤーウォールで密閉状態にしてから風魔法で空気の対流も作って焼き上げるからこれで良いんじゃね?」


おそらく焼き物をするならこんな感じだろうとイメージした。

約10分位で完成だ。


普通は何時間もかけて焼くのだろうが、時間なんて考えは頭にないから魔法で勝手に補完されたみたいだ。


「何度も言うけど……本っ当に非常識だな!」


ファンタジーの固まりである精霊様に常識を問われてもねぇ~。


瓶が冷えたらポーションを入れて完成だ。

30本も作れたぞ!


「おめでとうございますぅ~、これで上のランクのぉポーションも作れますねぇ~。」


いやいや作れても素材が無いから!


「それではぁ~、今から採集に行きましょう~。」


いきなり何言ってんの?





もしかしてさっきの思わせ振りなセリフは伏線か⁉


現在のステータス



ーーーーーーーーーー

◆ 名取 禅 25歳


人種 人間

職種 旅人(異世界の旅行者)


Lv 86

HP 591

MP 532


スキル 

属性魔法 火・水・風・土・光・空間・複合

精霊魔法 木・水

複合錬成魔法(New)


世界地図

鑑定

転移

無限倉庫

解体

梱包

保存

錬金術

製薬

調合


精霊の加護 木・水

ーーーーーーーーーー



いつも読んで頂きありがとうございます。


ブックマーク等付けて頂けると嬉しいです!


評価してくれるともっと嬉しいです!

モチベーション維持にご協力を!(* ̄∇ ̄)ノ


別作『異世界の神様に選ばれました。』

も少しづつ更新しています。

是非そちらも読んでみて下さい!

https://ncode.syosetu.com/n5642dw/


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