034 錬金術関連の本を買う。
本日2話目です。
印刷方法何かにツッコミを入れつつ本屋さんに入る。
「結構種類はあるけど部数は無い?」
出来れば俺の小説は棚置きと平積みで! コーナーエンドの特設コーナーだとベスト!
「ここもきっとカード化してるに決まってるだろう。」
本屋さんで在庫で圧迫しない……返品頻度が低い⁉
どんなシャングリラだ?
「そんなに在庫なんて持ってるもんかね。」
俺の夢を打ち砕く発言をするのは誰だ?
答え、お店の人。
お店の奥からおばちゃんが姿を現した。
【1、戦う 2、逃げる 3、現実を見ない】
「それじゃあ3番で!」
あれ? なに言ってんだコイツみたいな顔をされたよ。
ああ、心の叫びを口に出してたか!
「すまん、考え事が口に出てたようだ。」
職業病ってヤツかな。(違う)
「なにか探し物かい?」
俺は調剤や錬金術関係の本が無いかを尋ねる。
「ポーションとか薬関係と出来たら魔道具関係の教本ありますか?」
それなら、ここらにあるよと教えてくれた。
『基本を無視する錬金術』 『カンで簡単! 製薬術』
『失敗が成功例の錬金術』 『製薬は他人が飲めば大丈夫!』
アカンやろこんな本………。
「結構笑えるって評判だよ。」
教本に笑いを求めても仕方が無いと思うぞ。
「冗談はコレ位にしてタイトルはアレだけど、中身はマトモだから平気だよ。」
話によると『基本を無視する錬金術』は基本を疎かにすると危険だから、しっかり基本を覚えろって内容の本らしい。
他の本も、カンに頼るな、失敗を恐れるなと反面教師的なタイトルで釣ってるだけだそうだ。
「最後のはマジだからオススメはしないよ。」
どんな薬でもどうせ自分で使うんじゃないから、テキトーで良いんじゃない? って本らしい。
良くこんな本を出版したな!
「あとは、ここいらの本も良いんじゃないかね。」
基本が終わってからの、応用編や小技集、どんな薬に何を使うかを書いた素材辞典なんかだ。
それらの本と、初級から特急まで、それぞれのポーションの本なんかを買った。
金額は一冊当たり、小銀貨3枚から5枚で3千円から5千円。
小説からすれば高いけど、参考書や辞典としてなら妥当だな。
「買ってる本を見る限りあんた初めてだろう? コレなんてどうだい?」
何々『初めての錬金術 ~これでアナタも錬金術師~ 。』
「毎号毎に器具が付いて全巻購入で錬金術に使う道具が揃うんだよ。 しかも初回は大銅貨2枚と銅貨9枚だよ。」
初回290円……おまけ付きの本って………コッチでもあるんだ。
とりあえず、最後のは止めて残りを全部買った。
「所詮はオマケだしね、ちゃんとした所でキチンと買った方がいいさね。」
おばちゃん……薦めて置いて何を言ってるの?
「錬金術関係だったらアソコのお店が良いよ。」
本屋さんの数軒先のお店を薦めてくれた。
「店主に『あの本は流石に無いんじゃない?』と言えば安くしてくれるハズだよ。」
もしかしてオマケ本……えっ、他人が飲む薬の本ですか……本当に大丈夫か?
錬金術の道具屋で、本屋のおばちゃんの紹介と教えて貰ったセリフを言ったら、値引きした上に低級ポーションを12本オマケにくれた。
12本って1ダースかよ!
今すぐに作れる訳は無いので有り難く貰っておいた。
「まずは、作れる前に素材だろ?」
「依頼の件もぉ~、ありますしぃ~、行ってみますかぁ?」
そうだな素材さえあれば、何時でも出来るからな。
冒険者ランクの事は置いといて良いと思うが……。
素材を集めに街の外に行くか!
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