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029 世間話のようにする内容か?

本日3話目です。

 いよいよ本題! 魔道具購入ですよ!

他にもファンタジーな商品を見てみたい。


魔道具屋まで歩きながらポーションの事を聞く。


「さっきの薬草の採集の話で出ていたけど『低級ポーション』なんてものあるんだな。」


まさにファンタジーの定番である。


「低級ポーションはちょっとした怪我や病気に使われてるな。」


「人間さんのぉ~、家庭の常備薬って~、感じですぅ~。」


依頼の薬草の他にも色々と複数の素材が必要な為に、売値としては大銅貨3枚らしいが、軽い怪我や病気が3千円で治るなら安くね?


向こうの世界じゃ風邪とかで病院で診て貰うだけでも、完治するまでの日数とお金は……だしよ。



「複数の素材って言っても薬草が数種類ってだけだしな。」


「高ランクのポーションに比べたらぁ~、簡単ですよぉ~。」


ポーションにも低級から中級、上級と来て、特級まであるそうだ。


「本当はその上に夢幻級に神級まであるけどよ。」


製作が困難で出回る事は殆どないらしい。


「そこまで行くとぉ~、死者蘇生やぁ~、若返りなんかのぉ~、レベルですねぇ。」


若返りや死者蘇生なんかも出来るのか……流石ファンタジー。

部位欠損なら特級で治るらしいので、そこまで求められて居ないとか。


でも上級や特級辺りは、保険代わりに欲しいな。


「今のお前なら余裕だろ? でも頑張ればお前なら作れるんじゃね?」


上級なら小金貨1枚から特級でも3枚程度で買えるらしい。

100万から300万か確かに買えるな。


「俺にも作れるってのはどう言う根拠だ?」


「最低限の資格としてぇ~、木の精霊のぉ加護とぉ~、木の精霊魔法がぁ~、必要になりますぅ~。」


低級や中級なら調剤とか錬金術のスキルがあれば問題無いが、中級よりも上になると、使う魔力が桁違いになってキツイらしい。


「加護があれば、大半を精霊が補助して外からの魔素で賄ってくれるからな。」


みんなぁ~オラに力を貸してくれぇ! ってヤツと同じか⁉


「それにぃ~、上の方のポーションの素材にはぁ~、世界樹関係の素材もあるのでぇ~、加護が無いと集められません~。」


やっぱりあるのか世界樹!


「世界樹か? あるぞ、でもこう見えてコイツもあと少しで世界樹の仲間入りだぞ。」


はい~? シルフィが世界樹になると?

世界樹ってポコポコ生えるのか?


「世界樹ぅ~候補ですぅ~。 1万年過ぎてぇ~、精霊から聖霊に格が上がってぇ~、初めて聖樹と呼ばれる木になりますぅ。」


「そこから、世界樹と呼ばれる木に進化するまで何万年も必要だけどな。」



魔素が濃い場所じゃないと精霊付きの木は皆無ではないが少ないし、聖樹になるまで切り倒されず残る木も殆どないらしい。


人間が切り倒すよりも魔物に狙われる事が多いらしいが。


「普通の木を媒介にしてぇ~、姿を現す事もぉ出来るのでぇ~、間違えられる事もあるんですけどねぇ~。」


人間の町とかで、精霊の木として崇められてる木が、実はただの木だと言う事も珍しくないらしい。


「そんな事を一々教える精霊は居ないからな。」



そう言った意味で生き残る木は少ないし、領域まで持っている木は更に希少らしい。


「シルフィって凄かったんだな。」


「全然~、凄くないですよぉ~。」


「私もコイツに護られてるからな! 実はスゲーんだ。」



現在この世界で聖樹と呼ばれる木は十数本で、世界樹は8本らしい。


「世界樹になると魔素の調整や地脈の管理まで出来るようになるからな、何億年レベルで生きる事になる。」


「大聖霊とぉ呼ばれてぇ~、亜神化しますねぇ~。」


神になるのか!

それと鑑定やステータスなんかの情報管理までとか、スゲーとしか言えないな。



「実際の所は神様がサボりたくて丸投げしたとも言うがな。」


「時々ぃ~、風の精霊さんがぁ~『マジ死にそう……早く大きくなってね!』と言うぅ~、大聖霊さんの伝言を持って来ますよぉ~。」


上司の命令に苦労する中間管理職的な様子が思い浮かんでしまった…………。


一気に凄さが無くなったな!



「もう少しでぇ~、聖樹さんの一本(ひとり)がぁ~、進化しそうなんですよぉ~。」


そうなると世界樹が9本になるわけか。


「ちょっと前にその木が人間に狙われて大変だったよな……。」


「大聖霊さん達ぃ~、大激怒でしたぁ~。」


おいぃ~、何して呉れてんの⁉

アタシらにケンカ売ってんのかよ? 上等だよ!


そんな感じでキレた大聖霊達が魔素の塊を地脈を通じて、手を出そうとした人間の国に投げ入れたらしい。


「魔素の塊に誘われて、魔物達が大集結してな。 あっさり滅んだよ。」


「その跡地はぁ~、今では迷宮になって居ますよぉ~。」


在るんだ……迷宮。


魔素の塊に魔物達の集団。

おまけに生け贄の人間達が揃ったら……。

『もうこれは創るっきゃ無いでしょ?』

な感じで正気に戻った大聖霊達が、事態を収集するために造ったらしい。


「その地を正常に戻すのが面倒だったみたいだぞ。」


「普通はぁ~、こんな事は無いんですけどねぇ~。」


聖樹が狙われるのは良くある事だし、普通は干渉しないそうだ。


「あと少しで進化するって所がミソだな。」


もう少し、あと少しで、ちょっとだけ楽になるかも?

と思って頑張ってたら台無しにされたと言う感覚らしい。


聖樹は結局無事だったけど。





低級ポーションの話から世界の裏話……どうしてこうなった!

読んでくれてありがとうございます。


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