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025 ギルドの説明ですよ。

本日2話目になります。

 「はいはーい、これで完了ですよー。」


流れ作業で俺達の登録が終わる。

基本的には門で登録した身分証と変わらない。


変わった所はレベルの表示と裏面の『冒険者ギルド エント支部』という表記位か。


「何かおかしな事をやらかしますと、登録した支部……私達が迷惑しますので、死んで詫びて下さい。」


何か口調が変わったけど……嫌な思い出でもあるのか?


まぁ、問題を起こしたら受付したギルドに、ペナルティがあるんだろう。


「了解した。 ギルドの名を落とさんように努力するよ。」


「あっ、すみません……この間登録した人がとても良い方だったもので……この手で息の根を止めてやりたい!」


嫌々、俺達に言われても………。


「そ、それではギルドについて話をしますね。」


気を取り直して話し出す。


まぁ大体の予想通りだな。


ランクが1から10まであって。

大体1から3が上級者。

4から6が中級者。

7から9が下級者。

10が見習い。


「上級、中級とかの数字で上中下と別れています。」


じゃあ、ランク1なら上の上、ランク9なら下の下って言うのか。


「そうですね、ランク10なら良くて『見習い』、悪くて『パシリ』とか『下僕』なんて呼ばれていますね。」


そ、それは酷いな……。


「呼び方は個人の自由なのでギルドは関知しません。 例え私がランク4のあの人を『ゲス馬鹿野郎』と陰で呼んでても問題ありません!」


本当に何したのソイツ………。


「あっ、話が逸れましたね、テヘッ♪ えっと、登録されますと、最初は皆ランク10からです。 3人は……」


お姉さんは俺達のカードを確認している。


「何ですかこのレベルは! 何者ですか?」


俺達のレベルを見てビックリして大声をだす。

流石にレベルの数字までは言わなかったが、周りの注目を浴びてしまった。


「す、すみません、つい……でもこのレベルでしたらランク10の指定達成数を終わらせたら、ランクアップ試験を受けてランクを上げる事が可能です。」


ランクアップ試験ですか………。


「タマにあるんですが、傭兵や兵士として場数を踏んだ、レベルの高い人が暇つぶしや転職で登録される方が要るんです。 あとはいい加減にして欲しいゲス野郎とか……。」


ホントに拘るね! ゲスな人……。



そう言った高レベルの人間に雑用みたいな仕事をずっとさせるのは無駄だから、まずランク10の誰でも出来るような雑用で協調性みたいなのを見て、問題無ければ適正ランクに上がる試験を受ける事が出来るそうだ。


まぁぶっちゃけ、これもありふれた設定だな。


「上級、中級、下級の時に試験がありますので、あなた方のレベルですと上級ランク試験が可能です。 合格すればランク3になり、上の下になれます。」


ザワッと聞き耳をたてていた周りがざわつく。

さっきのお姉さんズの目が輝き出し、手が『ワキワキ』してる。


お姉さんズ、めっちゃコエー! あれは狩人の目だ!


「まずは、指定達成数ですが10です。受けれる依頼は1つ上のランクまで、上のランクを達成しますと倍のポイントになります。」


ランク10の依頼で10個こなすか、ランク9で5回で終わらすかって事か。


「依頼はあちらの掲示板に張り出してあります。 早い者勝ちですので、朝が一番依頼状が多いです。」


話を聞く限りだと、みんな良くある設定ばかりだ。

もっと捻りを入れないと読者は付いて来ないぞ!



掲示板がお姉さんズの居る、食堂に近いのはメッチャ怖いけどな。


一先ずは素材の買い取りの部屋に避難しよう。


「そ、それじゃあ俺達は買い取りの方に行くから!」


「そうですね! 早速参りましょう!」


って受付のお姉さん、付いて来る気満々じゃん!



「……ノルマがキツイんです……テヘッ♪」


あんたもかい!


まぁさっきのお姉さんズよりもマシか……何だか微妙だけれども。



そう言って受付のお姉さんを引き連れて俺達は買い取りカウンターのある部屋に移動した。





ディーネとシルフィが空気のようだ。


現在のギルド証



ーーーーーーーーーー

◆ ゼン


Lv 86

種族 人間

冒険者ランク 10

ーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーー

◆ シルフィ


Lv 181

種族 小人族

冒険者ランク 10

ーーーーーーーーーー



ーーーーーーーーーー

◆ ディーネ


Lv 130

種族 小人族

冒険者ランク 10

ーーーーーーーーーー

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