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020 人間の国に着きました。

本日3話目です。

 それからも激戦に次ぐ激戦!

死線を掻い潜り、やっとの思いで森を抜けた。



……なんて事は無く、普通に歩いて出て来ました。


普通はこの二人が居て、襲って来る馬鹿は居ない。

本能が危険を知らせるだろうしね。


森を抜けるのに15日、拠点から20日かかった事になる。

結構深い森だったな。


「普通の人間は森の魔物を恐れて近付かないからな。 私らにとっては平和でいい場所さ。」


「私のぉ領域にぃ~、たどり着く人間さんはぁ~、居ませんしねぇ~。」


それを考えると、最初に安全地帯と言える、シルフィの領域に転移したのは、俺にとっては大助かりだったって事か。


グッジョブ! 俺を異世界に連れて来た誰か!



只、俺達は人間の国で使うお金を持ってないので、魔物の素材を売ってから金を得ようと思っている。


ファンタジー小説の定番だよね!

冒険者になって魔物を倒して金を得るってヤツ。


売り払う素材だけど、俺も馬鹿では無い。

クリスタルゴーレムだとかドラゴン、ましてや化け物蛇やらワイバーンなんて論外だろう。


人間辞めて無いとムリムリな魔物なんて売れる筈がない。


二人に聞いても人間が100人以上集まって、全滅覚悟で戦えばどうにかってレベルらしいし。


「でもぉ~、本当にぃ『人間辞めてます』クラスならぁ~、倒せますよぉ~。」


倒せる人間もいるんだ……さすがファンタジー。



そう言う訳で、手頃な角の生えたオオカミの魔物の群れや、お馴染みのゴブリンなんかを倒して素材を得た……ミズとミドリが。



いやだって、良く考えたら魔物を倒して俺TUEEEEーしたい訳じゃ無いんだよ。


最初から言ってるじゃん、戦いは極力避けて楽しく旅がしたいって。


その点で言えば、このメンバーは最高の旅のパートナーだな!


普通の魔物は近付かないから安全だし、後はミズとミドリが俺達から少し離れると普通に襲って来るから、二匹が退治して終了。


それで素材をゲット出来て楽チンだ。



森を抜けて10日程で街に着いた。


約一月程度で、人間の国になるのか。


まぁ国って言っても端っこも良いところで、辺境中の辺境のド田舎らしい。


「森の浅い所は弱い魔物ばかりだし、強い魔物は余り森の奥から出ないしな、この位の距離が生存圏内ギリギリじゃね?」


魔物を倒して素材を得たりしないといけないだろうしな。

そう考えると少し森から離れてる気もするが、安全を考慮したらこの位の距離になるんだろう。


「普通は乗り物を使うだろうしな。」


なんと、移動手段は馬とか馬車とかじゃなくて、魔道ゴーレム等の魔道具が普及してるらしい。


俺的感覚的に自家用車というより、一人1台の自転車と言う手軽さで手に入るみたいだ。



「結構ぉ強い~、魔物さんは居ますけどぉ、生存圏の住み分けはぁ~、出来てますからぁ平和なんですぅ。」


魔物は濃い魔素に惹かれて集まる習性があるため、深い森の中や魔素溜まりの土地から余り動かないらしい。


逆に人間は魔素の薄い土地に国を作るので住み分けはられるそうだ。


魔素とかの関係は小説ネタにもありふれてるから納得だな。



「魔王とかが居て暴れてるとかは無いのか?」


「魔王は居るに決まってますぅ~、でもぉなんで暴れる事が前提なんですかぁ~?」


「魔族の王とか獣人の王とか、種族に王が居るのは当たり前で、種族が集まって国を造るのは当然だろ?」


「この世界では種族間での争いとかは無いのか?」


「人間同士でもぉ~、戦争は起こりますよぉ~?」


「戦争に種族は関係無いだろ? どうやって戦争せずに仲良くやるかって問題だけだぞ。」


それは俺の知ってる異世界観と違うな。 でもそっちの方が良いな!



そんな訳で、余り殺伐としていないから技術が発展して、手軽に魔道具とか手に入るみたいだ。



「魔物とかも生存圏をかけた戦いって言うよりも肉とか素材を捕る為に狩るって感じか。」


「そう言った意味ではぁ~、冒険者って言うよりもぉ、猟師って感じですぅ。」


なるほど、そう言われると何となく納得だな。





それじゃ、いよいよ街に入ろう!

読んでくれてありがとうございます。


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