019 領域の外は恐ろしい?
本日2話目です。
領域の外は強い魔物が出てくる……そう思って緊張しながら気を引き締める。
「……そんな自分が居た頃がありました。」
はい、全然出て来ません。
領域を出て既に二日、拠点を出て一週間になります。
もちろん、毎日拠点に(俺は異世界の方にも)戻ってる。
「おかしいな~、居る気配はするのに、みんな何かに怖がって逃げてるみたいだ。」
「不思議ですねぇ~、そんなにぃ~、恐ろしい魔物とかが近くにぃ居るんでしょうかぁ~?」
はい、あなた達二人以外に俺は思い付きません。
俺がそう言う風に素直に告げると。
「そうか! それじゃあ少し待ってろ!」
ディーネがそう言って『タタタッツ』と駈けていく。
十分もしない内に体長20メートルは越えていそうな蛇の魔物を引きずって戻って来た。
80センチの幼女が、巨大な蛇を引きずって来るのは、中々凄い絵面だ。
「コイツなんて手頃で良いんじゃね?」
そう言って気絶している蛇を俺の前に置く。
一撃入れたら、後は倒してくれるらしいので、槍で『プスリ』と一刺し。
おまけでミズとミドリにも一撃入れさせてから、ディーネが倒す。
ーーーー 暗転 ーーーー
「はっ! ここは?」
俺は拠点のベットで寝ていた。
急激にレベルが上がった影響で気絶したらしい。
「あの位で気絶するなんて情けないな~。」
ディーネのレベル感覚で言わないで欲しい。
ステータスを見たらLvが48にHPが342にアップしていた。
「レベルがいきなり45もアップしてるじゃねぇか! そりゃ意識失うわ!」
「あれぇ~、たったそれだけなんですねぇ~、もうちょっと強い方がぁ良かったですねぇ~。」
黙れこのLv8千!
気を取り直して再び出発する。
「これなんかぁ~、手頃そうですよぉ~。」
「…………………………」
あーっ、うん。 ファンタジーでお馴染みのワイバーンさんですよ。
コンニチワー!
「オチが見えるんだが戦わないとダメか?」
「ダ・メ・ですぅ~。」
蛇の時と同じように……心持ち軽く『プスリ』と一撃。
ーーーー 暗転 ーーーー
「はっ! ここは?」
俺は拠点のベットで寝ていた。
「やっぱり同じネタか……」
「もうちょっと変化が欲しかったな!」
「リアクションがぁ~、イマイチですぅ~。」
黙れ! 非常識コンビ!
結果的にLvが86になり、HPも591まで上がってレベリングは2回で終了した。
ちなみにミズとミドリの事は気にしないようにした。
現在のステータス
ーーーーーーーーーー
◆ 名取 禅 25歳
人種 人間
職種 旅人(異世界の旅行者)
Lv 86
HP 591
MP 532
スキル
属性魔法 火・水・風・土・光・空間・複合
精霊魔法 木・水
世界地図
鑑定
転移
無限倉庫
解体
精霊の加護 木・水
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
◆ ミズ
種族 スライム(獣魔)
Lv 62
HP 214
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーー
◆ ミドリ
種族 スライム(獣魔)
Lv 65
HP 253
ーーーーーーーーーー





