014 アイテムカードってアリか?
二人は手に入れた鑑定スキルを使ってあちこち調べているようだ。
「本当にスゲーなこのスキル。 私が聞いてたのより詳細に出るから、上級スキルじゃねぇのかな。」
また知らない言葉だぞ、上級スキルとはなんだ?
「スキルにも上級とか低級とかあるのか?」
「お前に貰ったスキルには出てないけど、普通はレベルが付いてるぜ。 試しに私らを鑑定してみろよ。」
そう言えば二人とも鑑定はしてなかったな。
出会いが出会いだったから忘れてたわ。
ーーーーーーーーーー
◆ 【水の精霊】
Lv 3032
HP 7500
MP 18000
スキル
精霊魔法 水
精霊の加護 水 Lv3
領域支配 森の泉
解体 Lv4
鑑定
従魔(眷属)Lv5
スライム
ーーーーーーーーーー
レベル3千! マジか! 俺のレベルの千倍……。
HPとかMPは笑っちゃうような数値だな。
木の精霊は……あんまり見たくないな。
ーーーーーーーーーー
◆ 【木の精霊】
Lv 8104
HP 24700
MP 38600
スキル
精霊魔法 木 ・水(Lv3)・風(Lv2)・土(Lv3)
精霊の加護 木 Lv7
領域支配 森
解体 Lv5
鑑定
ーーーーーーーーーー
あははははっ……俺のレベルなんてゴミクズだね!
「確かにスキルの所に、レベルが付いてるな。 でも付いてない所もあるぜ。」
「まぁ、私のステータスを説明するのもアレだから、木の精霊で説明するな。」
水の精霊の話だと、精霊の場合Lvは生きた年数がそのまま反映するらしい。
年齢イコール、経験値って事か。
HPとMPは俺と同じで魔物を倒したり、魔法を使えば増えるそうだ。
スキルの所のレベルについては、その人の特性によるスキルには付かないらしい。
木の精霊の使う魔法属性が、木なのは当たり前だからな。
だから他の属性にはLvが付いている。
加護に関しては、精霊の格に応じて高くなるらしい。
早ければ後2千年位で実体化出来るんだったよな……もう実体化してるけど、Lv7ってのも頷ける。
「まぁ、大体そんな感じだ。 私も鑑定持ちのヤツの話を聞いた、精霊からの又聞きだからな。 違うかもしれんが、鑑定にLvが付いてないのはお前の特性……専用のスキルかもしれないって事だな。」
鑑定であって鑑定でない。
やっぱりチートだったか!
「でもぉ~、改めて水の精霊と見比べるとぉ~、私って凄いですぅ。」
「生きた年数が違うんだから当たり前だろう。」
「私のぉ~、樹齢は4千年ですぅ~、ぶぅ~ぶぅ~!」
精霊はLvが生きた年数って言うのに樹齢説を推しますか。
「私達がぁ~、貰ってばかりなのもぉ悪いのでぇ~、コレをあげちゃいますねぇ~。」
木の精霊が何かカードを何枚か渡して来る。
カードを見るとクリスタル鉱石とクリスタルゴーレムの魔石。
サンドドラゴンの肉やら鱗、骨、皮、魔石と絵と名前が書かれた物だった。
「なんだコレは?」
「アレアレぇ~……あなたは解体のスキルを持って無いみたいですねぇ~、魔物を倒した時にどうされてたんですかぁ?」
「ん? 倒したらそのままアイテムボックスの中だが。」
アイテムボックスも誰も持って無いって言ってたな。
もしかして素材を簡単に運ぶスキルか?
「普通は魔物を倒したら解体のスキルを使うのさ。」
「そうしたら~、使える素材がカードになってぇ~、持ち運ぶのが楽チンですよぉ。」
そんな便利なスキルがあるのか!
それじゃあアイテムボックスの存在価値が……イヤイヤ素材以外でも収納出来るからコレはコレでありだ!
「このスキルもLvに応じて獲れる素材が変わって来るけどな。」
Lvが上がる程、素材の質や量、レア素材が取れるとかの違いがあるのか。
くぅ……欲しいぜ!
結局、スキル球を使って木の精霊から貰っちゃいました。
……でも俺が貰うとLvが出ないな。
◆ 名取 禅 25歳
人種 人間
職種 異世界の旅行者
Lv 3
HP 38
MP 532
スキル
属性魔法 火・水・風・土・光・空間・複合
精霊魔法 木・水
世界地図
鑑定
転移
無限倉庫
解体
精霊の加護 木・水





