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~プロローグ~

 「うわぁぁ・・・ん・・・ひっく・・・うぅぅっ」


 そこには、地べたに座り込み一人大声で泣きじゃくる少女がいた。


 「おかぁあさぁ・・・ん・・・おとぉさぁん・・・どこにいるのぉ・・・こわいよぉ・・・。」


小さくなんかいもひっくと嗚咽を鳴らす。

だが少女が泣いたところで誰も助けには来ない。今この惑星上に人間はこの少女以外誰一人として存在していない。

何故この少女しかいないのか。

そう、この惑星では「モンスター」や「ドラゴン」という空想上の産物に「存在」と「実体」を狩られたからだ。


 「グガアアアァァァァァ!!」


 少女の大きな泣き声が聞こえたのか、少女の気配そのものに気付いたのかは定かではないが、彼ら「モンスター」は何かが居ることに気付いた。


 (えっ、な、何今の声。何かいるの?)


 今までに聞いたことの無い声に驚いて泣き止み赤く瞳を腫らした少女が小さな声でつぶやいた。


 「ね、ねぇ!誰かいるの!?」


 大きな声で辺りに呼び掛ける。

だが少女の問いかけに誰も答えない。しかし一体の「モンスター」に少女の声が耳に入った。

「モンスター」は少女(獲物)狩るために息を潜めはじめ「グルルルルルルルル・・・・」と小さな声でうなり始めた。

しかし、少女は少しずつ自分の身に危険が迫っていることなど知らない。

少女は先ほどの声が何なのかを確かめるために少し辺りを歩き始めた。すると、15メートルくらい歩くと突然足の甲に石のような固い何かが当たったことに気付いた。そして少女は辺りを見回してからしゃがみその石を眺めた。


 「ん?これは?宝・・・石・・・?キレイ・・・。」


少女は宝石に似た何かをしゃがんで眺め、少しの安堵を得ていた。だがそれもすぐに終わる。

ギギギギギン、ガギンッ、ギギギン

何かを引きずりながら近づいてくる音に気付いた少女。


 「えっ、なっ、なに?」


 先ほどの安堵もこの正体不明の音を聞いた為に安堵という文字は不安という二文字に飲み込まれてしまった。

 

ギッン、ギギギン、ギギギギギン

 

どんどん音が大きくなるにつれて少女の胸に抱えた不安は膨れ上がっていく。だが、急に近づいてくる音が、ぴたっと止まった。それを不思議の思った少女は瓦礫の間から音の鳴っていた方を覗いた。

すると、そこには少女を見つめる一体の「モンスター」がいた。

少女はすぐに危険だと解り「モンスター」とは反対の方向に全速力で逃げた。少女の逃げる姿を見た瞬間「モンスター」は


 「グッガァアアアアアアアアア」


 と大きな咆哮をあげ逃げる少女を追いかけた。

少女は「モンスター」に追いかけられると悲鳴をあげた。


 「いっ、いやぁぁぁぁぁぁぁ!」


 少女は必死に「モンスター」から逃げた。だが「モンスター」は地面をへこませ猛追し一気に少女と「モンスター」の距離を縮めた。

少女は自分が「モンスター」の陰に覆われた事に気付いた。

少女は最後の力を振り絞りまた「モンスター」と距離を取ろうと思った瞬間少女の首筋を何かがカスった。少女は驚き走りながら後ろを振り向くと「モンスター」が少女に殴りかかろうとしていた。少女は奇跡的にその一発は避けたが、避けたときに足をくじいた。


 「痛っ・・・!」


 少女の走るスピードが著しく落ちる。

そして「モンスター」は、少女との距離を確実に殺せる距離まで詰めたとき「モンスター」は少女に向かって容赦ない一撃を食らわし、崩壊したビルの大きな瓦礫に激突させた。


 「ガッ・・・・ハァッ・・・」


 あまりの痛みに声にならない悲鳴をあげ、あおむけになった。

すると「モンスター」は少女にとどめを刺す為に近づいてきた。そして、先ほど少女を追いかける前に きずっていた物と思われる鉄骨を少女の腹に突き刺した。


 「あぁぁああああぁぁあっっっっっ!!」


 少女はあまりの痛みに大声で痛みの声をあげ気絶した。 だが、「モンスター」は一本では足らず、さらに一本を首に、またさらに一本を腹に刺した。

「モンスター」は動かなくなったのを確認して姿を消した。


「モンスター」が姿を消してから少し経った後、少女は「奇跡的」僅かな間だけ意識を取り戻した。


 「ゲアッ・・・・・・・ヒュー・・・・・・・」


 声が出せないことに気付く。


 (声が・・・・・、でも・・・あ・・・・れ?何・・・・・生き・・・・・・て・・・?)


 途切れ途切れに、そう考えると、少女は力尽きた。


超初心者&超趣味で書いた話なのでいろいろ至らないところがあると思いますが、これからよろしくお願いします。(=゜ω゜)ノ

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