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ミニヨンウォーズ 教室の皇女と高校生ヒーローの3人  作者: ドットオー
第2章魔法少女編
26/52

第26話「再びの炎〜グレートファイヤーグリフォン〜」


しゃがみ込むなでしこの前に間宮ヒトがパチパチと手を叩きながら「おめでとう。なでしこ」と、語りかける。

なでしこはハッと自分が何者かを思い出す。

「兄さん⋯⋯」


***

自分のの周囲に血を流して倒れている魔法少女たちの光景をフラッシュバックする。


***

「やっと思い出してくれたかい? 我が妹"ヨグ=ソトース" 君の頭に残っているビジョンは君がやったことなんだよ。君があの魔法少女たちを殺した」

「!」

「あれはいい実験だった。しかし君を倒そうとやって来た魔法少女たちとの壮絶な戦いの末、記憶を無くした君が魔法少女になりたいと言って人を守る行動に出たのには驚いたよ」

「私が⋯⋯私が⋯⋯」と、手で顔を覆い絶望した表情のなでしこ。

「もうじき我が父アザトースが目覚めるよ。ワルプルギスの夜はすぐそこに来ている。この目で見ようこの地球(ほし)の支配者たちが滅びる様を」


***

なでしこたち魔法少女がアジトにしている廃ビル

「クトゥルーになりたくない⋯⋯クトゥルーになりたくない⋯⋯」

頭から目深に毛布を被って怯えるすずめ。

彼女の前に間宮ヒトが現れる。

「分かっているんだろう? 君はもうレベル7だ」

すずめは首を横に何度も振る。

「君はどの魔法少女よりも強くなることを求めた。おめでとう。君は最強の魔法少女にして最高のクトゥルー。そして器だ。さぁ来るんだ、すずめ」

「や、やだ⋯⋯なりたくない⋯⋯クトゥルーになりたくない」

「おいで」とヒトが差し出した手を払いのけて震えるすずめの悲鳴が暗転に搔き消える。


***

次の日

首都国ドルスとスメラギ国を結ぶ大きな橋"フリーゲートブリッジ"が完成した。

上部は4車線の道路、下部には電車が往来する線路が設けられた構造の橋である。

祝福の花火が上がる本日がオープンで星帝ら国際政府の閣僚が招かれ除幕式が開かれる。

スメラギ国側の電車の発着点となる大型のターミナルは商業施設が設けられ大勢の人で賑わっている。


***

フリーゲートブリッジ ショッピングモールエリア

スマホで通話をしている月代サヨ。

「それで治安の方は?はい、じゃあ弟はそこに?⋯⋯はい、では後ほど」

「先生!」と、手を振りながら生徒のリサがやって来る。

「アルテたちはまだですか? みんな向こうで待ってますよ」

「うん。まだ部活の活動が残っているから先に遊んでてって」


***

同・最上階展望室

スーツ姿の来賓が集まり除幕式が執り行われている。

ひな壇では建設に携わった建築会社社長が最先端の工法や建設中の苦労などの話を交ぜながら挨拶をしている。

列席者の中に星帝徳川イエミツ、国際政府官房長官渡辺ノブサダの姿がある。


***

同・通路

警備本部での指示を終えた国際警察機構長官にしてスメラギ国首相のグールド・グレモリーは警察官僚から報告を受けながら足早に除幕式の会場に向かう。

「すでに式典の方は滞りなく進んでおります」

「急ごう」


***

同・最上階展望室

建築会社社長が挨拶を終え降段すると、次に登壇したのは間宮ヒト⋯⋯。

予定にない人物の登場に会場内はざわつく。

「ごきげんよう。ニャルラトホテプです」

「ニャルラトホテプだと⁉︎」と、驚くイエミツ。

黒服のガードマンたちはスーツのジャケットの下に忍ばせた拳銃に手を伸ばす。

「人類、悪魔、そして神。互いの能力や存在を超え、(ことわり)の関係を超えた対話と交流の場。

ひとまずは完成おめでとう。だけどいつまでそんな仮初めの仲良しごっこが続くかな? だから返してもらうよ。この地球(ほし)の支配を宇宙の創造主たるクトゥルーに。さぁ、ワルプルギスの夜が始まる!」

間宮ヒトは人間態から本来の姿であるクトゥルー態に姿を変え、場内に出現した複数の魔法陣からクトゥルーたちが現れる。

悲鳴をあげて逃げ出す来賓たち。そして天井が崩れ落ち、大きな触手が垂れて来る。


***

同・ショッピングモールエリア

建物の揺れを感じたサヨとリサ。

「何? 地震?」と、サヨが見上げた途端、天井が崩れ落ちてくる。


***

同・ターミナル全景

巨大なイカのようなクトゥルーがターミナルのてっぺんから覆いかぶさっている。

上空から飛んでやって来る、グランドザウラー、スーパーソードライナー、ローズライダーを乗せたツヴァイファイター。

「(ラルフ)完成したターミナルが⋯⋯」

「(ツカサ)クソッ! なんで今日は次から次へとクトゥルーがこんなに⋯⋯魔法少女たちは何してるんだ」

「(尊)あの女は来たようだな」

別の方角からヴァナディス・ソードエディションが飛んでやって来る。

「(ロード)柊紫月⋯⋯」

「(アルテ)あの中には先生やリサたちがいます。急ぎましょう」


***

同・ショッピングモールエリア

照明が落ちて薄暗く、エリア内は瓦礫で埋もれている。

外で起きている戦いの音が遠くから聞こえて来る。時折、戦いの振動で小刻みに建物が揺れる。

サヨは、意識を失ったリサの肩を叩きながら声をかけている。

「リサさん! リサさん! しっかりしてッ!」

「せ、せんせい⋯⋯」と、なんとか意識を取り戻したリサ。

「よかったぁ」と、サヨが胸をなで下ろすと「おい! 大丈夫か婆さんッ!」と、男の声が聞こえて来る。

サイクロプスが魔女の上に被さった瓦礫をどけている。

「おばあさん、大丈夫ですか⁉︎」と、駆け寄るサヨ。

サイクロプスは慌てて被っていた帽子を目深にして一つ目が見られないようにする。

「クトゥルーの状況を確認しに人間界に来てみればエラい目にあったわい」

「え?」


***

「うあああああッ!」

巨大な触手に弾き飛ばされる、グランドザウラー、スーパーソードライナー、ローズライダー。

グランドザウラーの"グランドメイスによる必殺技"、スーパーソードライナーの必殺技"バーテックスストーム"が全く通じない。

「何て強さだ。グランドメイスが全く効かない」

クトゥルーの頭と胴体に空いた複数の空気孔のような穴から光弾が発射されてグランドザウラー、スーパーソードライナー、ローズライダーに浴びせられる。

「ぐあああッ!」

被弾したツヴァイファイターも地面に不時着する。

「(尊)このままじゃマズイ」

苦戦をしいられる中、「撤退だッ!」と、突然桐川トウカから通信が入る。

「(ラルフ)桐川博士⁉︎」

「何言ってやがる。俺たちはまだ戦える」

「今すぐ撤退しろッ!救出作戦を展開する。そのために大事な機体を壊されてはかなわん」

「(アルテ)ツカサ、致し方ありません。ひとまず退きましょう⋯⋯何より人命が優先です」

「仕方ねぇ⋯⋯」

「ついでにあのヘイムダルの機体も連れて来い」

「柊紫月もかッ⁉︎」

スーパーソードライナーが見やるとヴァナディス・ソードエディションは襲ってくる触手をかわしながら戦っている。

ヴァナディス・ソードエディションは「すずめーッ!」と叫んでクトゥルーに迫る。

だが、手足を一瞬のうちに触手で貫かれ墜落する。

機体から這い出た柊紫月は、ターミナルヘと走る。

「(尊)待てッ!柊紫月」

「とにかく私たちだけでも戻りましょう」


***

同・最上階展望台

ゆっくりと近づいてくるクトゥルーに

星帝イエミツを庇いながら官房長官渡辺ノブサダは拳銃で弾を撃ち込む。

だが、クトゥルーは痛くも痒くも無い様子でその歩みを止めることなく近づいて来る。

「⋯⋯(このままでは)」

突然、クトゥルーが真っ二つに斬れる。

現れたのはヴィダルファング。

「こっちだ」

「お前は?」

「⋯⋯」

「(イエミツ)グールドが用意してくれた護衛だな?」

頷くヴィダルファング。


***

キサヒメ学園・地下基地の管制室

白衣を着た桐川コーポレーションの研究員達が慌ただしく飛び回っている。

戻ってきた生活安全部一同をフェリス・グレモリー、天影台アカネ、氷城冷菓、泊馬騎士たちが迎える。

「ご苦労だったわね」

「(アルテ)理事長⁉︎ それに生徒会長たち⋯⋯」

「時間が無いわ。救出作戦の会議をはじめましょう。中にはキサヒメ学園の生徒、職員たちが取り残されています」

「待ってくださいッ!どこからかターミナルの図面が送られてきました」と、研究員が叫ぶ。

巨大モニターに映し出される図面。

「政府の機密資料、一体どこから?」

「私だ!」

グールドと黒崎京馬=キョーマがやって来る。

「お兄様⁉︎」

「キョーマさんッ!」

「(尊)やっぱり、ロードの親玉はあんただったんだな。何が目的だ? こんなおっさんを高校生として送り込んできて」

「僕はまだ28だッ! え?バレてた」

「あちゃー、やっぱムリがあったか」と、頭を押さえるキョーマ。

「すまない。君たちが今もなお政府にとって有用な存在か確認したかった」

「(フェリス)うちの生徒が疑いの目で見られるならばと容認したのよ」

「過去の非礼は詫びよう。今はあそこにいる人命が大事だ」

巨大モニターに映し出されたターミナルを見やる一同。

「(フェリス)では、はじめるわ。バスターライナー、ウイングライナー、ドライグライナーでターミナルに突っ込んで

アーマードギアを装着した私たちで取り残された人達の捜索と誘導を行うわ。すでにライナーたちには、搬出するための後部車両の取り付け作業を行なって貰っているわ」

「(尊)なるほど、だけど救出作業の際のクトゥルーの足止めはどうするんだ? ビークルモードのライナーじゃ無防備だ」

「(ロード)確かに、スーパーソードライナーを欠いては戦力が落ちます。あのグランドザウラーでも歯が立たないのに、これではさらに⋯⋯」

「私もセデスネスカイザーで出る。それでも戦力不足は否めない」

「(桐川)私に考えがある。あのデータを出してくれ」

巨大モニターはハンガーデッキ内の映像に切り替わる。

そこに映っているのは、整備中の3機のアビリティマシン。

「(アルテ)ライドアビィオン! ライドラダー! ライドエイド! ファイヤーグリフォンの!」

再び映像が切り替わり一機のロボットが映し出される。

「(アルテ)これは⋯⋯」

「ファイヤーグリフォンとグランドザウラーを合体させたグレートファイヤーグリフォンだ」

驚きの声を上げる一同。ツカサは「すげぇ」と目を輝かせる。

「グランドザウラーには、学習能力装着X(エクス)と直結した高出力エンジンX(エクス)コアドライブが搭載されている。

Xコアドライブは永久機関に等しい粒子エネルギーによって爆発的なパワーと機動力を生み出す桐川コーポレーションが誇る新技術だ。

当初は人体への影響が考えられたが、グランドザウラーを使う火条ツカサはこうしてピンピンしている」

「ツカサをモルモットにしていたってことですか⁉︎」と、桐川に迫るアルテ。

「落ち着け、力が欲しいと言ったのはお前たちだ」

「そうですけども。ツカサに何かあったらどうするつもりだったんですかッ?」

「次の実験体を探すだけだ」

「(ラルフ)博士のモットーはスクラップ&ビルドだからな⋯⋯」

「Xコアドライブは修復したライドアビィオンにも実装した。2つのXコアドライブを直結させるツインXコアドライブシステムなら、想像を超える強大なパワーが生み出されるはずだ。

それがグレートファイヤーグリフォン。例え一機でもあのクトゥルーを倒すのも容易い。お前たちもクトゥルーの攻撃を注意せず救助活動が可能だ。だが、一人で2個のXコアドライブを使用するのは初めてだ。

人体への負荷が相当大きいはずだ。最悪の場合、二度と動けない体になってしまうことも有りえる」

「⋯⋯」と、言葉を失う一同

「どうする火条ツカサ?」

「やる!やるに決まっている。グレートファイヤーグリフォンがいなかったらこの作戦は成り立たないんだろ」

「分かっているじゃないか。決まりだな」

「いいんですね。ツカサ」

「もちろんだ」

「(フェリス)では、準備に取り掛かりましょう」

「(グールド)公表はされていないがあの中に星帝も取り残されている。なんとしても最悪の事態は避けたい。急ぐぞ」

「(一同)了解ッ!」


***

フリーゲートブリッジ・ショッピングモールエリア

サヨはケガをしたリサと魔女に簡単な手当てを施している。

「月代サヨ先生」と、柱からニャルラトホテプが出てくる。

「化け物ッ!」と、リサはサヨにしがみついてニャルラトホテプから目を背ける。

「クトゥルーね」

「そう。僕はニャルラトホテプ」

「(サイクロプス)こいつがニャルラトホテプ⁉︎」

「君の死は生活安全部にとっていい絶望だ。利用させてもらうよ」

「あなたたちは、どうしてこんなことをするの?」

「簡単なことさ。かつて君たちやそこにいる悪魔、そして神の抵抗によって僕たちクトゥルーは滅びた。だから取り返すのさ。夢や理想に裏切られた少女たちの絶望。災害によって日常を奪われる絶望。

そして大切な人を奪われる生活安全部の絶望。君たちの絶望を肴にワルプルギスの夜は完成する。クトゥルーがここに復活する」

「だからあなたたちは滅んだ。この星でみんなと一緒に生きて行こうとしないから」

「僕にご高説をたれようってのかい? 下等生物の分際で。まあいいや。君は死ぬんだから」

ニャルラトホテプの手から放たれた光線がサヨに浴びせられる。


***

キサヒメ学園 地下基地発進ハッチ

ソードライダー、ゴルドガレオン、ターボファイター、シューティングアーマー、ブラッドレール、ブリザードゾーン、ホワイトナイト、バリケードゾーンは、

各ライナーで、ブラックジョーカーはセデスで発進の準備が完了するのを待っている。

一方、ローズファリテとメディカルチェックを受けていたファイヤーアーマーがハッチに向かって走っている。

「もうすぐ発進です。急いで」

「ああ!」

突然道を塞ぐように、2人の目の前で通路の天井が崩れ落ちる。

そこに現れたのは、ピンクの魔法少女となったなでしこ。


***

大きな爆発音にソードアーマーは「何があった!」と、管制室に確認をとる。

「(桐川)ファイヤーアーマーたちが侵入してきた魔法少女と交戦中だ」

「何⁉︎こんな時にか」

「(桐川)もう時間がない。お前たちは先に行って救出活動をはじめてくれ」

「(ブラックジョーカー)ツカサ君たちが来るまでの間、クトゥルーは私の方でなんとか食い止める」

「分かった⋯⋯」


***

ゲートが開いて射出口から発射する、バスターライナー、ウイングライナー、ドライグライナー、セデス。


***

なでしこと交戦するファイヤーアーマー

なでしこは、パワーアップしたハイパーマジカルナックルでファイヤーアーマーに躊躇なく襲いかかる。

「何をするんだ⁉︎なでしこッ! 戦う相手は俺じゃないだろ。目を覚ませ! お前はクトゥルーと戦う魔法少女だろッ!」

「私はヨグ=ソトース。偉大なるクトゥルーだ!」

ハイパーマジカルナックルがファイヤーアーマーの胸部に炸裂。

数十メートル飛ばされ壁に叩きつけられる。

「ファイヤーアーマー!!」

「自分をクトゥルーだというのかなでしこ⋯⋯魔法少女としての自分はどうした? お前はクトゥルーにぶつかっていく魔法少女じゃないのか⁉︎」

「黙れ、私は貴様らを滅ぼす」と、なでしこはハイパーマジカルキャノンを取り出して撃つ。

放たれた強大なビームを喰らうファイヤーアーマー、ローズファリテ。

2人のアーマードギアにはヒビが入りボロボロの状態で、膝を屈して倒れている。

なでしこは強大なオーラに覆われた刀身を持つハイパーマジカルソードを手にゆっくりと2人に近づいて来る。

「とんでもねぇ、強さだ⋯⋯」

その時、ファイヤーアーマーの目の前にフェニックスを模ったレリーフが現れる。

「なんだコレ?」と、手に取ると「ツカサ君」とサヨの声が聞こえて来る。

「サヨちゃん⁉︎」


***

フリーゲートブリッジ・ショッピングモール

光のオーラ黒いドレスの姿に身を包んだ、サヨが立っている。

「先生です」

サヨの姿に驚くサイクロプス。

「婆さん自ら岩盤規制を破るとは!」

「30年ぶりに人間の魔法少女の誕生だ⋯⋯」と、力尽きてその場にしゃがみ込む魔女。

「魔法少女って、年か?」

サイクロプスをキッと見やるサヨ。

「ひっ!」

「(ニャルラトホテプ)それだけじゃない。この女は⋯⋯」


***

「ツカサ君、それを使いなさい。ギアコマンダーにセットするの」

「お、おう」と、ファイヤーアーマーはレリーフをギアコマンダーにセットする。

「月代先生、あなたは拡張をつかさどる救世の巫女⋯⋯」


***

「4人目の救世の巫女⁉︎ 後天的に覚醒したのかッ⁉︎」

はじめて焦りを見せるニャルラトホテプ。


***

「サヨちゃんがッ⁉︎」

「なっちゃったみたい。そんなことよりツカサ君、早く戦いなさい」

「分かったぜ!」

ギアコマンダーを翳して「バーストアップ!!」と、叫ぶとファイヤーアーマーの装甲のダメージが回復し、

全身の各パーツが変化する。背中にはメカメカしいフェニックスの赤い翼が生える。

「ファイヤーアーマーフェニックスフォーム」

両腕、両脚のタービンがフル回転して炎を纏い、なでしこに飛びかかる。

ファイヤーアーマーの拳が高エネルギーのハイパーマジカルソードを弾き返し、なでしこがたじろぐ。

なでしこはハイパーマジカルソードを捨て、ハイパーマジカルナックルで挑む。

激しい拳と拳のぶつかり合い。


***

「救出の巫女! 4人揃っては厄介だここで消えてもらう」

触手を伸ばすニャルラトホテプ。

「消えるのはあなたよ!」

サヨの翳した右手に魔法陣が発現、高出力の光線を放つ。

「何ッ⁉︎」

ニャルラトホテプは「ぐあああああ」と、光の中に消滅する。


***

「本気で来てッ! ツカサ!」

「後悔するなよ、なでしこッ!」

ファイヤーアーマーフェニックスフォームの全身が炎に包まれフェニックスに変化する。

なでしこのハイパーマジカルナックルを砕き、彼女の全身は炎に包まれる。

「うああああッ!(ツカサありがとう⋯⋯これでいい⋯⋯私をクトゥグアの炎で焼いて)」

なでしこは炎に焼かれ消滅する。

「なでしこ⋯⋯」

「(桐川)火条ツカサ、火条アルテ、救出活動に苦戦している。急げ」

「すまない。なでしこ」

弔う間も無く、走り出すファイヤーアーマーフェニックスフォームとローズファリテ。


***

射出口から飛び出す、ライドアビィオンとグランドザウラー。

「超救援合体!」と、叫んで合体シークエンスに入る。

グランドザウラーは6つのパーツに別れ、ライドファイヤーが飛び出す。

ライドアビィオンが胴体から両脚にかけての形に変形。

ファイヤーグリフォンの足裏になるところに変形したグランドザウラーの脚がドッキング。

ライドラダー、ライドエイドは左右の肩から二の腕にかけて変形して

ライドアビィオンにドッキング。

変形したグランドザウラーの腕が、左右の二の腕から下にドッキングする。

そしてグランドザウラー胴体がバックパックとして背中にドッキング。

ライドファイヤーがドッキングすると、グランドザウラーのウイングパーツが

胸飾りとしてドッキングしファイヤーグリフォンの頭部に金の飾りがついて

完成する。

「グレートファイヤーグリフォン!」


***

管制室の巨大モニターに映し出されるグレートファイヤーグリフォンの勇姿に

桐川コーポレーションの研究員たちが歓声を上げる。

「まだだッ! 火条ツカサッ! 意識はあるか?反応しろッ!」

静まる研究員たち。


***

「ああッ! はっきりしているぜッ! 伝わるみなぎるパワーだ」


***

「成功だ」

再び歓声を上げる研究員たち。

「あのフェニックスフォームがツインXコアドライブシステムの負荷に耐え得る体へと進化させたのだな」


***

グランドメイスが変形したグランドランサーを右手に、グリフォンソードを左手に装備して

グレートファイヤーグリフォンは飛び立つ。


つづく






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