足枷
涙が零れた
悲しい訳でもない
苦しい訳でもない
理由もなく、溢れ出た
それなのに、分からないふりをした
心は悲鳴をあげている
悲しんでいる
素直に助けを求めている
それなのに
私は見ないふり
気が付かないふり
気のせいだと蓋をする
まだ大丈夫
呪いの言葉のように繰り返す
まだ大丈夫
まだ大丈夫
まだ大丈夫
少しずつ
眠れなくなって
ご飯が食べられなくなって
涙が止まらなくなって
それでも
大丈夫
で、ありたかった
呪いの言葉は
足枷になり
心も体も蝕み始める
早い段階で誤魔化さないで、見ないフリしないで向き合うことが大切




