6話 レイトン1才と少しのある日
読んで頂き、ありがとうございます。
「ふんぬぅ~!よしょよしょ」
今日もベビーベットの中からこんにちは!
レイトン・ストールダートです。
ここ最近、成長目覚ましい日々です。
出来る事が増えるのって素晴らしいですね!
食事は母乳と離乳食の半々になりました。
言葉は数音を発する事が出来ます。
ハイハイはマスターして、今は掴まり立ちと掴まり歩きの練習中です。
若いって良いですね!この調子ならきっと記憶力も良いはず!キット!…
ガチャ!
「「レイ君~」」
「なでなで~」「プニプニ~」
今日も来ました!
白髪双子姉妹。
犬耳姉のマナと猫耳妹のミナ。
「ねっね」
まだ上手くこちらの言葉を発音出来ないので片言っぽい感じになります。
「「姉様よぉー」」と双子ニコニコ
今日の姉様達はお揃いのドレスに薄化粧といつも以上の美少女双子ちゃん。
はて?何かお祝い事でしょうか?
「「今日は洗礼式だから今のうちに、なでなで・プニプニ、しておくのぉー」」
洗礼式?
初めて聞く単語に?顔をしていると母様とお手伝いさんのステラおばさんが来ました。
ステラおばさんは出産の時に立ち会っていた赤毛の恰幅の良いおばさんです。
「かぁーさま」
「レイトン、今日はお姉ちゃん達の洗礼式で教会に行ってくるわね!
お留守番、宜しくお願いしますね♪」
「せんれーしき?」
「洗・礼・式ね。
レイトンは初めて聞くかな?
洗礼式はね、教会に子供が無事に大きくなりましたよーって、感謝をしに行くのよ。
その時に神様からスキルを授かるのよ!」
「すきぅ?」
「そう、スキル。
みんな一個ずつ授かる特殊な力よ!」
「「スキルぅ~♪」」
スキルっスキルっ!と部屋を走り回る双子ちゃん。
「いけませんよ、お嬢様方!洗礼式の前にドレスが汚れてしまいます。」
ステラおばさんに抱っこされる双子達。
それはそれで、足が地を離れ、子供達のテンションを上げてしまう。
「洗礼式が終わったらお昼を食べてから帰って来ます。
アンジュの言うことを聞くのよ。」
「あい!」
アンジュというのは最近雇い始めた新しいお手伝いさんだ。
ステラおばさんの姪っ子で成人したての15才。
この世界では15才で成人らしい。
ちなみにステラおばさんと同じ赤毛だが、ステラおばさんはゆるふわの短髪に対し、アンジュはロングストレートでお胸の発育が大変宜しいのである。
抱かれ心地天国!
今日はアンジュのお世話で当たりだ!とウキウキしつつ、姉達を見送ったのであった。
洗礼式
教会で5才の誕生日にお祈りと感謝をします。
その際にスキルを一つ、授かります。
この世界では、15才にて成人です。