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ふざけて転職したら勇者パーティー追放された。

作者: 矢瑠来無奈

これは「賢者」が初めてふざけた時のお話。

「お前、もう要らねえわ」

「えー(笑)」


 そして僕は、勇者パーティーから追放された。いやー、とても困った。勇者パーティー、国からかなりの支援が行われていたから、結構快適な旅だったな。


 まあ追放された原因は、勇者と良い感じになっていた女戦士を寝取ったからなんだけど。しょうがなくない?だって僕の職業は、「寝取り師」だよ?スキルは「寝取り」だよ?


 なんでこんな職業の奴が勇者パーティーに居たんだ?って思うよね。それはつい先日、転職の時にちょっとふざけちゃったのが原因で。

 元々僕は「賢者」で、魔法専門だった。だから転職も、賢者の上位職を選ぶつもりだった。ただ女戦士が、あの時あんなことを言わなければなぁ。

 あんなことってなんだっけ。忘れちゃった。記憶力なさ過ぎワロタ。寝取ったからいいや。


 さて、勇者パーティーを追放されてしまったわけだけど。まあ過ぎたことはしょうがないし、「寝取り」スキルでなんかしたいな。


「女戦士、今何かしたいことある?」

「めっちゃ勇者パーティーに戻りたい」

「だよねー(笑)」


 怒り狂った勇者は、女戦士も追放していた。僕たち二人、何もない荒野にぽーんと放り捨てられてしまったから、しょうがなく二人で今行動してるんだけど。

 めちゃくちゃ勇者怒ってたな。多分戻れないと思うけど。まあ何かしらの成果とか出したらワンチャン戻れないのかな。


「勇者って何好きだった?」

「えー、なんだっけな。あ、肉好きだったはず、たぶん」

「マジかー(笑)」


 困ったことに、僕は転職した際にすべての魔法を忘れてしまった。「寝取り師」は「寝取り」以外のスキルを覚えることが出来ないらしく、戦闘も何も出来ないポンコツになってしまった。

 頼みの綱は女戦士なんだけど、女戦士にベタ惚れの勇者が「俺に任せて!(キリッ」とか調子乗っててずっと戦闘させなかった所為でこの子レベル低いんだよなぁ。

 このあたり、旅中盤あたりだから僕たちで狩れるレベルの魔物居ないんだよね。ていうか僕は何も出来ないんだけど(笑)


「どうしよっかー?」

「あ、そういえば魔物って寝取れないん?(笑)」

「えー?(笑)やってみるー(笑)」


 女戦士のくだらない提案だったけど、どうしようもないしこのままじゃどうせ魔物に食べられちゃうし、イチかバチかやってみることにした。

 結果、成功した(笑)

 名前は分かんないけど空飛べるっぽい魔物だから、これで勇者に追いつけるっしょ。なんとかなんないかなー(笑)

 ごめんで許してくれたら嬉しいかな。まあ無理かー(笑)

 とりま行ってみよう(笑)


「魔物とか乗ったことあるー?」

「いや私乗られたことしかない(笑)」

「うわぁ(ドン引き)」


 女戦士とくだらない会話をしている内に、勇者の馬車に追いついた。勇者はめちゃくちゃ驚いてた。んで女戦士が元々軽い子だった、って分かったところで仲直りして、僕は勇者パーティーに戻れました(笑)


 ていうか「寝取り師」、「モンスターテイマー」的な職なんじゃね(笑)

ちゃんちゃん!(はっぴーえんど!)

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