覗いてはいけないとか言いつつ、メッチャ自分から見せてくるツルの恩返し
情熱的な求愛を受けてみたい
畑の罠にツルが引っかかってたから助けた。ツルは食べても美味しくなさそうだし、バチが当ると思って気が引けた。
「昼間のツルです。暫くご厄介になって開いてる部屋ではたを織っても宜しいでしょうか。そうですかありがとうございます」
こっちが返事をする前に、リオのカーニバルの衣装を着た女が家の中に押し掛けてきた。とりあえず乳がでかいので許すことにした。
「旧式の織機ですが織れないこともないので頑張ります決して覗いてはいけませんので宜しくお願いします」
またもやこっちの返事を聞く前に、襖がぴしゃりと閉まった。勢い良く閉めたときに乳が良い感じで揺れたので許すことにした。
その日、織機が煩くて眠れなかったが、朝の4時頃には眠気の限界が来て寝れた。
そして、昼頃に目覚めたら、襖の前に織物が置いてあった。
「換金用アイテムです」
襖の奥でツルが一言。ならばとりあえず売ろう。
質屋に持っていったらかなりの値で買ってくれたので、帰りに酒と肴を買った。ツルにもあげよう。
「ただいまー…………ん? 何だこれ?」
家に帰ると、襖の前に紐がぶら下がっていた。
「よっと」
紐を引くと、襖がマジックミラーのように透けた。
「──!?」
中ではツルがサンバを踊りながら猛烈にハタを織っていた。乳がマグニチュード100くらいの勢いで揺れていたが、落ち着くためにもう一度紐を引いた。
──ブチッ!
紐が千切れた。そして襖の奥は丸見えのままだ。
「ヤッベェ……サンバで機織りを見る仕事が始まるのかよ…………」
昨日の寝不足がたたっていたが、ちちが揺れに揺れまくっていたので寝ずに見続けた。けど朝の5時には眠気の限界が来て寝てしまった。
そして、昼間に目が覚めたら、襖の前に、リオのカーニバルの衣装がそっと置いてあった。ツルはもう居なかった…………。