スタンピード2
各所の誤字などを訂正しました。
「何これ?」
俺のステータスを見たリアがわけかわ分からないような声を上げる。
「何って、俺のステータスだろ?」
「それはわかるんだけど....その、能力値とかスキルとかデタラメなんだけど」
デタラメというのは、能力値の平均は一般人が500ぐらい、冒険者などの職に就いている人などは1000ぐらいだ。SSランク冒険者は俺と同じぐらいのステータスになるだろう。
「とりあえず、スキルの説明とかって聞いてもいいかな?仲間なんだから知っておかないとだよね!」
「あぁいいぞ」
スキルにも興味を示したのかスキルの説明を聞きたがっているリアに二つ返事で返した。
ユニークスキル
纏雷
体に雷を纏い自身の速度をあげる。レベルが上がることに効果が強くなる。
神器生成
神、神族のみが使える神器を生成する。ただし1度使うと神器が壊れてしまう。
神器創造
自身の魔力を糧に神器を創作する。ただしこのスキルを使うとスキルはなくなります。
赤雷
自身に雷を纏わせる事で攻撃力をあげる。レベルが上がることに効果が強くなる。
スキル結合
スキルを結合して新しいスキルを獲得する。結合したスキルはなくなってしまう。
????
?????
スキル
鑑定偽装
ステータスを偽装できる。自身の意思で解除できる。
危険察知
魔力が膨れ上がる反応や、殺気を察知することで警笛を鳴らす。
従魔契約
魔物を自分の従魔として登録できる。登録した従魔の強さだけステータスに補正がかかる。
空間魔法
空間に関与できる魔法。ただし空間に関与できても物体には関与できない。空間移動や空間に穴を開けてものを保存したりなどができる。
限界突破
限界を一時的に突破して自分のステータスに極補正。使用できる時間はMPの総量による。使用している間はMPが時間と共に減る。
魔力増強
自身の魔力を一時的に増やす。
筋力増強
自身の攻撃力を一時的に増やす。
全魔法適正
魔法適正の上位互換。全ての属性魔法に適性を得る。レベルが上がることに使える魔法が増える。レベルが最大になることで全ての魔法が使用可能。
付与
物に効果をのせることが出来る。レベルが上がることにより、より強い効果をのせられる。
剣術
剣を上手く使えるようになる。レベルが上がることに効果が強くなる。
体術
体を上手く使えるようになる。レベルが上がることに効果が強くなる。
????
??????
????
????????
「こんなところだな、あとは称号だがまぁそんな関係ないしいいか」
「うん....スキルのことはわかったけど、種族....人間(神族)って何?もしかして神様なの?」
リアにスキルについての説明を終えると、次に種族のことについて聞いてきた。普通一番最初に目がいくと思うんだが.....でもそこはスキルなどの多さからか2番手になってしまったらしい。
「種族か、元々は人間だったんだだけどレベルが500になった時だったか?レベルが上がった時に種族が変わったんだ」
俺は自分の種族が変わったことについて話しているとリアが種族について話してくれた。
「あーそれは種族進化だね。種族進化はその人がなるべき姿に生まれ変わるって言うのかな?まぁ強くなるってことだね。レベルが500、1000、1500、2000の時に種族進化が行われるんだよ。ちなみに最高レベルが2000だね。今この世界にレベルが500以上の生物なんてほとんどいないけどね。」
リアは俺の種族が変わったことを種族進化だと教えてくれた。
「その説明だと、俺のなるべきは神族だったということか?」
リアはなるべき姿になると言っていた。それだと俺の場合は神族がなるべき姿ということになる。
「そうでも無いよ?なるべき姿じゃなくて、関わりがある種族、憧れている種族、そんなふうに自分の姿を変えるものが種族進化なんだって」
俺がどれに当てはまるのか、それはわからないがこの種族になったから、どこかで関わっていたか、なるべきだったのか、憧れていたのかどんな理由だろうと俺は俺だ。そう思うことにした。
「今種族が人間じゃなくても俺は俺だとか思ってる?」
ギクッ!!
「な、なんでわかった?」
「顔に出すぎだよ。あと妻が夫の考えていることを分からないわけないじゃん?」
「まだ結婚してないし」
自分の思っていたことを言い当てられたよりいつの間にか妻になっていることに突っ込みたかった。
「時間の問題だと思うなー」
とてつもなく否定したい、否定したいがこのまま話し続けるとボロが出て現地を取られそうなので別の話に変えることにした。
「俺のステータスは説明したんだ、次はリアの番だぞ」
「なんかはぐらかされたような気がするんだけど、まぁいいや」
そう言ってリアがステータスを開いて見せてくれる。
名前 リア=リューグレア
種族 竜族
Lv348
HP 327,400
MP 408,438
STR 454,000
VIT 187,020
DEX 138,000
INT 199,308
AGI 375,000
ユニークスキル
竜化
威圧Lv5
竜の咆哮
ブレス
スキル
極光熱線
パワーチャージ
硬化Lv3
爪撃
炎魔法適正Lv5
風魔法適正Lv3
氷魔法適正Lv2
衝撃反転
称号
竜王の娘、天を駆ける者、
「こんな感じだねあとは、スキルの説明だけど」
ユニークスキル
竜化
竜の姿になれる。竜の姿でも人の姿でもステータスとスキルは変わらない。竜族のみが使うことが出来る。
威圧
自分が敵と認識した者に威圧をかけてひるませることが出来る。レベルが上がることに効果が強くなる。
竜の咆哮
竜状態の時にだけ使用可能。威圧よりも効果が強く、相手に恐怖状態を与える。
ブレス
竜状態の時にのみ使用可能。口から超高熱度の炎を吐く。
スキル
極光熱線
超高温度の熱線を出せる。だがブレスよりは威力は劣る。
パワーチャージ
力を体に溜め込み一点に集中させて力を放つ。
硬化
自身の体を硬くさせる。レベルが上がることに効果が強くなる。
爪撃
竜の爪で相手を攻撃する。竜の状態でなくても使用可能爪の大きさによってあたる範囲は変わるが威力は変わらない。
炎魔法適正
炎の魔法適正を得る。レベルが上がることにより使う事のできる魔法が増える。
風魔法適正
風の魔法適性を得る。レベルが上がることにより使うことのできる魔法が増える。
氷魔法適正
氷の魔法適性を得る。レベルが上がることにより使うことのできる魔法が増える。
衝撃反転
一定量の衝撃を相手に反転させる。一定量を超えると反転出来なくなる。
「スキルの説明はこれで終わりだね」
「なるほどな、リアお前ほんとに族長の娘だったんだな」
称号のところに竜王の娘とあるから、ホントなのだろう。竜族はいちばん強い者、つまり竜王が族長になる。リアは族長の娘と言っていたから竜王の娘なのだろう。
「なんで!?信じてなかったの!?」
リアが頬をぷくぷく膨らませている。
「いや信じてなかった訳では無いんだが、まぁいいじゃないか、それより明日のスタンピードの事だ」
そう言って誤魔化す。
「正直言って、明日のスタンピードは俺とリアが出れば終わりだ、でもカノンは俺たちの実力を知らないからオークロードキングと戦うと言ったんだろう」
「普通に考えればギルドでいちばん強いカノンさんが出るのは当たり前だもんね」
「あぁ、だがオークロードキングは、確かに強い相手だ。他の冒険者じゃ手が出ないだろう。だが元SS冒険者だとして、勝ったとしても相打ちか、手負いになるだろう」
「だから?弱いものが負けるのは当たり前のことだよね?この世界は弱肉強食なんだよ?」
リアは竜族だ。強さこそが全てであり弱いものには興味を示さない。ギルドに冒険者登録をしに来た時やけに静かだと思ったのは周りの人間に興味がなかったからだろう。
「俺は人間だ。だからできるだけ助けたい。それも知り合い、今日であったばかりだが死んで欲しくないと思う。だから俺は明日街に来る魔物をそこそこ倒したらカノンの応援に行く。」
「それに私もついていけばいいの?」
「いや、リアには俺がいなくなった分街の周りの魔物を倒して欲しい。頼めないか?」
俺はリアに頼み込む。この街の冒険者がどれほど強いのか知らないだからリアをここに置いていく。街の安全のためにだ。
「好きな人のおねがいを断るわけないでしょ?」
リアは笑顔でそう答えてくれた。好きな人だから、それでも街を守ってくれると言ってくれて嬉しい気持ちが俺の心にはあった。
「ありがとうリア」
「いいよ、報酬はしっかり貰うからね?」
「あぁ、俺に出来ることなら」
そう答える。時計を見るとそろそろ晩飯の時間だ。
「リア晩飯の時間だ下に降りるぞ」
「うん!」
リアは上機嫌に答えてきた。1階に降りるとテーブルに座っている冒険者や厨房で料理をしているであろう料理人の視線がこちらに刺さる。よく見渡すと俺たちがこの宿に来た時にいた冒険者はそのままの席で料理人たちは全員こちらを見てくる。
「「「「「やったのか?」」」」」」
この宿にいる全ての者がこう思っているんだろうな。そんなことはしてない。そしてその視線を無視して相手いるテーブルに座る。
「あ、あの!お楽しみでしたか!?ち、違うご注文は!」
宿に来た時の看板娘が顔を真っ赤にして本音を漏らしやがった。
「おい本音がでてたぞ」
俺が突っ込むのと同時にリアが口を開ける。
「お楽しみというか、全く襲ってくれないんです。いとつ屋根の下、男と女、襲わないはずがないのに襲ってくれませんでした」
ブフうぅぅぅ!!
飲んでいた水を盛大に吹き出す俺。リアが残念そうに言ってしまったその言葉を聞いて周りの冒険者たちが「なんだよやってねぇのか!」「あの状態でしかもあんな可愛い子を前にして襲わないだと!」「相手はウェルカムなのに!?鉄の成人してやがる!!」そんな声が沢山聞こえてきた。
ゴホン
咳払いひとつ、すると周りが静かになる。
「すまん、ホーンラビットの照り焼きをくれ」
「あ、じゃあ私も同じので」
晩飯の注文をすると「あの状況で注文だと!?」「鉄人だ....鉄の精神を持つ男....」「すげぇ、あのあんちゃん」そんな声が再び周りに溢れかえる。
「は、はい!ホーンラビットの照り焼きですね!分かりました。しばしお待ちを!」
受付嬢はそう言って厨房に去っていった。しばらくしてホーンラビットの照り焼きが運ばれてきたがその照り焼きは文句の付けようのないほど美味しかった。この宿は当たりのようだ。晩飯を食べ終えシャワーを浴びて借りている部屋に戻ってくる。シャワーを浴びている時リアが侵入しようとしてきたが空間魔法を使い風呂に入ると自室に強制送還するようにしていたので俺の裸は見られなかった。
「明日に備えてもう寝るぞ」
リアにベットを譲り俺は床でねる。
「おやすみ」
「うん、おやすみ」
そうして瞼を閉じる。明日はスタンピードで街が危険にさらされる。被害は最小限に。そんな願望を胸に明日に備えて寝るのだった。
ギルのスキルの詳細、リアのステータスとスキルが後悔!次回はいよいよ戦闘に入ります!また、誤字などがあれば教えて貰えると恐縮です。
この作品を面白い、もっと読みたいと思った方は下の✩✩✩✩✩ボタンを押して貰えると嬉しいです。
作者の励みになります!




