監視員の人の話
〜モニタールーム〜
ピピピピピ… …
「… …。」
ピッ
「…はい、モニタールームです。
…はい…はい… …大丈夫です。
誤作動ですので…すぐに直します。
失礼します。」
ピッ
「… … とりあえずこの警報を止めないと。」
机の上にあったハサミを取って近くにあった
ホワイトボードに貼ってある紙を見る。
〜〜〜〜
『エンジェル計画の凍結について』
No.305の長期保存をもって
アクト社での研究は凍結されます。
エンジェル計画は国防省に移譲され
No.251も譲渡されることになりました。
当施設は消毒後に解体となりますので
機材等は速やかに破棄をお願いいたします。
両被験体への接触があるスタッフは
最終投薬まで検体にストレスを与えぬよう
言動には十分注意してください。
〜〜〜〜〜
モニターの左側にある黒いカラーボックスから紐のついた茶封筒を取って紐をハサミで切った。
中には『ACT Laboratory』(マニュアル)とプラスドライバーがあり、取った。
非常検知解除ボタンのカバーをドライバーで外して、
『1,4_
_,2,3』 の順番で押した。
「これでよし。
この警報… やはりあの子たちはここから…」
(※回想)
〜〜〜〜〜〜男の子側の隠しカメラ
「…世界で一番綺麗なもの?」
「うん!なんだと思う?」
「そうだなぁ… "タイヨウ"かな。」
「…タイヨウ?」
「うん!すっごくすっごく綺麗なんだって!」
「うわぁー!見てみたい!」
〜〜女の子側の隠しカメラ
「来週、私"おやすみ"だって。」
「来週…?」
「うん。」
「…。…みんな"おやすみ"して帰ってこなかった。」
「…うん。… …。 もう、会えなく..なっちゃうのかな?」
「…。」
「タイヨウ…見て見たかったね…。」
「…出よう。」
「えっ」
「2人でここから逃げ出そう。」
「そんなことしたら…」
「分かってる。…でも
一緒に見ようって、約束したでしょ。」
〜〜〜〜〜〜(※回想終わり)
「ずっと… …
ずっと君達を見てきた。
今君達は、本当の意味で
生きようとしているのかな。
… …。
永遠よりも、今を。
エントランスへの扉は
彼らのいる廊下側からは開かない。
こちらから開けてあげないと。」
扉を開けるボタンをしっかりと押す。
「これでよし。」
廊下にあるエントランスに通じる2つの扉が開く。
「最後の選択は君達に託すよ。
… …。
… …さぁ、"いきなさい"。」
2人を監視していた人のお話です。
次回で最終話です。




