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あいたい(クリスマスVer,)

聖夜、

だれにも会いたくなくって行った

初めてみる海を

好きだと思った



なにも変わらないはずの

空の、海の、青が

島嶼からのやさしい風で洗われたようで


風の谷の風と

潮の香りの風が

あらかじめ決められた

死を遠くへ運び出してくれる



海の旅の話をしようか?


勘弁してほしい


空気を切り裂く

音のする

北の大地の凍てつきを

忘れることなどできないから


あしたは、

今日と同じ、

限りない可能性が

あるとはかぎらないのだから


すこしだけ、

約束の時間を大切にせずに

つらい微笑みのカタチをとる愚かな

寂しがり屋、北のひとつ星の下、


ぼくを置き去りに、

海は、旅に出る


遠ざかる

抱きしめたいのに、

遠ざかる


波間にただよう、白い死の舞踏会を

ドレスアップしておどる君の秀麗な笑みを、

みる

もはや手も届かない

美しい絵画のなかにおさまってしまったような


かなしい影のような


遠ざかる

抱きしめて

殺したいのに

遠ざかる


海のやつ、ぼくを

置き去りに、しやがって


星の光に焼かれた双眸から

滲み出た冷たい血は、

頰をつたい、

鉄さびの匂いと

ながれ落ちる涙のような月光で、

ぼくを透明な、かなしい影にする



べつに、

聖夜、

なにを求めてきたわけでもないけれど

ただ

そのぼくを拒絶する海を

あゝ、

そうだな、

ぼくはほんとうに………






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