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第六章~また君に初めての恋をした。~/違和感

最初はお店からアフターの流れだった4人は店外で会うようにもなり本格的なグループ交際が始まっていたが、そんな関係が始まって数ヶ月、星矢は少し不満を持っていた。


その理由は綾だ。綾はいつも渉に色々と質問をしているように見える。もちろん星矢とも話してくれるのだが、なんか渉とは違うような気がしていた。もちろん彼女でもなければ、いつもお店には星矢指名で来てくれるし、ここで変なことを言って関係が切れるのも嫌だったから我慢していた。


ただ、最近はさらに星矢をイラつかせることが出てきた。それは渉の態度だ。

最初の内は渉は綾を気持ち悪がっていたところがあった。自分のことを根掘り葉掘り聞かれることがあまり得意ではなかったので、それを聞いてくる綾に苦手意識を感じていると星矢は相談されたこともあるくらいだ。

しかし、最近では渉は綾のことを気に入っている節がある。当然、それは言ってくることはないのだが、体入の時から知っている星矢は渉のそれを見抜いていた。

もちろん綾が渉を気に入っているというのも明白だ。そこで嫉妬心が出てきてしまいある日、店で渉につい聞いてしまった。


「渉、お前は今綾ちゃんが好きなん?」

「えぇっ!?なんでですか急に!?」

「いや、なんか最近、綾ちゃんと話すとき楽しそうやなって思ってん。」

「あーいや確かに前よりはだいぶ抵抗はなくなりましたね!(笑)」

「俺の客やからとったらあかんで!」

「いやさすがにそれは分かってます(笑)」


そんな会話をしながら星矢は懸念していた。実際に渉の態度も明らかにいつもと違うような気がするからだ。そして、一方で渉も自分の中での違和感には気づいていた。多分、自分は綾のことが好きだと思う。しかし、それを打ち明けることは出来ない…。そこで悩んでいた。そんな気持ちが続きながらいつものように日々は過ぎていった。


そしてその数ヵ月後…ほんの小さなきっかけでこの4人は大きく今までと違う道を歩むようになってしまうことになる…


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